仁王柳生の28のお題
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01*詐欺師と紳士

02*初対面


入学式。桜の花びらが降る、校門の前。
グループになって歩く者、心配そうに親に寄り添って門をくぐる者、一人胸を張って入っていく者。 柳生はその中を一人ずんずんと突き進んでいた。
「騒がしいですね。小学生はもう卒業したというのに・・・大人気ない人ばかりです。」
昇降口の前の掲示板に張り出されたクラス分けの表で自分が6組だと確認してから、柳生は堂々と教室へ向かった。途中でトイレの場所と非常口とをチェックして、昇降口前の喧騒からいち早く身を引く。

がらり、と戸を開けると柳生よりも早くきた少年が窓の縁に座って外を眺めていた。
「おはようございます。」
柳生はさわやかに声をかけると自分の席に着席した。
「うーん?」
銀の髪を揺らしながら振り返った少年が一言。
「お前さんなんだかキモイのぉ。」



「はい?」
一瞬固まってしまった柳生は振り返って銀髪の少年を見た。
「君、初対面の相手に向かってそんな口の利き方は慎んだほうがよろしいのでは?」
「うっさいのぉ、キモイもんにキモイ言って何が悪い?」
「では、どこが『キモイ』のかはっきり言って下さい。」
少年はニヤニヤ笑いながら言ってのけた。
「まず、口の利き方。それからその髪型。視線が人を見下しとぉし、ガクランの襟までしっかり閉めとるところが、また一段とキモさを倍増させている。」
「な・・・・・!!」
「なんじゃ?はっきりいってやったんじゃ。文句あるんか?」
「・・・・だいたいなんですか!君のほうこそ、適当にとってつけたような方言の乱用。虚勢を張るための格好つけた髪形。一般的な中学生に比べて、なんたる体たらくでしょう。」
「・・・・・・なんじゃとぉ!!」
少年は拳を振り上げた。
バシッ!!
「っつ・・・・痛いですね!!」
柳生も負けじとボディーブローをかました。




「誰か!!先生呼んできて!!」
「何々?」
「喧嘩だって。殴り合いの!」

入学式の準備で忙しい先生は飛んできて、さっさと保健室に二人を放り込んでいった。



「全く、入学早々なんてことを・・・・・」
「「・・・・・・」」
ムスゥッとした顔つきで手当てを受ける二人の顔はあざだらけで見られたものではなかった。
保健医はバンバンと絆創膏を貼って、立ち上がった。
「名前は?」
「仁王。」
「柳生比呂士です。」
「はいはい。仁王君と柳生君ですね。」
保健医はさらさらっと記録紙に二人の名前を書いて保健室の外へ二人を押しやった。
押し出された二人はちょっと顔を見合わせてからフンと、顔をそらした。



仁王君ですか・・・・・絶対ぎゃふんと言わせて見せます。
こんな能無しのだらしない人に負けてたまりますか。

柳生比呂士・・・・ムカつく。
こんな頭の固いやつに負けてたまるかって。

二人は肘でお互いを小突きあいながら、体育館に向かって歩き始めた。


「また貴方ですか!!」
「うっせーよ。文句あるんだったらはっきり言ってみんしゃい!」
その後、二人は仮入部で再び喧嘩を起こし、再び保健室へ運ばれた。
そして、同じテニス部に入った二人は、切磋琢磨して、立海大テニス部に大いに貢献することになる。








「はぁ。また貴方とダブルスですか・・・」
「文句あるんか?」
「いえ・・・」
ニタニタ笑いながら仁王はオーダー表を覗き込んだ。
「まぁ、他の奴とやるよりかの?」
「また仕組みましたね・・・」
「・・・・・」
返事を返さない仁王を少し睨んで柳生は言った。
「全く・・・・ここに入学してから四六時中貴方に付きまとわれている気がします。」
「それはこっちの台詞。」
柳生はますます深くため息をつく。
仁王は柳生の髪をすくって、軽くキスをして言った。
「それもこれも、お前さんが俺に惚れたから悪い。」
「・・・貴方の方が先に好きだって言ったくせに・・・・・・」
体を丸くさせて減らず口をたたく恋人を、仁王は抱きかかえて押し倒した。
「相変わらずキモかわいい。」
「何ですか、それ?」
「かわいくてかわいくて、ついキモく見えてしまうことを言うん。」
「はぁ・・・・」
柳生は仁王のキスを全身で受けながら、さて、あの頃のほうがよかったのではないかとかすかに思ったりもした。
でも、まぁ、今も幸せですしね。
そう思い直して、今度は自分から唇を返した。









03*雨の日

廻る廻る赤い傘。
くるくる、くるくる、赤い傘が廻る。

柳生は無我夢中で、赤い傘を追いかけた。
眼鏡に雨粒が当たり、前がよく見えない。
柳生は追いかけた。
赤い傘を。
雨粒の中に浮かぶ赤い色を。



廻る廻る青い傘。
くるくる、くるくる、青い傘が廻る。

仁王はひたすら、青い傘から逃げた。
口の中に雨水が入るのもいとわず、息を切らしながら。
仁王は逃げた。
青い傘から。
目の端に浮かぶ濡れた青い色から。



いやだ、いやだ、助けてください。
こわい、こわい、助けてくれ。

雨の中、出会った二人。
降りしきる雨に溶け込んでしまいそうだった二人は、さびしかった。


「追いつきたいです。」
何を?
「逃げ出したい。」
何から?

