―――   京楽×七緒  著者:720様   ―――



「七緒ちゃんvちょっといいかな?」
「…何でしょうか?京楽隊長」
京楽に呼ばれた七緒は書類を書く手を止めて顔を上げる。
その表情には「今忙しいから早目に用件を済ませてくれ」という本音がありありと浮かんでいたので京楽は思わず苦笑してしまう。
「探し物手伝って欲しいんだけど…」
「それならば私でなくてもいいでしょう…?」
「いや…ボクはどこに何があるのか全然わかんないし、倉庫の中を把握してんのは七緒ちゃんだけなんデショ?」
京楽が詰所の奥にある倉庫への出入口をちょいと指差すと、七緒はため息混じりに立ち上がる。
「わかりました…」
「ありがと〜v七緒ちゃん愛してる〜v」
ちゃっかりと抱き着こうとした京楽の眉間を扇子でどついて、七緒は鍵を手に倉庫へと歩いていった。
「…っくぅ〜…な、七緒ちゃんの愛が痛い」
「くだらないこと言ってないでさっさと来てください!」
「はいは〜い」
怒鳴られながらも嬉しそうな顔で京楽は眉間をさすりながら、七緒の待つ倉庫の出入口へと向かった。

ギギィ…

重い音をたてて倉庫の扉が開いた。
「どうぞ…」
「ありがとう」
京楽が倉庫に入ると七緒も中に入り扉は閉ざされる。
「こっち側から鍵はかけられないの?」
「え?…なぜですか?」
鍵を袂にしまおうとした七緒の手が止まった。
「副官のキミだから話すんだけど実はね…護廷十三隊のどこかの倉庫に上層部の告発文書が隠されているとの噂があってね…」
突然京楽が真剣な顔でそんなことを言い出すので七緒の顔にも緊張が走った。
「そ、そうなのですか?」
「だから今日の隊首会で山じいから何としてでもその文書を探し出せとの命令があった…多分どこの隊でも密かに探し始めているはずだよ」
「わ、わかりました」
いつになく真剣な京楽に七緒の背筋がぴんと伸びる。
「そのような重要な文書が隠されているのなら、他の隊員達に知られるわけにはいきませんものね」

そう言うが早く七緒は内側から鍵をかける。
背後でニヤリと意地悪く笑う京楽に気づくことなく…

「七緒ちゃんvやっと2人きりになれたねv」
「きゃあっ!」
いきなり後ろから抱き着かれ七緒の口から悲鳴が漏れた。
「な、何するんですか!隊長!ま、まさか…」
肩越しに見える京楽の笑みにやっと七緒は騙されていたことを知る。
「そ。そのま・さ・かv」
耳元で嬉しそうに囁かれて七緒の顔がカァッと赤く染まった。
「きゃっ…ちょ、ちょっと…何をするんですか!」
京楽の手が合わせから入り込もうとするので、七緒は毛むくじゃらの腕から逃れようと懸命にもがく。
「無駄だよ」
「やっ!」
死装束にあっさりと京楽の腕が入り込み襦袢越しに乳房に触れる。
「やめてくださ…あ…ひ、人を呼びま…」
首筋も舐められて七緒の体から力が抜けていく。
「内側から鍵かけちゃったんデショ?心配してくても誰も来ないよ」
京楽の舌が七緒の耳朶に触れると腕の中の細い体がびくりと反応する。
「も…ひどい…私をだますなんて…」
固く閉じられた七緒の目から涙が滑り落ちた。
「ごめんごめん…」
京楽は七緒の体に巻きつけた腕を離して自分の方に向かせる。
「だって当分七緒ちゃんとこんなことしてないから、欲求不満になってきちゃってつい…ごめんねボクが悪かったよ…」
七緒のメガネを取り去って京楽は優しく彼女に口付けた。
「ん…」
舌を入れられ巧みに動くそれに捕らえられ、七緒は全身が甘く痺れるのを感じていた。
「…さいね」
「え?なに?」
「い、忙しいんだから早く終わらせてください!そのかわり後で書類の作成を手伝っていただきますから!いいですね!」
顔を赤くして半ばヤケ気味に怒鳴る七緒が愛しくて京楽は微笑む。
「もっちろんv愛してるよ七緒ちゅわんv」
「もう…」
続きの言葉は京楽の唇に飲み込まれてしまった。

