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タイトル皇室のお仕事
記事No32
投稿日: 2004/12/25(Sat) 19:08
投稿者マイケランジェロ (おちょくり塾)
/Subject:皇室のお仕事 /From:マイケランジェロ /H16/06/12 07:10
No:615
「雅子妃を取り巻く環境」ですか。やはり皇太子妃殿下の病状悪化については大変気になりますね。まずはっきり分けておく必要があると思うんですが,それはこの病気が雅子妃殿下特有のものなのか,皇室の環境からくるものなのか,あるいはこれらの相乗なのかということです。

私は医師ではないので病気そのものについてはよく分かりませんが,状況から推測すると上記相乗型なのでは・・・?(あくまで私個人の推測です)

さて本題の「雅子妃を取り巻く環境」に関しては外部的環境(例えば「お世継ぎ」をめぐるマスコミ,世論等の発言)と内部的環境(例えば皇室内の人間関係,ドラステイックな環境変化)と大きく分けると2種類の環境要因が挙げられると思います。もちろん一般的な環境要因は私たちも同じですが,雅子妃殿下のそれはハードルが高い。

正直申し上げますと,あくまで上記で示した内容は私の推測に過ぎず『皇室の内部』は宮内庁長官をはじめ,東宮大夫でさえ良く把握していないと想像いたしております。従って「『雅子妃を取り巻く環境』の本質論は誰にも語れない」というのが私の率直な感想です。

「皇室の表面的なお仕事」の内容については宮内庁のホームページでわかります。
http://www.kunaicho.go.jp/

いずれにしても,雅子妃殿下のご病気(早くではなく時間を十分かけて)の完治を切望しております。


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/Subject:>皇室のお仕事 /From:北の狼 /H16/06/12 08:34
No:616
>「雅子妃を取り巻く環境」に関しては外部的環境(例えば「お世継ぎ」をめぐるマスコミ,世論等の発言)と内部的環境(例えば皇室内の人間関係,ドラステイックな環境変化)と大きく分けると2種類の環境要因が挙げられると思います。

そのようですね。
そして、たぶん、「お世継ぎ」問題がメインにあるのでしょう。
皇室引いては天皇制について考えるいい機会ですから、この問題をちょっと調べてみようかと思っているのですが(未定)、とりあえず'たたきだい'として以下の記事を提示しておきます。『東京新聞』の記事で、同社は左寄りではありますが。

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皇太子さま異例発言 皇室と宮内庁の関係は…

『表』と『奥』パイプ役不在


 「思いつかない」「分からない」。皇太子さまの雅子さまについての「人格否定」発言に対して、湯浅利夫宮内庁長官と林田英樹東宮大夫は、直後の会見でこう首を振った。だが、宮内庁といえば皇室の補佐係として、いつも側(そば)に付き添っているはずだ。なぜ、事前に皇太子ご夫妻の様子を把握していなかったのか。そもそも皇室と宮内庁との関係とは−。

■『姑も言えない発言繰り返す』

 「自由のない皇室文化を珍しく率直に攻撃した」

 「世界で最も保守的で、秘密主義的で、孤立した館の一つに押し込められた他の皇室メンバーに助けを求める叫び声のようだった」

 時事通信によると、雅子さまの「キャリアや人格を否定するような動きがあった」との十日の皇太子さまの異例発言について、十一日付英ガーディアン紙は、こう指摘した。

 皇太子さまの発言の背景について、さらにはっきり指摘した海外メディアもある。共同通信によると、十三日付英デーリー・テレグラフ紙は「宮内庁は世継ぎの男児出産までは外遊に反対だとみられている」と報じ、宮内庁に対する不満を抱えていると指摘した。

 皇室問題に詳しい京都産業大学の所功教授(日本法制史)は「当人の胸の内は推測するしかないが、皇室に入る以上、世継ぎという問題はあり、美智子皇后の時ですらそうしたプレッシャーがあった。雅子さまは高齢であったことから、期待もプレッシャーもより大きいだろう」と雅子さまの立場をおもんぱかる。