二人は紫色の傘を出して、開いた。



廻る廻る紫色の傘。
くるくる、くるくる、紫色の傘が廻る。

もう、こわくない。
だってもう追いついたから
だってもう逃げ切ったから






04*二人


とぅるるるる・とぅるるるる・・・・

「はい」
『会いたい。お前さんに会いたい。』
耳慣れない乾燥した声が脳に反響した。干からびていると思った声は中を割ればみずみずしく、疲弊した脳にしっとり染み込んでいく。
『会いたいんじゃ。』





何も不足なものなんてなかった。
友達もいるし、両手の指に余るほどでもないが彼女もいる。成績だって申し分ないし、部活も遊びも存分にしている。親は理解があるし、自立できるぐらいの反抗期だってあった。何でも手に入るわけではないが、一般家庭に比べれば親が医者をやっているせいか多少は裕福だ。何一つ不自由なく満足していたはずなのに、なぜだろう?何かが足りなかった。当然あるべきものが足りない。まるで気の抜けた炭酸のように、全く雲をなくしてしまった空のように、何か大切な本質ともなるべきものが足りないような気がしていた。ポッカリ空くというよりは、むしろ詰まっているのに消えかかっているような、そんな喪失感だった。


行きよりは空いている帰りの電車で、窓の外を眺めながらふと見上げた夕空は、そんな不足感を埋めてくれたような気がした。その夕方だけが、満たされて。茜色の空に黒く浮かぶビルの影を見ながら、あの空の向こうにきっと足りないものがあるんだと、いつも思った。








夕焼けの来ない日。
自分は電車を降りて夕焼けを待っていた。
線路の上に座り込み、じっとじっと夕焼けを求めて。
空は青くて、雲ひとつなく、太陽は頭上に輝き、紫外線が降り注ぐ。
眼鏡焼けするだろうな、と、思いつつ。


とぅるるる・とぅるるるる・・・・・

電話が鳴った。









電話を切って顔を上げると、ゆっくりと電車が近づいてきた。見慣れた車体はゴトリゴトリと音を立てて、とまった。自分は体を起こして、一両しかない電車の一番手前のドアに手をかけてよじ登った。

電車は発車した。中はがら空きで自分以外に乗客はいなかったが、座る気に離れなかったので窓に張り付いてやっと始まった夕焼けを見る。オレンジ色、橙色・・・・・・茜色。

がたんごとん。がたごと。

窓の外は夕焼け、電車はビルの間を縫って茜色の空の下を突き進んでいった。

充足感に身をゆだねる。茜色が隙間に埋まると、臓腑がしっとりとなじんで落ち着いた、はずなのに。何かが足りない。いつもの充足感がやってこない。いや、やってきたはずなのにそれでは足りなかったのだ。いつもの充足感は、仮初のものであって、何も満たされていなかった。

開いた隙間に身を切られそうだ。茜色に包まれながら飢えていた。
ふと、声を思い出す。
『会いたい。』
何度も脳内で反芻される声を体に満たして、あまりにぴったりと隙間に埋まることに感嘆した。
『会いたい・会いたい・・・・・・』
繰り返し・繰り返し・・・・・
声が重なる。
「会いたい。会いたい。会いたい・・・・」
会いたかった。





電車の向かう先には荒野が広がっていた。 枯れ草の生えた荒野には一本のレールだけが蛇行しながら続いている。 時が止まったように、正面には沈みかける夕日が変わらずに待っていた。

夕日に近づくにつれて、ゆっくり地平線から姿を現す黒い影。地平線沿いに一直線に黒い影が横たわっていた。電車は影に向かって突き進んでいく。いや、影がこちらに向かってくるのだろうか?



