最後に


 ボーイズラブは急速にPCゲームへと進出しています。しかし、そのほとんどが18禁であるか、追加ディスクで18禁にすることができます。出版業界でもPCゲームで当たった作品のノベライズ化をするなどしています。
 このことは一歩間違えると、ボーイズラブ=少年同性愛18禁、という図式が世間に広まることになります。

 また「やおい」発祥の地である同人界では、同人の世界から商業誌の世界へ進出する作家が増えるなどし注目され、商業化が拡大しています。それと同時に著作権侵害や税金の問題が大きくなっています。
 多くの著作権者が同人誌を黙認しているのは、「作品を支援し利益を生み出してくれる」「同人誌で利益は得られない」という前提があるでしょう。しかし即売会場で違法コピーしたCD・DVDが交換され著作権者の利益を圧迫、他方で人気がある同人作家が大きな利益を得ている現状を考えると、すでに著作権者が黙認している前提は崩れているとも言えます。
 音楽業界と出版業界は売り上げの減少が続いていますし、アニメ業界は作品の乱制作で従来のビジネスモデルが崩れかけています。
 いつ、取れるところからは取る、と方針転換してもおかしくありません。

 そして同人誌、商業誌を問わずに性的表現は過激化するばかりです。「女性向けとは?(性的表現について)」でも書きましたが、本来ボーイズラブにおける性的表現は、性的好奇心を刺激すること(わいせつ)が目的ではありませんでした。しかしながら、最近では性的表現のみを目的としたものが横行しています。

 JUNE、やおい、ボーイズラブの定義が曖昧であり、かつ似通っていた為に、現在では3つの言葉は同意語となりました。(ボーイズラブのみ登場人物の年齢でメンズラブと言われますが)
 しかし、これらの作品が生き残っていくためには言葉の定義を整理し直す必要があるのではないでしょうか。そしてそれは、オリジナルかパロディか、話が明るいか暗いかではなく、性的表現があるかないか、性的表現が過激か否か、著作権など他者の権利を侵害しているかいないか、といったことで定義するべきでしょう。
 今求められているのは、まさに作る側のモラルです。

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