 湯浅長官は昨年六月、皇太子ご夫妻の第二子について「お二人目をと思っている国民はたくさんいると思う」と発言し、さらに十二月、「秋篠宮さまのお考えはあると思うが、皇室の将来を考えると三人目を強く希望したい」と強調した。

 だが、皇室に詳しい文化女子大学の渡辺みどり客員教授は「皇太子さまは二月の会見で『世継ぎ問題のプレッシャーも大きい』と既にシグナルを送っていた。今どき一般家庭で姑(しゅうとめ)も言えないような発言を繰り返し人権を踏みにじった結果、ここに至ったのだろう」と宮内庁の対応を批判する。

 テレビ局で皇室関係の解説委員も務めたキャスターの久能靖氏は「殿下が外交官だった雅子さまの『キャリア』という言葉を挙げられたことから、今回の欧州行きも含め何度も計画がボツになり雅子さまには『もう納得できない』というお気持ちがあるのでは」と推測する。

 その宮内庁と皇太子ご夫妻との間には、溝があるようにみえる。林田東宮大夫は十二日の会見で、皇太子さまの「人格否定」発言について「ご発言の背景はよく分からない」「過去のことだと思う」と述べた。

 湯浅長官も十三日の会見で、この発言に「抽象的に言われると思いつかない」。雅子さまの体調についても「(東宮職から)必ずしも十分に伝わってきたとは言えない」と意思疎通が不十分だったと認めた。

■数年で代わる出向の上層部

 そもそも宮内庁は七〇一年、文武天皇の時に設けられた組織が源流だ。明治期には宮内省として他省庁と一線を画した天皇直属機関だったが、現在は内閣府の下の行政組織として皇室の補佐をする。

 宮内庁の組織は独特だ。天皇の国事行為などを補佐する「表」と、天皇家などの身のまわりの世話をする「奥」に分かれる。

 所教授は「表は、宮内庁の長官、東宮大夫などの職員で、奥が侍従や、皇太子一家の世話をする東宮侍従などの東宮職。侍従は身の周りの世話やご本人の意向を聞いてその準備をし、表の宮内庁に伝える」と解説する。

 宮内庁は、いわば皇室の公私全般にわたる生活や行動を補佐する役所で、宮内庁法という根拠法にもとづいて組織される。経費も関連する法律に基づいて決まっており、国事行為など表の活動は宮廷費、天皇家の活動にかかる費用は内廷費、皇族の活動にかかわるものは皇族費として計上される。

 職員について、週刊「女性自身」で皇室担当を務めるジャーナリストの松崎敏弥氏は「七割が宮内庁採用の生え抜きだが三割の上層部は他省庁からの出向組。ハンコを付いているだけでステップアップしていく人に対し、生え抜きが不満を持つのは、ほかの省庁や企業と同じ構造的問題を抱えている」と説明。さらに渡辺氏は「官僚には皇族を自分たちでコントロールしている気持ちがあり、今回の皇太子の発言は、それへの抵抗から生じたのでは」と推測する。

 では皇室側から要望なり相談を表明できないのか。所教授は、「長官は、度合いはどの程度か分からないが、定期的に皇太子にお目にかかることになっているが、ご自分の意向は侍従職を通じてということになる」と話す。

 さらに、外国訪問などを含め「今は、外からの要望が強く、表で受けて長官に上げ、長官から奥へ伝える。中から宮内庁、外務省などの外へというより、外から中へという方が多い。(皇室が)自分たちの意向を実現する機会は減っていると思う」と話す。

 そうなると宮内庁側からの配慮が求められることになるが、渡辺氏は「かつては皇太子に長年お仕えした富士亮侍従や故曽我剛東宮侍従長らがいたが、最近は他省庁からの出向組が数年で代わり、引き継ぎも十分でない。信頼が十分築けていない事情があるのでは」とし、所教授も「一人ひとりの侍従などは、極めてよくやっているが、個々の努力がうまくチームとしての力になっていない。表とのチームワークがつながっていないのではないか」と庁内の問題を指摘する。

