あんな、俺な、ケンちゃんの髭めっちゃ好きなんよ。

ってか、髭ある人いいなぁ、て思うんよ。

やって、何か髭ってカッコイイやんかぁ。

やから、髭生やすことにしたんよ。

喜んでいいんか、悲しめばいいのか、

俺の髭はすぐに伸びてくれた。

さぁっ、今日から俺はダンディーハイドやっ♪

それに、ケンちゃんとお揃いやし☆

俺の髭みんなに初披露!!

みんなの反応が楽しみやぁっ。




「おはよぉっ」

「ハイちゃんおはっ・・・」

「あっ、ハイドおは・・・」

「ハイド君おは・・・」

ハイドの方を振り向いたとたん固まる3人。

口をポカーンと開けたまま、3人はハイドの口元を見る。

「は、ハイちゃん、その髭どうしたん?」

「これ?ええやろぉ♪ケンちゃんとおそろいっ」

大ショックを受けてるケン。

ケンとお揃いだと喜ぶハイド。

今すぐ、髭をそって欲しいと言いたいケンだが、

嬉しそうなハイドにそんな事は言えない。

「どう?似合ってる?テッちゃん、ユッキーどう?」

ハイドに話を振られ困る、テツとユキヒロ。

どうやら、みんな考えは一つのようだ。


『いつものプリティーハイドにもどって』


「あ、うん。ええんやない・・?なぁ、ユッキー?」

「う、うん。いいと思うよ・・」

そう言って、無理やり笑うユキヒロ。

少しずつみんなのぎこちない様子に気付いてきたハイド。

「・・・似合わないんなら、似合わないって言うてえや」

ハイドの言葉にドキッとする3人。

お互いの顔を見合わせてから、意を決したように、

ケンが立った。

「お、俺は・・髭なしハイちゃんの方が好きや」

ケンにそう言われてションボリするハイド。

「髭ある俺は嫌い?」

「いや・・・嫌いやないけど、ない方が好き・・かな」

ケンに、髭なしハイドの方が好きと言われ、かなりショックを受けるハイド。

「い、いややぁっ!!俺、ケンちゃんに嫌われたくないっ!!」

ハイドはそう言うと、部屋からダッシュで出て行ってしまった。

「あっ・・!!ちょっ、ハイド・・・;;」


---数分後。

部屋の扉が開いた。

入ってきたのは、3人が望んだ、


『髭なし、プリティーハイド』


「ケンちゃんに嫌われたくないから、髭そってきた!!」

プリティーハイドにもどって、ホッとする3人。

「いつものハイちゃんや。俺はそっちの方が好きやで」

(うはぁっ!何て可愛い事言うんや〜!!
 
 俺に嫌われたくないからやって!

 ここが家やったら間違いなく押し倒してるわぁ〜)

「うんっ。ハイドはそっちの方が似合っとるで」

(はぁ〜良かった。いつものプリティーハイドや)

「僕も、そっちの方がいいと思うよ」

(良かった。ハイド君もとにもどってくれて)

「ほんま?良かったぁ。皆に嫌われるの嫌やもん」

3人とも心の中で叫ぶ。

思ってる事は3人とも同じ。

(何言うとんねんっ!俺はどんなハイちゃんも好きやでぇ!!)

(嫌いになるわけないやんかぁっ!好きやでっハイド〜)

(変な事言わないでよ!僕はいつでもハイド君が好きなんだから)

「でも、ええなぁ〜ケンちゃんは髭似合って」

そう言って、ハイドはケンにチョコチョコと近寄っていって、

ケンの膝の上にチョコンと座るとケンの髭をジィーと見つめる。

(うはぁっ!!めっちゃ可愛い!!押し倒してぇっ)

しばらく、ハイドはケンの髭を見ていると、

ケンの後ろに居たユキヒロに気付き、ケンの膝から降りると、

今度はユキヒロに近寄り、ユキヒロの膝の上に座った。

「ユッキー髪綺麗やねぇ」

そう言うと、ユキヒロの髪を撫ではじめた。

(か、可愛い。理性飛ぶっ)

「俺、髪伸ばそうかなぁ」

(マジ?!お揃いじゃんっ)

「いいと思うよ。伸ばしなよ」

ユキヒロにそう言われて、嬉しくなったハイド。


テツはと言うと、二人がハイドにデレデレする様子を、

一人寂しく見ていた・・・。

(俺も、何か伸ばそうかな/泣)


あとがき。

個人的に、ハイドの髭姿は嫌っ(泣)
だって、可愛くないじゃん?(腐女)
『Pieces』のプロモのハイドにどれだけショックを受けた事か・・(笑)
100

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