本日のライブ終了。
ライブの成功を祝って乾杯。
次の日もライブがあるという事で、早めに切り上げ、
ホテルに帰った。
自室に戻り眠りにつこうとしてる時、部屋をノックする音が聞こえた。
「ん?誰やろ??」
扉の丸いところから誰だか確認する。
コレは出ない方が安全だと判断すると無視する。
しかし、ノックは鳴り止まない。
このままでは、周りの迷惑だと仕方なく扉を開ける。
---ガチャッ。
「テツゥ〜遅いやんかぁ〜」
「うわっ、ちょ、ケンちゃん・・・!!」
扉を開けるとケンが抱きついてきた。
こんなとこ人に見られたらヤバイので、とりあえずケンを部屋へと引きずり込む。
「んで。なにしにきたん?」
テツは冷たくそう言う。
だって、ケンがココに来た目的は大体予想がつくから。
「なにってぇ、テツのバナナ食べにきたっ」
ケンの言葉を聞いて、テツは赤面した。
まさか、こうくるとは・・・
バ、バナナって・・・・・あんた。
「何言うてんねんっ!!ケンちゃんアホちゃう?!」
テツはそう言って、今にも襲ってきそうなケンを自分から引き離す。
「えぇ〜。やって、ライブん時言うてたやん。俺のバナナ食べたいかぁ〜?って」
「え、や・・・それはっ・・;;!!」
言葉につまるテツ。
確かに言ったけど・・・言っちゃったけど・・・
言わなきゃ良かったと後悔するテツ。
ケンはすでに『いただきます』と言わんばかりに、テツのズボンに手をかける。
「うわぁっ!!ちょ、やめっ・・・・・ストォォォップ!!!」
ケンに食べられる直前にテツが大声を上げ、
ケンは、それに反応してテツを見上げる。
テツは、その空きにケンの服を掴むと、ズルズルと引きずっていき、
扉を開けるとそのままケンを放り出した。
「あっ!!ちょぉ、テツ?!」
慌てて扉を開けようとするが、部屋の中からは『ガチャッ』という鍵のかける音。
「・・・・何やってんの?」
ケンが声のする方を見てみると、
扉にへばりついて情けない声を上げてるケンを怪しい目で見つめているハイドが居た。
「テツのバナナ食べに行ったら追い出された」
ケンはかなり悲しそうにハイドに言う。
「プッ。そりゃ可哀相に〜」
ハイドは意地悪そうに笑いながら、部屋に入っていった。
「・・・ヒドッ」
その後、ケンは寂しくトボトボと部屋に帰っていきましたとさ。
あとがき。
言ったんですよ。テッちゃんがw
でも、まぁ、この夜は肝心のケンちゃんは東京に帰っちゃってましたけどね(笑)