遊び。
そう、これは遊び・・。
遊び・・・ なんて、もう嫌。
でも、言えない・・・ 言ったらきっと・・
終わってしまうから。
最初は、遊びだった。
俺は抱かれ、あの人の欲を満たす。
俺も満たされる。
最初は・・・
そう、最初はそれだけで良かった。
良かったハズなのに、俺はいつから?
いつから・・・
感情を持つようになった?
もう、満たされない。
最初は、遊びだった。
俺は抱き、相手の欲を満たす。
俺も満たされる。
最初は・・・
そう、最初hそれだけで良かった。
良かったハズなのに、俺はいつから?
いつから・・
感情を持つようになった?
もう、満たされない。
『それでも、繋がっていたいから・・・今日もまた・・・』
真っ暗な部屋で月明かりに照らされて動く二つの影。
卑猥な音、それに合わせるように聞こえるベット軋みと喘ぎ声。
「あっ、んんっ・・・やぁっ」
「・・っ」
「あぁっ、はぁっ・・ケンちゃっ・・んぅっ」
「・・ハイドっ・・」
少しづつ早くなる音。
激しくなる声。
「んぁぁっ・・あっ、あぁ・・んはぁ」
「・・ハイド」
「あぁっ・・っ・・もっ、イッちゃぅ・・」
早くなる音、大きくなる音。
悲鳴のような喘ぎ声。
「やぁぁっ・・!っ、あぁぁぁっっ」
「んっ・・」
同時に放たれた欲。
放たれても決して満たされる事のない欲。
行為が終わっても、繋がる体。
『心が無理なら、せめて体だけでも』
これからも続く遊び。
切なくて、楽しい遊び。
満たされる事のない遊びは続く。
満たされる事のない快楽に溺れていく。
神が存在するなら、お許し下さい。
『愛している』と言えない自分を。
卑怯な遊びを続けていく自分を。
どうか、どうかお許し下さい。
あとがき。
久しぶりにシリアス書くのもいいですねぇ。
何故か心が落ち着く。(笑)
テーマはドロドロな感じだったんだけど、
悲しい感じになっちゃった。
そして、ハッピーエンドがいいなぁって思ってたのに、
全然ハッピーじゃない(笑)
神とか出てきてるし;;