 その上で久能氏は「皇太子一家とお世話する東宮大夫、さらに大夫と宮内庁長官の二つのパイプがそれぞれ詰まっている。完全なコミュニケーションの欠如」と指摘する。

■『命がけで守る』実行するしか…

 「象徴天皇」などの著書がある静岡福祉大学の高橋紘教授は「お互いの遠慮」にも言及する。「宇佐美毅(故人)さんのように宮内庁長官を約二十五年務めればコミュニケーションもとれる。昭和天皇に対しても『それは違う』と言った。今はみんな勤務は短いし役人であり、言えない面もある」と話す。

 さらに「皇太子は二年間英国に留学し西欧の王室を見ているし、雅子さまも見ている。皇位継承が第一と言っても、皇室外交などの仕事があると考えるに至って、天皇観、皇室観も違うのではないか」と皇室と宮内庁の間の意識のギャップも指摘する。

 「皇太子さまはまっすぐな性格で、一度決意したら行動に移す方」(渡辺氏)だ。所教授はこう付け加えた。「今の皇太子ご夫妻には、相談できる存在がいない。ご結婚のときから雅子さまを『命がけで守る』と気張らないといけなかったし、それが会見での発言につながったのではないか」

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040515/mng_____tokuho__000.shtml


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/Subject:継承問題 /From:北の狼 /H16/06/12 18:45
No:618
先程、今回の問題の経緯のおさらいと事実関係(証言、等)をざっとなぞってみましたが、当初の予想以上にいろんな要素が複雑にからみ合ってますね。大袈裟に言うと、まるで、昭和日本が大東亜戦争に足を踏み入れていった経緯をなぞらされているような印象でした。
英ガーディアン紙のように、「自由のない皇室文化を珍しく率直に攻撃した」、「世界で最も保守的で、秘密主義的で、孤立した館の一つに押し込められた他の皇室メンバーに助けを求める叫び声のようだった」といった表面的な言葉で片付けることができるのなら、どんなに楽なことでしょう。


ここでは、「継承」について避けて通れない問題を一点、指摘するにとどめておきます。

今のままですと、つまり、皇太子夫妻と秋篠宮夫妻に男児が誕生しない状態のままですと(そして、将来このままの情況で推移する可能性が高いのですが)、皇室典範第一条「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」および第九条「天皇及び皇族は、養子をすることができない」を墨守する限り皇統が断絶してしまう、ということです。

このことは、以前からたびたび指摘もされ、論議もされてきたところですが、今回の問題を契機として、より一層現実味を帯びた課題として今我々に迫ってきていると言えます。
皇室典範を墨守する以上は、皇統の断絶を覚悟しなければいけませんが、保守や右派でそのこと(天皇制の廃止)を容認する人はまずいないでしょう。
ですから、皇室典範をどのように改正するのか、ということになります。

女帝を認めるのか、養子を認めるのか、それとも旧宮家に皇族に復帰してもらうのか。

まあ、人工受精や代理出産という方法も無くは無いですが・・・・。


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/Subject:こちらでは初めて /From:波浪規定 /H16/06/12 19:24
No:619
こちらでは初めてになります。(^^;)
よろしくお願いいたします。
女帝の問題は前に別なところ書いたのですが、私は反対です。
女帝容認派は過去に女帝がいたことを主な根拠にしていますが、どういう経緯で即位したかについてふれていません。
日本の女帝は中継ぎの存在でした。
簡単にいえば皇子が年少なので皇族出身の皇后が天皇である夫の死後に一時的に皇位を継いだ、同じような事情で独身の皇女が一時的に皇位を継いだものです。
ヨーロッパ型の女帝・女王は日本は経験していないわけです。
それに八木先生のいうように皇室は男系で継承していたわけですから、ヨーロッパ型の女帝では血が入れ替わることになります。現在のハプスブルク家は男系でいえばマリア・テレジアの夫フランツ・シュテファン(皇帝フランツ一世)の子孫ということになります。
女帝を言うまえに旧宮家の復活とか跡継ぎの無い宮家は旧宮家から養子をとることを可能にするということを考えるべきでしょう。
八木先生も宮家にもどった方をすぐに皇位をついでもらうのは無理だから、内親王殿下や女王殿下の結婚相手として考えて、その子供の中から皇位継承者を選べばよいといっています。


