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12:抱擁(中七) |
「やめてください! ここをどこだと思ってるんですか!」 「学園の図書館だな」 「…誰かに見つかったらどうするつもりですか?」 「別に構わない」 「貴方が構わなくても僕は構うんです」 散々文句を言っても七条を抱きしめる中嶋の手は緩むことはない。 緩む所か逆にその力は強くなっていく。 理由なんてどうでもいい。 誰に何を言われても関係ない。 ただ抱きしめたいと思ったから抱きしめる。 極めて端的な想いを胸に抱き、 中嶋は七条を抱きしめ続けた。 |
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