死装束の帯が解かれ七緒の肌が露になる。
白い体が京楽の目に晒され七緒の頬はますます赤く染まった。
「きれいだ…」
京楽の手が小ぶりな乳房に触れると七緒の体がびくんと揺れて古い壁に背中をぶつける。
「あ…」
本人は小さいのを気にしているようだが形と突起の色の美しさは申し分ないものであった。
揉みしだいて突起を摘むと七緒は甘い声を放って京楽にしがみついてくる。
「た…いちょ……や…あぁっ…」
七緒の乳房に顔を埋めて京楽は唇で突起を包み込んだ。
「やっ!あぁっ」
突き抜けていくような快感に七緒は声をあげて京楽の羽織をきつく掴む。
固くなった突起を舌でつついたり強く吸うたびに七緒の嬌声がほこりっぽい倉庫に響く。
「あ…もう…立てな…」
下半身の疼きに耐え難くなってきたのか七緒は濡れた声に哀願を滲ませる。
京楽は小さく笑って七緒の腰をしっかりと支えてから、その部分に指を滑り込ませていった。
指が七緒の足の間の熱く濡れた場所に触れた。
「あっ!」
七緒は過敏に反応して京楽の胸に身をあずける。
濡れた音がして蜜が七緒の腿を伝っていく。
「はっ…あぁ…隊長…っ…!」
「気持ちいい?」
「あぁん…ん…」
京楽の指が敏感な箇所をこすりあげると七緒は甘い快楽に酔いしれた。
目元と頬を染め上げて唇は艶を帯び、時折のぞく濡れた舌がひどくいやらしかった。
普段のストイックな彼女を知っている者なら、想像もつかないであろうその淫らな表情に京楽の征服欲がかきたてられていく。
「七緒ちゃん…もうそろそろ…いい?」
京楽の囁きに七緒は夢中でうなずいた。

「ほら」
京楽は七緒の手を取り股間に導く。
「あっ…」
「すごいでしょ?」
羞恥に染まる七緒の赤い耳を京楽は軽く食み、今度は直に熱く猛ったものを触らせた。
「た…いちょ…も…早く…っ」
虚ろな目を潤ませ恥かしげに求める姿はどうしようもなく扇情的で思わず京楽の喉が鳴る。
「しっかりつかまってて…」
京楽は七緒の手をしっかりと回させ片足を腰に絡ませた。
「あぁっ!」
怒張が挿入されて七緒の顎が上を向く。
「あ…ああぁっ…」
全部中に入り京楽はつめていた息を吐き出す。
「じゃ…動くよ?」
京楽は七緒の腰を抱いて上下に突き上げ始める。
「やっ…ちょっと待っ…あっん…も…ゆっくり…」
激しく揺さぶられて七緒は快楽の涙を流しながら頭を振り乱す。
京楽は七緒の白い喉に舌を這わせて、きつく吸い上げて印を刻んだ。
繋がった部分からは蜜が流れている。
「はぁ…あ…隊長…わ、私…」
「いいよ?変になっても」
京楽が唇を塞ぐと七緒は自分から舌を差し出して応えてきた。
「ん…んふ…ぅ…」
唾液が溢れ出して七緒の顎を淫らに濡らす。
「あ…ああっ…ん…やああっ…」
だんだんと中の京楽の動きが速くなってくる。
「た…いちょ…私…も…ダメ…」
「うん、七緒ちゃん…ボクも限界かも…」
京楽が最奥を突くと七緒は達し快楽の叫びをあげながら絶頂に達してしまう。
ずるりと京楽は怒張を抜き出すと倉庫の床に射精した。

「はい…これで最後です」
「ふぁ〜い」
七緒の差し出した書類を京楽がチェックしてようやく仕事が終わる。
見れば外は暮れていてすっかり夜になっていた。
「あ〜あ…やっと終わったよ〜」
「ご苦労様でした」
素っ気無い声は明らかに怒りを含んでいる。
あの後倉庫の床掃除をするはめになるわ、一緒に倉庫を出るところを偶然隊員に見られて怪訝な顔をされてしまうわと、さんざんな目にあったからだろう。
「そんなに怒んないでよ七緒ちゃ〜ん」
「だ、誰のせいだと思ってるんですかっ!」
「つれないなぁ…さっきはあんなにかわいかったクセに…」

バシッ!

分厚い書類の束で思いきり顔面を叩かれ京楽は後ろに倒れた。
「い…痛ぁ〜…」
「変なことを言うからですよ!」
鼻を抑えてしゃがみこんだ京楽をほっといて七緒は大股で詰所の入り口へ向かう。
「それでは京楽隊長。私はお先に失礼します!」
「な、七緒ちゃ〜ん…待って〜!」
バタバタと慌しく京楽は七緒を追って八番隊詰所を後にするのであった。


終わり






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