. . . N o v e l s. . .
04:触れた唇(啓丹羽)
「ねえ王様。少し屈んでくれませんか」
「ん、こうか?」
少し膝を曲げてもらえば、背の高い恋人とも目がばっちり合う。
キラキラと好奇心に溢れた瞳。
そして薄く色付く唇。
誘ってるわけでないのはわかっているけれど、
無性にその唇に触れたくて、
そっと指でなぞってみる。
「うわっ!な、何すんだよ」
全然色っぽくない反応がおかしくて、
笑いながら口づけた。
「け、啓太!!」
そんなあなたが大好きです。
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