明後日は、テッちゃんのお誕生日。

しかも付き合い始めて初めてのお誕生日。

一週間前から何をあげようかずっと考えてるんやけど全然思いつかない。





仕方なく、まずはケンちゃんに聞く事にした。

テッちゃんの親友やから何好きかとか分かりそうやん??

一応テッちゃんにはバレんように聞かんと。

「なぁなぁ、ケンちゃん聞きたい事あんねんけどちょっとええ?」

ちょうどレコーディングがあってみんな集まったから

テッちゃんには聞こえんように小さい声でケンちゃんに話し掛け部屋から連れ出す。

部屋出る時にチラッとテッちゃんに見られたけど気にしない事にしよ。


「あんな、ケンちゃん。後ちょっとでテッちゃんの誕生日やんか?
 
んで、誕生日プレゼント何あげようか悩んどるんやけど・・・どういうのがええと思う?」

ケンちゃんは俺の悩みを聞くと一瞬ニヤッとして

「そりゃ、アレやろ。裸で首にリボン付けてプレゼントは俺!!
 
とか言うたらええねん。テツそうゆうの好きやから〜」

それを聞いた俺は、一瞬にして顔が暑くなるのを感じた。

顔を真っ赤にして固まってる俺にケンちゃんは

「ぶはっ!!ハイドはまだ初々しいなぁ」

って言うて笑いながら部屋に戻っていってしまった。


もうっっ!!ケンちゃんの馬鹿っっ!!

そんな事出来る訳ナイやろぉ!!アホっ!!!



気を取り直して、俺も部屋に戻る。

テッちゃんと目が合って、ケンちゃんのさっきの発言を思い出して

また顔が暑くなった。



もうっ!!顔赤くしとる場合やないやろ俺!!

次はユッキーやユッキー!!



俺はもう一回気を取り直すと、さっきのケンちゃんと同様ユッキーを呼び出した。

「なぁ、ユッキー。俺な今テッちゃんの誕生日プレゼントで悩んでてな。
 
どういうのがええと思う?」

ユッキーは俺の悩みを聞くと、ちょっと考えてから

「ベースとかイイんじゃない?・・でも、普通すぎるかな?」

そっかぁ、やっぱベースがええかな。

俺もベース考えてたんだよね。

「ユッキーありがとぉ!ベースにするっ」

俺がそう言うと、ユッキーは「うん、決まって良かったね」って言って部屋に戻って行った。

ユッキーが戻った後俺も戻ると、テッちゃんと目が合った。

きっと怪しまれてるんやろうなぁ・・って思っとったら、

案の定テッちゃんに呼び出された。


「ハイド。さっきから何こそこそしとんの?」

テッちゃんにそう聞かれて困る俺。

やって、テッちゃんの誕生日プレゼントの相談してたって言うの

何かちょっと恥ずかしいやん。

「何でも無いよっ、気にせんといて」

そう言って、俺はそそくさと部屋に戻った。


それでもやっぱりテッちゃんは気になるらしくて、

その後も何回か聞かれたが、その度に誤魔化した。










10月3日。

テッちゃんのお誕生日。


ご馳走作って、ケーキ用意して、プレゼントもちゃんと用意して、

こんな日にも仕事があるテッちゃんを自分の家で待つ。

何で俺んちかと言うと、テッちゃんの希望。

俺んちが落ち着くんやて。


そろそろテッちゃんの仕事が終わる時間。

早く帰って来ないかなぁって、思っとったら電話が鳴った。

「もしもしハイド?ゴメンな・・・今日仕事遅くなりそうなんよ・・・」

相手は、もちろんテッちゃん。

仕事遅くなるんやて。

だから、今日お誕生日出来ないんやて。

折角ご馳走作ったのに・・・ケーキも用意したのに・・・

プレゼントも・・・

遅くなっても大丈夫やから来てって言おうとしたら、

忙しかったのか、電話が切れてしもうた。

何やめっちゃ悲しくなってきた・・・

でも、きっとテッちゃんはもっと悲しいんやろうね。

電話の声スッゴク悲しそうやったもん。

そうやっ!!!ええ事思いついた!!!


俺は家を飛び出すと、車を走らせた。










はぁ〜。今日、ハイドがっかりしたやろうなぁ。

ほんま可哀相な事したわ・・・。

ほんま仕事場から逃亡しようと思ったわ・・


そんな事を思いながらテツが家に帰って来た。

すると自分の玄関ドアの前にに小さな人影が見えた。

まさかと思いつつも、テツは走った。


「ハイドっ!!こんなとこで何してんねんっっ」

そう言うと、ハイドがゆっくり顔を上げた。

「あれ?テッちゃんお帰り。・・・ゴメンな、寝ちゃった」

ハイドは眠そうな目を擦りながらエヘへっと笑った。

「お帰りやないやろ;;何でこんなとこに居んねん」

いくら東京といっても、もう10月。

寒いに決まってる。しかもこんな時間まで・・・・

一体何時間待ってたのだろう。

テツはここは寒いからと、取り合えずハイドを部屋の中に入れた。


テツの心配をよそにハイドはニコニコ笑いながら

「だってな。誕生日に一人やなんて、きっとテッちゃん寂しいんやないかと思って」

そう、サラッと言ってのけた。

「あっ、後な、料理とケーキも持って来たんやでぇ〜・・ちょ、テッちゃん?!」

テツは、嬉しくてハイドをギュッと抱きしめた。

ハイドの体をすっごく冷たかった。

「ハイド、ほんまありがとう。こんな冷たくなるまで待っててくれて・・・」

「あはは、テッちゃん感動すんのまだ早いで」

そう言うと、ハイドはテツの腕から抜けると、

大き目の包みをテツに渡した。

「はいっ。誕生日プレゼント」

包みの中身はもちろんベース。

ベースの裏に

『happy birthday  by.hyde』

と書いてあった。

「ハイドほんまありがとうっ!!一生の宝物や」

そう言ってテツはハイドを再び抱きしめると

唇にキスをした。

「テッちゃん。生まれてきてくれてありがとうな」

そう言うと、今度はハイドがテツにキスをした。
あとがき。

初テツバ小説。
良かったぁ・・・10月3日内にUP出来て;;
初って事で初々しい二人を書いてみました(笑)

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