. . . N o v e l s. . .
14:素直な気持ちで(篠丹羽)
張り詰めた空気が漂う弓道場。
「篠宮。邪魔するな」
弓道場に現れた丹羽の姿は、
精神を集中させていたはずの篠宮を混乱させる。
早鐘を打ったようになる心臓。
急上昇する体温。
何故、こんな風になるのか、
長い間考えて出した結論が今篠宮の心にひとつだけ存在している。
「丹羽、その…話があるんだが…いいか?」
「ん、どうかしたか?」
「…俺はお前のことが……」
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