『しゅ・・てん・・・・おおりの・か。・・・』

アナウンスが途切れ途切れに聞こえて、やがてと途絶えた。それとともに電車も減速して、車内の蛍光灯は2・3回カチカチッと光ってから消えてしまった。電車が完全に停止すると、最後の力を振り絞ったかのように電車の扉が音を立てて開く。




一直線に続く黒い影は、一直線にどこまでも続く有刺鉄線だった。
有刺鉄線はもう目の前で、もしかしたら逃げてしまうのではないかと思うと、つい、小走りになる。
夕日は相変わらず、真正面にあって、逃げも隠れもしなかった。




息を切らして、辿り着いた。
ガシャン。
金網に手を当てる。
手の平にぬくもりが帰ってきた。
「会いたかったです。」
「俺も会いたかった。」
向こう側から声が返ってきた。
染み込む声。金網越しの手から伝わる体温が、自分の体に流れ込んできて、どうしようもないほど苦しかった。洪水が起こって息ができなくなった。すべてが満たされていく。苦しくて苦しくて、体からあふれる水は目からこぼれた。



有刺鉄線、はさんで二人。
全てが満たされて、どうしようもなく苦しかった。


「はじめまして。私の名前は・・」
「そんなもん聞いてどうになる?」
「・・・そうですね。」
言葉なんて必要なかった。
くすくす笑い声を立てると、反対側からも同じ笑い声が返ってきた。
有刺鉄線越しに手を握り合って額をくっつけて、、、


有刺鉄線挟んで、一人。










05*手

甘いキスが続いているとどうしようもなく不安になる。
この人は、優しすぎて優しすぎて、自分がどうすればいいのかわからなくなってしまう。
その中でも軽くて甘いキスを何度もされると、不安になって体ががくがく震えてしまう。

「比呂士・・・好いとぉよ・・・・そんな不安な顔すんな。」

仁王君にはきっとこの気持ちはわからない。
アダムとイヴが知恵のみを食べて楽園を追放されたようにに、私もいつかこの幸福をむさぼりすぎて失ってしまうのかもしれない。ああ、嫌だ。知恵のない愚鈍な人間が神の賢を求めたように、穢れた私がこの幸せに甘んじてしまうのは、遥かにおろかな行為なのでしょう。




いやだ、
いやなんです。
ああ、汚れきった私は、あなたに愛される資格などない。




「比呂士!!!!」
私はそばにあった鉛筆を手につきたてた。
鮮血がほとばしり真っ白なシーツに赤い斑点をつけた。
「なにやってんだ!!早く止血しないと・・・」






見てください、私はこんなにも穢れている。
この赤い血は、動脈血なはずなのに、こんなにもどす黒い。
嫌いになってください。私のことなんか。
愛される資格のない私は、あなたに刺されることを望んでいます。
この穢れた血を体から抜き取って。
そうすれば私は浄化される。
浄化された私はきっとあなたに愛されるでしょう。






仁王君はかぶりと私の手を口にほおばった。
「な・・・やめて下さい!!汚い!!」
手を引き抜こうとしたが、両手でしっかりとつかまれてうまく振りほどけない。
「・・・・消毒しちゃるから・・・・」
仁王君はかまわず私の傷口をなめ続けた。
傷口からはゆっくりと快感が侵食してきた。





そのまま、飲み干してくれるのなら。
私の血液をすべて飲み干してくれればいいのに。
あふれ続ける血液は、仁王君の口からもぼたぼたこぼれている。




すべて飲み干してください。
私のこの穢れた血を飲み干せば、幸福も崇高なる神さえも楽園を追放されるでしょう。
あなたは私の元へと堕ちてくる。







06*髪


「柳生、髪跳ねとぉよ。」
柳生は言われてみて始めて気がついた。鏡をのぞいてみれば、毎朝綺麗に決めてくる髪形がいつもと違い少し跳ねていた。直そうかと思って髪に手をやったがもともと芯の硬い髪のため、押さえつけてもすぐ跳ね上がる。
「貸してみんしゃい。」
「?」

仁王は部室に備わっているパイプ椅子に柳生を座らせてバックからくしとワックスを取り出した。
「柳生も綺麗な顔しとるのに、7・3分けだなんて、もったいなか。」
「何やってるんですか?!!」
仁王はワックスを手のひらにとって柳生の頭をめちゃくちゃにかき回した。
「少しはオシャレしてみよう思わんのか?」
着々と手を進めながら仁王は柳生に笑いかける。
その言葉にはいつもの嫌味は感じられず、暖かくて柳生は言い返すのを忘れてしまった。
「格好よくしちゃるからな。」
何かと世話好きな仁王は鼻歌を歌いながら柳生の髪を固めていく。
髪をなぜられるような優しい手つきと、耳元に響く甘い歌声に柳生はついつい眠くなってきた。



「できたぜよ!」
いけない、いけない、つい居眠りをしてしまうところでした。
「ほい。鏡。」
柳生は差し出された鏡を見て声を上げてしまった。
「なんですかぁ!!!これは!!!」
鏡の中に移る自分は、さながらカリスマを気取った新米スタイリストが60年代のヘアカットをもしたソフトモヒカンの如くわけのわからないことになったていた。
「仁王君!!!」
両脇についた三つ編みを振り回しながら、柳生は仁王を追い掛け回す。
「カッコイイ髪型じゃ!」
仁王は笑いながらパイプ椅子をなぎ倒し、部室の外へ逃げていった。









