――― 日番谷×雛森 著者:396様 ―――
日番谷「雛森」
雛森「・・・日番谷君・・・」
牢の中から雛森が駆け寄る
柵を掴み日番谷を睨む。
雛森「どうして止めたの!」
アイツを殺れたのに!
しかし日番谷には分かっていた。
「お前にあいつは殺れねーよ」
雛森「だって・・・だってっっ」
指が白くなるほど鉄柵を握り締めて雛森は呻く。
それを見て日番谷も苦しげな表情で彼女を見つめる。
「とにかく、お前は少し頭冷やしてろ」
そして指をそっと重ねた。
「俺が、必ずこっから出してやる」
雛森の目から涙が溢れた。
鉄柵の狭い隙間で額と額を触れ合わせる。
「だからもう・・・泣くな」
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