今日はバレンタイン。
世間の女の子達は、どれだけ自分の相手に対する愛情が大きいのかを
チョコレートで示す、大事なイベントの日。
この日のために、みんなは何週間も前から考え悩んでいるはず。
ここにも一人、悩める子羊が・・・。
「・・・う〜ん。どないしよう・・」
悩める子羊は某虹バンドのボーカル、ハイド。
同じく某虹バンドのギター、ケンにどのようなチョコをあげるか悩んでいた。
この二人は恋人同士。
お互い相手の事が大大大好き。
たぶんケンなら、ハイドから貰うチョコならチロルチョコ一個(ヒドイッ)でも大喜びするだろう。
ハイドもそんな事は分かっているはず。
でも、普通な事が嫌いなハイドは何か変わった事を出来ないかと、
ずぅっと悩んでいた。
・・・その時・・・
ーチャンチャカチャカチャカチャンチャンチャ〜ン♪(3分クッキ○グテーマ)
『さぁ、今日はバレンタインデーと言うことで、チョコレートを使ったお料理を紹介していきたいと思います』
『それは、いいですね!どのようなお料理なんですか?』
『今日の料理は、チョコレートフォンデュです。』
『わぁ〜いいですねぇ!』
『そうですね。それじゃ、調理に入りましょう。まずは、ミルクチョコレートを細かく刻んで・・・・・・・・・・・・』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『はい。出来上がりました!』
『わぁ〜とっても甘いいい香りで、美味しそうですね!!では、レシピのおさらいです・・・・・・・。』
「こ・・これやぁ!!これで決まりやっ!!」
テレビを見終わったハイド何かを思いついた様子。
すぐに家を飛び出し、何かを買いに行きました。
「美味しい美味しいチョコレートフォンデュちゃ〜ん♪」
意味の分からない鼻歌を歌いかなりご機嫌で台所で何かしてるハイド。
どうやら、さっき買ってきたのは板チョコで、それを溶かしているらしい。
ハイドは、テレビでやっていた『チョコレートフォンデュ』を作ろうとしているみたい。
でも、チョコレートにつける果物がない。
買い忘れたのか・・・それとも・・?
---ピンポーン---
バタバタバタ・・・ガチャッ
「あっ!ケンちゃんやぁ〜。上がって上がって♪」
「なんや、ハイド今日はやけにご機嫌やなぁ〜」
「えへへ〜だって今日はバレンタインやで?今なチョコ作ってたん!」
「ほ、ホンマ?!ハイドの手作りなん??」
「当たり前やん!あと少しやから、待っててな♪」
・・・数分後
「ケンちゃ〜ん。出来たで♪」
「??チョコは??」
ケンの予想していたのは、ラッピングしてリボンとか付いているような箱。
なのに、ハイドの手には、銀の少し大きめのボール。
「ん?ここにあるで?」
ハイドはそう言うと、ボールの中身をケンに見せた。
ボールの中には、トロりと美味しそうに溶けたチョコレートだけ。
(・・・まさか・・いくらハイドでもこれをそのまんま食べろとは言わんよな・・・(汗))
「あんな、チョコレートフォンデュ作ったんよ」
(あっ、そういう事ね。良かったわぁ〜・・・でも、チョコつける果物は・・??)
「ハイド、チョコレートフォンデュって何かつけて食べるんやよね?」
「うん♪」
「つけるモノは?」
ケンがそう言うと、ハイドはニコッと笑って。
「ケンちゃんの目の前にあるやん」
(目の前って・・・もしかして)
「俺にチョコつけて召し上がれ?」
そう言ってハイドは自分の指にトロトロに溶けたチョコをつけると、
ケンにその指を差し出した。
(ま・・マジっすかぁ?!神様有難う!!!俺、もう死んでもええわ〜)
「有難う。美味しく頂きます♪」
ケンはハイドの指についたチョコを舐めとった。
「ちゃんと全部食べてや?」
「当たり前やん☆」
【2月14日は恋人達が甘いチョコレートの海に溺れる日】
あとがき。
バレンタインデーですねぇ〜。
ハイドにこんな事されたら鼻血もん!!(バカ・・)
続きあります☆H蟻です!!(汗)