――― 乱菊×日番谷 著者:2_958 様 ―――
夜もふけた十番隊隊舎…。
残っているのは隊長・日番谷冬獅郎と副隊長・松本乱菊の2人だった。
そんな2人の残業もやっとキリのいい所まで終わり、さて帰るかという時
「飲みません?美味しい焼酎貰ったんですよ」
松本乱菊から誘いがあった。
「…酒は嫌いだ。まぁ少しなら付き合ってやるよ」
実は飲めないのだが。しかし普段頑張ってくれる部下の誘いを無下に断るのも悪い気がした。
宣言通りちびちびと飲む日番谷。
対照的にどんどんグラスを開けていく乱菊。
―――こいつ凄えな…。あんま酔ってもいないし。
日番谷には酔っていないように見えたのだが…。
「たーいちょっ」と急に抱きつかれた。
「!?」
「はぁ〜隊長ってやっぱ暖かい…体温高そうですもんね」
それは子供だって事を言いてえのか?と血管をピクピク言わせていると
「ん〜」とキスされた。
「!?」
―――こいつ酔ってやがる!
そのキスはまるで子供にするみたいで、唇はすぐ離れた。
それでも日番谷は赤面してしまうのだが。
酒臭い。ふと周りを見ると空き瓶が2,3本転がっている。
「…帰るぞ」
日番谷が立ち上がった。
「えー、もっと飲みましょうよー」
乱菊が日番谷の裾を引っ張る。
「じゃ1人で飲んでるか?俺は帰る」
「…飲むのがつまんないんですか?」
「そんなところだな」
そして日番谷が歩き出そうとしたとき―――ベシャン!!床に突っ伏した。
乱菊に押し倒されたのだ。
「いって…お前何すんだよ!!」
「じゃあもっと楽しい事しましょ」
首の辺りに唇を落とす。はだけた素肌に愛撫する。
「…!なっ」
「うふっ…隊長可愛い…」
乱菊が日番谷の体を舐める。
―――まさかこんなことになろうとは…
日番谷はどうすればいいのかわからない。
体格の差があっても男と女、こっちが本気を出せば今すぐ乱菊をどかすことなんて容易なのに、
体が動かない。熱い。違う世界にいるような感覚―――。
そんな日番谷を乱菊は楽しげな瞳で見ている。
「隊長も男なのね…ここはどうなんですか?」
服の上から一番敏感な所を触ってきた。
「…っ!!」
声にならない声が出る。
「下ろしま〜す」と乱菊の楽しそうな声が聞こえる。…脱がされた。
―――俺今、マヌケな格好してんだろうな…。恥ずかしい。急に羞恥心が沸いてくる。
「…あん、意外と成長してるんですね。」心なしか残念そうな声だ。
「おまっ…もう、やめ…!!」
にぎ にぎ
止めろ、と言いかけたのだが先制攻撃を食らった。もう声なんて出ない。
自分自身は破裂しそうな程固くなっていて、今にも噴射しそうだ。
指の先で亀頭をこねくり回される。――限界だった。
「ヤベッ……!!」
ビクン、と体が痙攣して、精が勢い良く飛び散った。
頭の中が真っ白になった。
ばし虚ろに空を見つめていた日番谷だったが、乱菊の反応が無い。
恐る恐る見てみると、精にまみれた部下がいた。
顔、髪、と白濁液を浴びた部下の姿になんとも言えない感情を抱いた。
しかしそれ以上に、無表情な乱菊の顔に恐怖を覚える。
―――怒っているのか…?なんて言えばいいんだ「ブッかけちまってごめん」とかか?
いやてゆーか襲ってきたのは松本であってでも謝った方がいいのか…
「…やってくれましたね…」
乱菊がつぶやいた。
ループしていた日番谷の頭が一時停止する。大混乱だ。
「いやあのその俺はそんなつもりではなくおまftgyふじこ」
「…もっと苛めちゃいますよ?」
と言うなり乱菊は日番谷自身を口に含んだ。
「!!」
放出したので落ち着いていたブツだが、先ほどとは比べようもない快感にどんどん膨張する。
ちろちろと先を舐められてる、と思えば全体を頬張り吸い上げる。
手での愛撫も忘れない。それが乱菊クオリティー。
―――このままじゃすぐまた…!!
日番谷がまさに達しようとしたとき、乱菊は動きを止めた。
「……?」
刺激が止み、意識が鮮明になってきた。
「…イきたいですか?」
「!!」意地悪な質問だ。
「…お願いしてくれればこのまま奉仕しますよ?嫌ならすぐ止めます」
―――こいつ好き放題しやがって…!俺にもプライドってもんがある。
部下にいいようにされてたまるか!!俺は十番隊隊長日番谷冬…
にぎ にぎ ぺろん
「お願いします!!」
果てた。
〜翌日〜
「あー頭痛い…隊長、昨日私なにか変な事してないですか?記憶飛んじゃって」
「知るか!!」
「…?また私酔って隊長に絡んだのかしら…。駄目ね、酒癖直さないと」
こうして少年は少し大人になった。
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