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/Subject:皇祖皇宗の大憲 /From:ミッドナイト・蘭 /H16/06/12 20:01
No:620
大日本国皇位は天照大神、神武天皇の皇統にして男系の男子これを継承するにある


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/Subject:>波浪規定さん /From:北の狼 /H16/06/12 23:54
No:621
こちらこそ、今後とも宜しくお願いいます。

>八木先生も宮家にもどった方をすぐに皇位をついでもらうのは無理だから、内親王殿下や女王殿下の結婚相手として考えて、その子供の中から皇位継承者を選べばよいといっています。


そうですね。『正論』(7月号)では、その辺の考え方が分かり易く説明されていますから、この問題を考えるにあたって必読でしょうね。


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/Subject:神道から見た天皇陛下 /From:マイケランジェロ /H16/06/13 10:57
No:622
>波浪規定さま。分かりやすく正鵠を得たご投稿ありがとうございます。大変参考になります。

さて神道から見ると天皇陛下は「司祭として天照大御神をお祀りし,八百万神をお祀し,護国豊穣・日本国の繁栄を祈念される」というご存在です。

ここで氏神について考えてみますと,氏神とは「血縁を同じくするという意識でまとまっていた生活共同体である氏神の共通の祖先と信じられ、氏族の長である氏上(うじのかみ)が司祭した神をいう。そしてこの姿をよくのこすのが天皇家とその祖先神をまつる伊勢神宮との関係である。」そうです。
上記「氏族の長である氏上(うじのかみ)」は儒教の影響が強く見受けられます。つまり家父長制です。

正直申し上げまして私自身,「女帝」に関して迷っていましたが改めて考える良い機会となりました。


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/Subject:ありがとうございます /From:波浪規定 /H16/06/13 17:27
No:623
>北の狼さま
お>マイケランジェロさま
>ミッドナイト・蘭さま
ありがとうございます。
戦後の宮家の臣籍降下は、経済的理由となっていますが、本音は皇室への嫌がらせでしょう。華族の廃止も民主化云々よりも、皇室へのいやがらせではないかと思うことがあります。


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/Subject:「万世一系」とは /From:北の狼 /H16/06/13 19:31
No:624
「皇統」、「万世一系」、「男系」、「女系」と言われても、普通の人(特に若い人)には内容や意味が分かりずらいかもしれませんね。
『諸君』(7月号)の「女性天皇、是か非か」という対談から、八木秀次氏の言説を拾ってみます。

==========
つまり、これまでの百二十五代の皇位はただの一度の例外もなくすべて「男系」によって継承されており、万世一系とされる「皇統」とは「男系」のことに他ならないという点です。確かに、過去に女帝がおられたのは事実ですが、これらの女帝はいずれも「男系の女子」です。女性天皇が即位後に結婚されてお子様をもうけ、そのお子様が皇位に就いたという例は一つもない。もし、そういう例があったらその時点で、皇統は男系から女系(女帝が生んだ子が天皇になり、その系統が皇位を継承していくこと)に移っていくのです。
・・・・・・・
いや、勿論、そういう方々(旧宮家の男系の男子)が直接的に皇位継承者となるのは今日の国民感情からして困難でしょうから、その方々が皇族となられることによって、いずれ、現在の愛子様など内親王殿下や女王殿下と結婚されれば、その時には男子が生まれる可能性もあるでしょう。そのお子様が皇位を継承すれば「男系の皇統」は不変のまま天皇制度が存続していくことになります。
==========

この問題にあまり興味がない方は、上で八木氏が何をそう拘っているのか、実感としてつかみずらいかもしれませんが、生物学的に考えれば簡単なことです。
まずは、染色体と性についての以下の説明を理解してください。

