――― 雛森×・・・ver.7東仙 著者:雛森×・・・様 ―――
「・・・あれ・・・?」
雛森が目覚めるとそこは自分の部屋だった。どうやって帰ってきたのかまったく覚えていない。完全に記憶が飛んでいたようだ。昨日、更木剣八と
ヤったあたりまでは何とか覚えているが、それ以降の記憶がまったくない。
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリ!!!!!
「ひゃっ!?もうそんな時間・・・?」
枕元においてあった時計がけたたましい音を立てた。が、よく見てみると時刻はまだ朝の4時だ。
「あれ?寝ぼけて間違えたかな?」
独り言を言いながら目覚ましをセットしなおす雛森。そのとき・・・
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリ!!!!!
「ぅわっ!」
また目覚ましがなった。
「ど、どうして?」
驚いて部屋を見回す雛森。すると、机の上に目覚ましが置かれていた。
「これかぁ・・・でもこんなの、あたし持ってたかな・・・?」
不思議に思いながらも雛森はその目覚ましを止めると布団にもぐりこんだ。さらにそのとき・・・
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリ!!!!!
「ま、またぁ!?」
さすがに怪訝に思った雛森が部屋の明かりをつけてみると、部屋の中はものすごいことになっているのが分かった。部屋中、目覚ましだらけだ。
「なっ・・・なにこれ?」
そのときまた目覚ましのひとつがなった。
ジリジリジリジリジリジリジリジリジリ!!!!!
「ひゃっ、ど、どれ・・・!?」
こんな、日もまだ出ていないような早朝に、しょっちゅう目覚ましがなっていては近所迷惑もいいところだ。もちろん、自分も寝られやしない。
結局、部屋中に置かれた目覚ましを全部回収するのに一時間かかってしまった。
「誰がこんなことを・・・」
雛森は気が付いていないようだが、犯人はやちるだ。昨日更木と交わったのに腹を立てたやちるは、更木と一緒に雛森を部屋に運ぶ際に
部屋中に目覚ましを仕込んでおいたのだ、しかも一分ずれて鳴るように。もっとも、そのあとで更木に記憶置換を食らったせいで、仕掛けたやちる本人も
何も覚えてはいないが。
「ふぅ、もうちょっと寝ようかな」
そういいながら布団にもぐりこむとき、雛森は、茶碗に盛られたご飯にハシが突き立てられたのが枕元に置かれているのに気づいて、すこし鬱になった。
「藍染隊長、どうしてるかな・・・」
雛森はいつもと同じように藍染のことを考えていた。毎晩犯されるたびに、藍染には申し訳ないと思いながらもイかされてしまう自分。そして、
そんな自分を戒める気持ちが日に日に薄れていっているということに雛森は焦りを感じ始めていた。
(このままいくと、きっとあたしは・・・そうしたら藍染隊長は、すごくおちこむだろうな・・・それで、「自分の力が至らなかったからだ」っていうんだ
ろうな、「雛森くん、君を辛い目に合わせてしまったのは、すべて僕の責任だ」って・・・それで、あたしにあやまるんだろうな・・・)
そうおもうと雛森は強烈な自己嫌悪に駆られた。しかし、その嫌悪感はひとたび男たちと交われば露と消えてしまう。そんな自分もまた、
雛森は許せなかった。
(今日もきっと・・・そうなっちゃうのかな・・・)
背後に隠密機動の気配を感じた雛森は、諦めにも似た気持ちを感じていた。
yoru
雛森は、瀞霊廷の東門、青流門にきていた。雛森がそこについてから程なくして、一人の隊長が現れた。
「よくきてくれた」
九番隊隊長東仙要だった。
「は、はい!」
雛森はなんとなく拍子抜けしてしまっていた。それは、東仙の目が見えないということに起因しているのだろう。
目の見えない人にあたしを満足させられるのか――そんな考えが雛森の根底にはあったのだ。無論、本人は気づいていないが。
「外へ出よう、許可は取ってある」