07*めがね

柳生が交通事故にあった。
俺をかばって。
横断歩道でもない道路をよそ見して渡ってたらから車に轢かれそうになった。そこに柳生が飛び込んできて助けてくれた。俺は間一髪で反対側の歩道に転がった。
頭ん中真っ白だった。路上に転がるその物体は柳生の体でなくて、何か別な物体に見えた。脇の排水溝に流れ込む赤い液体は夕焼けに染まった路上のようだった。
それから柳生はどうにかして救急車で運ばれたらしいが、俺はよく覚えていない。





ーコンコン−
「どうぞ」
俺は病室に入った。
「・・・・よ。」
「あ、仁王君じゃないですか。ぜんぜん来てくれないから心配してたんですよ。」
柳生はベッドのそばの椅子を指し示し、俺に座るように促した。
はっきり言って、俺は柳生にぶっ飛ばされるんじゃないかと思ってた。肉体的にはそんなことはできないだろうけど言葉でぶっ飛ばされんじゃないかって思ってた。だって助けてもらったのに2週間も見舞いこなかっただなんてなぁ?だけどベッドの上で起き上がって本を読んでいた柳生は意外に元気そうで怒る様子もなかった。だから、安心して俺はやっと切り出せた。
「柳生、すまんのぉ・・・・俺のせいでこげんなことになっとって・・・・」
「いえ、仁王君も私も死ぬことがなかったんですから、謝ることなんかないです。」
りんご食べますか?と言って柳生は枕元の棚からりんごとナイフを取り出してむき出した。
シャクシャク音を立てながらりんごは赤い皮を落としていく。
最後に二つに割って、半分を俺のほうに差し出した。
「どうぞ。」
「すまん。」




怖かったのだ。
俺は柳生が怖かったのだ。
命を張ってまで愛する人を守るのは美徳かもしれない。
しかし、実際やられてみるとやられたほうとしてはこの上ないほど気持ち悪くなる。たとえそれが好きな人だとしてもだ。それほどまでの思いが、俺には受け止められない。むしろ、重すぎて気持ち悪い。もっとも、俺に他人の命を投げ打ってまで生き延びる価値はないと思うんだけどなぁ。人はみな平等なのだ。

だから、俺は怖くて柳生の見舞いにこれなかった。
柳生の思いが重過ぎて。そして、その重たい柳生の重いがいつ憎しみに転ずるかもわからなかったから。よくいうだろ?憎しみも愛情も同じものから生まれてるって。

その重たい愛も怖いが、相反する重たい憎しみも同じように怖いんだ。




「申し訳ありませんが、少し眠気に襲われまして・・・・きていただいたところ悪いんですが寝てしまってもいいでしょうか?」
俺ははっと顔を上げた。
いけないいけない、深く考えすぎてたようだ。
「ああ、悪いなんか言うわけないじゃろうが。お前さんは病人なんじゃ。ゆっくり寝て早く怪我治しんしゃい。」
柳生は口元をティッシュで吹いてから眼鏡をはずして横になった。
「ホント申し訳ありません。いつかまた来てください。」
柳生は目を閉じて眠りについた。




よくよく見れば柳生は綺麗な顔をしている。
いつもクラスのやつらは優等生な柳生をキモがっているが、こいつの顔は実際すごく整っている。 女子もこれ見れば少しは変わるんだろうけどな。
俺はここにいる意味もなくなったので、持ってきた一輪の花を花瓶に付け足してから立ち上がった。
ふと、その脇の眼鏡に気を取られた。
柳生がいつもかけている眼鏡。
だが、それはいつもとは少し違うようだった。前、入れ替わったときにした眼鏡はフレームが紫色を帯びた銀だったが、これは白に近い銀色だ。俺はごく自然にその眼鏡をかけた。





赤・紅・緋・朱・・・・・





世界は染まっていた。





柳生、お前さん。心底嫌いじゃ。
こんなもので俺を見とったんか?





俺は眼鏡をつけたままで、柳生の上にかがんだ。
唇を合わせて、右手で体を支え、左手で首をつかんだ。
 歯と爪を同時に立てる。

ぷつりと液体が柳生の口からたれて、錆の味がした。




俺はルージュが要らなくなるくらい、柳生の唇に歯を立てた。
柳生はうめき声ひとつ立てずに、その行為におぼれているように見えた。
俺はひたすら噛み続けるだけだった。
俺の視界はひたすら真っ赤だったから、柳生の唇がどの位赤くなったかなんて俺の眼から見てもわからない。
際限はない。
永遠の行為となるのだろうか?

窓の外では赤い雨が降り始めたような気がした。






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