―――   チャド×夏梨  著者:798様   ―――



「傷は・・・もう大丈夫なの?」
夏梨は盆から茶を下ろしながら、聞いた。

「ああ…浦原という男に世話になった」
チャドが答える。
「済まなかった。…あれから気を失ったらしくてな。気付いたら運ばれていた」

「・・・心配したんだよ・・・親父連れて来たらいなくなってるしさ」

「済まない」

「謝るのはあたしの方だよ……ごめんなさい…」

「何故、謝る」

「いや…その…アタマ、蹴っちゃったしさ。あの時は…怖くて、混乱してて…」

(ああ・・そういえば蹴られたか。そっくりだったな、蹴り方が・・・一護に)

「それと…あのとき言い忘れたけど…。ありが…とう。助けてくれて…」

「ああ」

窓から射す陽が柔らかかった。




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