そういうと東仙は門を開けて瀞霊廷の外、流魂街へ出て行った。雛森も後に続く。雛森が出たのを確認すると、東仙は門を閉めた。門の外にはただ
荒野がひろがっているばかりだった。どうやらこのあたりには集落はないようだ。
「東仙隊長、どうしてここに・・・?」
「今日は星は出ているかい?」
突然東仙がたずねた。
「いえ、今日は曇ってて・・・」
はっとして雛森は口をつぐんだ。生まれつき光を持たない東仙には、雲も星も分かるはずがない。下手に視覚に頼った表現を用いては
失礼になるのではという危惧が雛森の頭をよぎった。そんな雛森の様子を察し、哀しそうに東仙はいった。
「皆そういうんだ、僕が盲た眼をしているからと、皆景色の表現に難色を示す・・・僕にはそれこそが辛いというのに―」
「・・・すいません・・・」
「そしてその謝辞も、所詮は光を持つものの驕りに過ぎない。僕にはすべて見えている。無論君たちと見え方は異なるが、目暗と目明、見えているものは
同じはずだ。いつかはともに歩むべき道が開けると理想を掲げ、そう信じてきた」
「・・・」
「だが道は、未だ暗く閉ざされている。だから君を指名した。君の体に興味はない、しかし、僕の理想のための贄となってもらおう」
「え!?」
「どれほどに僕が"見えて"いるか、その身をもって知るといい、そして君が、目暗と目明、双方歩み寄る先駈けとなることを、切に願うよ・・・・・・卍解」
そういうと東仙は刀を抜いた。雛森の周囲が東仙の卍解に囲まれていく。そして、雛森は感覚を失った。
「清虫終式、閻魔蟋蟀・・・君を外に連れ出したのはこのためだよ。瀞霊廷内で卍解しては、人目につきすぎる」
その声も、もう雛森には聞こえていなかった。ただ目の前には真っ暗な空間が広がっている。雛森は恐る恐る一歩前へ踏み出した。足音もしない。というより、
聞こえない。
「・・・なに?これ?」
今まで感じていた東仙の霊圧もまったく感じられない。初めての状況に雛森は大いに戸惑っていた。いままで、東仙の卍解がなんであるか知らなかったのだ。
そのとき、
ぽん
「ひゃっ!?」
東仙の手が雛森の肩に触れた。しかし、雛森にはそれが分からない。わけも分からず怯え、後ずさる雛森。そんな怯える雛森を尻目に、東仙は
雛森の帯をほどきはじめた。ばさり、と地面に雛森の袴が落ちた。
「うそ!?」
雛森にして見れば、いきなり袴が落ちたようなものだ。驚くのも無理はない。そうこうしているうちに、あっという間に裸にされてしまった。
突然光を奪われた恐怖で、雛森はほとんどされるがまま、少しも抵抗できなかった。真っ暗闇で、胸と恥部を手で隠しながらオドオドとあたりの様子を
伺う雛森。そんな雛森の素肌に東仙の手が触れる。
「きゃっ!!」
触られたのと反対方向へ飛び退る雛森。表情は明らかに自分のおかれた状況がつかめずにいて、どこから来るかも分からない東仙の刺激に怯えきっていた。
そのとき、東仙の手が雛森の胸をもんだ。後ろから抱きしめるようにして両胸をもみしだく東仙。
「ひぃっ!な、なに!?なぁ・・っ・・・なんなのぉっ!?」
今まで幾人もの隊長たちと交わってきたために、胸に少し触れられただけで感じてしまうようになっていた雛森だったが、暗闇から生まれる恐怖のために
心底感じることができずにいた。それでも何割かの快楽はしっかりと感じていた。雛森の感情が手に取るように分かる東仙は、さらに胸を責め続けた。
「やぁっ!!くっ・・・ひぃぃっ、あぁん、やだぁっ!・・・あはぁん・・・」
暗闇で襲われる恐怖を感じながらも、それでもすでに体は快感を求め始めていた。ほまだ、ほんの少し胸を責められただけだ。雛森はどんな状況下でも
感じてしまう自分を恥ずかしくおもっていた。
「んっ!ひゃっ・・やんっ・・・やぁだぁよぉ・・くぅっ!はぁ・・・はぁ・・・はひぃぃっ!」
(やだ・・・あたし、こんなときでも感じちゃうの・・・暗くて、怖いのに・・・それでも触られると、体がうずいちゃう・・・)
「暗闇に懼れながらも体は快楽を求めるか・・・」
さらに雛森のわきの下に東仙の舌が這わせられた。
「いやぁぁんっ!!あぁぁぁっ!ひぃぃん、くぅぅ・・・」
