蜃気楼
どうしてだろう。
アイツが気になるんだ。あの見るからに頭の弱いアイツが。
ほんの何ヶ月前迄互いに知らない存在だった。
アイツを知ったのはあのストリートテニスでの出来事の時。
傲慢というか貫禄があるというか…とにかく一言で貶して云えばナルシスト。
そんなアイツの事が、あの日から頭から離れない。
「…跡部……」
気になるアイツの名前を呟く。そして、我に還る。
「…あぁ、俺何云ってんだ……」
自己嫌悪。
羞恥心。
いろんな気持ちが練習中に駆け巡る。
信じていたもの全てが儚く消えていくんだ。
それは…まるで、蜃気楼のように。
「…くそっ……」
あんな野郎のどこがそんなに良いんだ。
自分でも訳が解らない。だが、それは事実。
要するに俺は奴が好きで、男が好きって事……。
「……はぁ〜…」
明日あのストリートテニスの場所に行ってみよう。
今まで信じていた嘘の事実を否定する為にも……
*fin*
死ぬ程訳の解らない初書き跡神、ベカミです(どーん)
こんな駄文を押しつける相手は815ゲッターなヒイラギカンナさんです。ゴメンナサイ…(土下座)
徹六拾九の蜃気楼をイメージしてみたけど、全然ダメダメでした(死)
とにかく今まで女の子が好きやと想ってた神尾君が男の人を好きになってしまった。
それが何と跡部たま!!ご本人も信じられんって感じかな?うぅ〜(滝汗)
やはり、日々精進っす…(悶) 20020830
戒堂訛音