. . . N o v e l s. . .

  それからの学生会室
遠藤と伊藤を廊下に残し、学生会室のドアを閉めて中に戻る。
ガチャガチャという金属音と共に
必死に首輪を外そうとしている丹羽と目が合った。
しかし頑丈な造りのそれは外れる気配すらない。
「これ、もういいだろ?
 早く取ってくれよ〜」
力任せに引っ張っても外れるものではない。
想像通りの丹羽の行動に薄い笑みを浮かべた中嶋は胸ポケットから見せ付けるように、
小さな鍵を取り出し丹羽の目の前に差し出した。
「コレが必要か?」
「そうだよ、さっさと外せよな」
「それは無理な相談だ」
「ちゃんと仕事は終わらせただろ!!」
「終わったからと言って勝手に首輪を外して逃げ出そうとする悪い子には
 鍵よりも先にお仕置きが必要だろう」
「お仕置きぃ?いってぇ!」
丹羽の首元から放置されていた鎖を再び握り、思いっきり引っ張り、そして力を緩める。
バランスを崩した丹羽は書類が綺麗に片付いた学生会長の机に仰向けに倒れこんだ。
少々乱暴にしても、壊れる男でないことは中嶋も十分承知している。
無様に倒れた丹羽は、中嶋に反抗的な視線を投げかける。
「ヒデ!」
「…反抗的な態度にはそれなりのやり方になるがそれでもいいか?」
「……うっ…ひでぇなお前…」
中嶋の偽りのない言葉に丹羽が怯む。
その瞬間、勝負はついていた。
「今更だ」
中嶋が唇を寄せれば、丹羽も抵抗せずに受け入れる。
ゆっくりと舌でなぞる口腔から丹羽の熱さがダイレクトに伝わってきた。
口付けをしたまま肌蹴たシャツのボタンをゆっくりと外し、隠されていた肌の感触を楽しむ。
慣れた体は触れれば、本人が気づかないうちに発情する。
元々高めの体温は更に上昇し、汗ばむ肌は誘いをかけるかのように絡みつく。
「冷てぇ…」
首から伸びた鎖が丹羽の素肌に触れる。
冷やされた金属に熱い体は敏感に反応した。
「くっ…なあ、これ、取ってくれよ、んっ…」
「今は駄目だな。いい子に出来たら取ってやる」
「っ……ぁ…」
鎖をずらし、緩く立ち上がった胸のポイントに鎖を当てる。
直接的な刺激は丹羽から一瞬言葉を奪う。
鎖で触れた部分は固く色味を強くし、その存在を主張する。
しかし、そこには触れず冷たい鎖を掠めるようにその周囲に這わす。
「ひっ……いっ、いい加減に…しやがれ…」
丹羽から漏れる不満そうな声を聞いて、中嶋の顔に楽しそうな笑みが浮かぶ。
しかし、そんな表情に気づく余裕は丹羽には既にない。
「どうかしたか?哲っちゃん」
「き…ついっ…」
丹羽の足を割るように体を入れた中嶋の腿には、
既に膨らんだ丹羽の下半身が当たっている。
確認するまでもなくわかっているのに中嶋はあえて問う。
「何をして欲しいのかわからないな。
 ちゃんと強請れば聞いてやらんこともない」
「さ、さっさと気持ちよくしやがれ!!」
「色気も何も無いな」
「あってたまるか!……あッ」
膝でぐりりと刺激すれば、甘い声が溢れ出た。
「色気のある声もちゃんと出るじゃないか」
「……っ!」
赤くなった頬を隠すように、顔を背ける丹羽。
中嶋を見ないその様子に悪戯心が湧き上がる。
「……こんな様子をうちの学生たちが見たら、
 王様なんて、とても呼べないだろうな」
「別に王様って呼ばれたくて、会長やってるわけじゃねえっ…」
組み敷かれている時でも自分の考えと違うときは瞬時に反応する。
真っ直ぐで太陽のようなBL学園の王様。
その時浮かんだ中嶋の笑みは、いつものそれとはどこか違っていた。
「ヒデ?」
名前を呼ばれて、中嶋はさっと表情を元に戻す。
「まあいい。
 オネダリできたからな。ご褒美だ」
手早く、丹羽から制服のズボンを剥ぎ取る。
しばらく放置された丹羽自身は若干力を失っているものの、
通常時よりは固さを増している。
ゆっくりと扱きながら、丹羽に問いかけた。
「気持ちよくして欲しいんだったな。
 口がいいか?それともこのまま突っ込むか?」
「……痛ぇのは嫌だ」
「仕方のない奴だな。
 ご褒美だからな、安心しろ」
中嶋は笑いながらローションを手に取り、再度口付けた。



余韻に浸るのもそこそこに二人衣服を整える。
首輪を外された丹羽は大きく伸びをして深呼吸をした。
「やっと自由の身だぜ。
 まったくひでえよな、ヒデは」
「リクエスト通り気持ちよくしてやっただろ」
「急にサカったのはヒデじゃねえか」
「サカったのはお前の方だ。
 俺は首輪を外そうとしたことに対して罰を与えただけだぞ」
「うっ…そんなのどっちでもいいだろ。
 さっさと帰るぞ!」
照れる丹羽を見ながら、中嶋は帰ってからもう一度だな…と恐ろしいことを考えていた。

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