自分を情けなく思いながらも快感に屈してしまう雛森。感じているせいで脚もガクガクと震え始め、立っているのも危うい状況だ。
目には見えなくても、雛森の声や反応、体温の上がり具合で雛森がどれくらい発情しているかが東仙には手に取るように分かった。とても盲目とは
思えない手つきだ。
そしてついに、東仙の手が雛森の秘部に伸びた。
「きゃんっ!!」
突然の刺激に体をのけぞらせる雛森。雛森は目が見えないせいで想像が余計に膨らんで、いつも以上に敏感に感じてしまっていた。さらに、触感以外の感覚が
奪われているため、いやがおうにも触感に感覚が集中してしまう。そうしてさらに感じてしまうのだった。
くちゅくちゅ・・・
東仙の指が雛森の秘部をなぞる。実に正確な指遣いだ。もう雛森のあそこはぐしゃぐしゃで、東仙の与える刺激に過剰なまでに反応していた。
「ひぃっ・・あん・・あはぁん!はぁぁんっ・・あひ、あひぃ!くぅぅっ・・・」
次に体のどこをどうされるのか、暗闇のせいでまったく予想が付かない雛森。それがかえって雛森を興奮させた。
「んっ!ひゃっ・・・はぁ・・はぁ・・きゃんっ!!はひぃぃ・・」
「この若さでここまで妖艶だとは思いもしなかったよ、この状況下でなお快楽を求めるか・・・」
そういうと東仙は雛森の恥部をさすっていた手を離した。今まで感じていた快感が突然失われ、雛森は戸惑いの表情を見せる。
「・・・え?な、なんで・・・?」
そういいながら暗闇の中、快楽を求めて動き回る雛森。
「ど、どこ?どこにいるの・・・?さわってよぉ」
雛森は当てもなく暗闇をさまよっている。快感のせいでたっているのもままならない。おぼつかない足取りで必死に歩き回る雛森は実に健気で、東仙は
雛森を苛め抜きたい気持ちに駆られた。そのとき雛森は、頬に突然冷たさを感じた。清虫本体の刃が頬に当てられたのだ。とたんに、雛森に
五感が戻った。
「更なる快楽を求めるなら、僕を満足させてみるといい」
手短に東仙は告げると雛森の頬から刃を離した。再び無明の地獄へ突き落とされる雛森。そのとき、不意に東仙が雛森の頭を鷲づかみにした。
何がどうなっているのか理解する間もなく、何か硬いものが雛森の顔に当たった。それが東仙のモノだと雛森が気づくのに、時間はかからなかった。
そして、東仙の言わんとしていることにも雛森はすぐに気が付いた。
「舐めればいいんですね・・・?」
そういうと雛森はためらうことなく東仙のモノを口に含んだ。唇でしごき、舌で愛撫し、不意に吸い上げる。東仙をイかせなければ自分を
気持ちよくしてもらえないと分かった雛森は、少しでも早く自分が気持ちよくなりたくて一生懸命に東仙のモノをしゃぶりあげた。
しかし、そんな性急な雛森の気持ちはすべて東仙にはお見通しだった。
「ちゅっ・・・ぐちゅ、ぺろぺろ・・じゅぽっ」
「くっ・・・快楽を得られるなら、わが身をもいとわないか・・・」
東仙は苦々しげな表情でそういうと、突然雛森の口からチ○コを引き抜いた。
「んぐぅ・・・えっ?あ・・あ・・・」
何が起こったのかわからずに、金魚のように口をパクパクと動かす雛森。東仙は快感が引いてくると再び雛森の顔にチ○コを押し付けた。
「んぐぅ・・・じゅっ、じゅるる・・・ぴちゃぴちゃ、んがぁっ」
必死で東仙をイかせようとがんばる雛森。しかし、東仙はイきそうになるとすばやく自分のモノを抜いてしまう。雛森は再び口をパクパクさせ、暗闇の中
東仙のモノを捜し求めている。。快感が引くと東仙はまたチ○コを雛森にしゃぶらせる。
「んふぅ・・んぐっ・・い、いじわう・・じゅぼっ、ちゅっ・・しあいで・・・」
しかし東仙はそんな雛森の願いを聞き入れずに、またチ○コを引き抜こうとした。
「んんん〜〜〜〜〜っ!!」
雛森は強く東仙のモノを吸い上げ、抜かせようとしない。口全体でチ○コを吸い上げながら、舌は亀頭への刺激を続けていた。その刺激に、若干
早漏気味の東仙は当惑した。
「んっ・・・ちゅ、ちゅぅっ・・・んんっ、じゅっ、ぴちゅっ・・」
「くっ・・・なんということだ・・・」
びゅっ!どぴゅっ!!
東仙は雛森の口内に大量の精液を放出した。それを一滴も逃すまいと必死の雛森。まるで水を飲むかのようにおいしそうに飲み干した。
雛森はようやく東仙をイかせることができた。しかし、それでも雛森の舌の動きは止まらなかった。すっかりへたってしまった東仙のモノをさらに
舐め続けている。
「うっ・・・く、この女は一体・・・どこまで・・・」
先ほどとは打って変わって、二人の立場はすっかり逆転してしまっていた。もはや自分が感じることなど忘れ、貪欲に東仙のチ○コを求める雛森。声は
聞こえなくても、東仙が快感に喘いでいるのが雛森にはよくわかった。
「じゅぶっ、くちゅ、ぷはぁ・・んぐぅ、ぐちゅ・・・」
しばらくすると東仙のモノに硬さが戻ってきた。雛森の舌遣いに熱が入る。東仙は今まで雛森に意地悪をしようとしていたことなどすっかり忘れ、
雛森のテクニックに酔いしれていた。
「・・・な、そんな馬鹿な・・・」
「んんっ、ぷはっ、じゅるるっ、じゅぼっ・・くちゃ、ぺろぺろ・・・」
そして、再び東仙は雛森にイかされてしまった。雛森は今度はわざと東仙のチ○コを口から離して精液のシャワーを顔面に浴びていた。
「なんという女だ・・・」
東仙はつぶやくとすばやく雛森の背後に回り、恥部に手を差し伸べて主導権を奪い返そうとした。
「ひっ!」
あまりに突然すぎる刺激に過剰に反応する雛森。そして、今まで東仙への奉仕に集中していたため忘れていた快楽がまざまざとよみがえった。
せきを切ったように雛森の恥部からあふれ出る愛液。東仙はそれを舐め取り、口で雛森の恥部を愛撫し始めた。
じゅるっ、じゅるじゅるっ・・・
「ひゃぁぁぁ!!くぅん・・あひぃぃっ!ひゃっ!んんっ!!ぅはぁぁん!!」
あまりに巧みな東仙の舌遣いに雛森は抵抗することができなかった。両足を大きく広げ、少しでも東仙が自分のあそこを舐めやすいようにしている。
そんな快楽におぼれている雛森の嬌声を聞き、東仙のモノはまたしても大きくなっていた。
「性にだらしない淫らな女とも、これで終局だ・・・」
東仙はそういうと雛森を高く持ち上げ、向かい合わせで抱っこするような体制で挿入した(つまり駅弁の体位)。
「やぁぁぁぁぁん!!!あぁぁっ!!」
今までにないほど奥までチ○コが入り、涙目になりながら喘ぎ声を上げる雛森。一生懸命東仙の首にしがみつき、腰を激しく振っている。
東仙も、雛森の強烈過ぎる締め付けに驚きながらも腰を振っていた。
「ああんっ!お、奥に・・・奥にあたるぅぅぅ!!ひぃぃぃん!」
「そ、そんな・・・ばかな・・・」
雛森の激しい腰遣いに、東仙はあっという間にイかされてしまった。雛森の中に液をぶちまける東仙。雛森は腹部に燃えるような熱さを覚え、気持ちよかったものの
まだ物足りない気分になっていた。そして雛森は、自分のあそこから抜かれた東仙のモノを手探りで探してくわえ込んだ。
「・・・なんということだ・・・」
東仙は雛森の思いも寄らぬ行動にあっけにとられていた。雛森はお構いなしに口での愛撫を続けている。もう三度も放っているというのに、
東仙のモノはすぐに硬度を取り戻した。手でしごき、東仙のモノが復活したのを確認すると、雛森は満足そうな顔をしてそれを自分の膣まで導いた。
「もう・・・一回・・・して・・・」
そういうと東仙に飛びついて自ら腰を振り始めた。
「うぅぅん!やぁぁん・・はぁ、はぁ、はひぃぃっ!ふぁぁん、んんっ!」
「なんという・・・魔性の女だ・・・」
そのとき、雛森の腰遣いがいっそう激しくなった。東仙のチ○コも強く締め付けられていて早くも限界を迎えそうだった。
「い、いいっ!!いく・・・いくよぉぉ!!・・イくーーーーーー!!」
その後ー
「今日は有難う雛森くん・・・それじゃあ僕は失礼させてもらう」
そういうと東仙は早々に姿を消した。
(信じられない・・・僕が主導権を握り、彼女を弄ぶはずが・・・まさか無明の世界で、あれほどまで自ら進んで求めていくとは・・・)
東仙は情けない気持ちでいっぱいで、そこからくる羞恥のために雛森の前から姿を消したのだ。本来の予定なら勝ち誇って格好のいい台詞を
一言二言いってやるつもりだったのが、思いも寄らない雛森の行動のせいですっかり予定が狂ってしまった。
一方雛森は、盲目の東仙の技巧に感心しながらも、若干の物足りなさを感じながら岐路についていた。
「あーぁ、今日はいつもに比べてなんだかすごくなかったなぁ・・・」
そんな言葉を口にしたとき、雛森の頭に藍染の顔が浮かんだ。
「・・・あ・・・藍染隊長・・・」
とたんに罪悪感にさいなまれる雛森。無理に犯されるならまだしも、自分から求め、進んで尽くしてしまった・・・もう、『藍染隊長のため』などという
言い訳にも無理が出てきたということに、雛森自身気づき始めていた。
(だけど・・・あたし・・・あたしが、嫌々犯されてるんじゃないって藍染隊長が分かれば、きっと自分を責めるのをやめてくれると思うんだ・・・)
そんな出来の悪い言い訳を自分にして、雛森は帰路に付いた。
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