===========
正常男子の性染色体はXYで、正常女子の性染色体はXXです。常染色体は男子でも女子でも同じで44(22対)です。
ヒトの細胞の核は男子では44個(22対)の常染色体と1個のX染色体およびさらに小さな1個のY染色体を有する(「46,XY」と表現)。対して女子は44個(22対)の常染色体と2個のX染色体を有している(「46,XX」と表現)。
XYはY染色体を有しているために男子に、XXはY染色体を有していないために女子になります。すなわちY染色体を有しているかいないかで性が決定されます。
===========

性染色体は、男児は父親からY染色体を譲り受け、女児は父親からX染色体を譲り受けています。母親からは、どちらもX染色体を譲り受けています。

ここで、「ある父親をルーツとした場合、その父親に繋がる男系の男子(いずれも男の、子ども、孫、ひ孫、・・・・)は皆、その父親のY染色体を受け継いでいる」ということを理解ください。
つまり、「皇統に属する男系の男子」とは、初代天皇(神武天皇)のY染色体を受け継いでいる者のことなのです(ここでは、一応、神武天皇を「史実」として扱うこととします)。2500年以上も前に亡くなった神武天皇ではありますが、その遺伝子(Y染色体)は脈々と「皇統に属する男系の男子」を通じて受け継がれ、いまも平成天皇や皇太子や秋篠宮殿下の体内で'生き'続けているのです。
この「受け継ぎ」は、途中で(直系の)男子の繋がりが途切れると成り立たなくなるのですが、それこそが正にいま皇室で起ころうとしている事態です。

これが女子(女系)の場合ですと、そもそも、そういう「受け継ぎ」が最初から保障されないんですね。
神武天皇の女児は、確かに神武天皇のX染色体を受け継いでいます(「男系の女子」です)。しかし、「彼女の子ども(女系の子ども)=神武天皇の孫」ともなりますと、神武天皇のX染色体を受け継いでいるのか、それとも神武天皇の妻のX染色体を受け継いでいるのか、確率2分の1で、確実なことは分からないのです(現在では、生化学的に分析すれば分かりますが)。
さらに、次の代ともなりますと、神武天皇のX染色体が受け継がれる確率はさらに低下します(4分の1)。つまり、一代経るごとに確率は半分になってゆきます。ですから、10代も経ますと、神武天皇のX染色体が受け継がれる確率は微々たる値になってしまうのです(いずれの代も子どもが一人と仮定すると、単純計算で0.1%以下)。

もちろん、私は、生物学的観点のみから「皇統」、「万世一系」、「男系」というものを説明するつもりはありませんので、誤解なきように。これらには、文化的、社会的、歴史的意味があり、そちらの方が重要ですから。あくまで、「皇統」、「万世一系」、「男系」を理解するための補助線と思ってください。
その上で、もう一度八木氏の言説を読んでいただければ、具体的にどういう人物が「皇統に属する男系の男子」に該当するのか、また、生物学的観点からすると、八木氏が守ろうとしているのは「天皇=神武天皇のY染色体を受け継ぎ後に伝える男」という構造である、ということが分かると思います。


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/Subject:簡単だけど(^^;) /From:波浪規定 /H16/06/14 17:29
No:627
その一
「院」が落としどころでは?
その二
「准三后」が無難では?


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/Subject:統帥権と女帝 /From:波浪規定 /H16/06/15 22:45
No:634
統帥権があるから女帝が認められなかったというのは俗説でしょう。
統帥権といっても、実際は統帥部の立てた作戦を君主の名で行うというのが実情でしょう。前線で君主自ら指揮をとるというものではないでしょう。
マリア・テレジア(正確には女帝ではなく、オーストリア大公・ハンガリー女王・ベーメン女王ですが)も前線で指揮をとったわけではないし、ヴィクトリア女王も前線で指揮をとったわけでない。
統帥権がなくなったから女帝賛成はこじつけとしかいいようがない。


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/Subject:>統帥権と女帝 /From:北の狼 /H16/06/15 22:57
No:635
>統帥権があるから女帝が認められなかったというのは俗説でしょう。

そうでしょうね。
陸海軍を統帥する大元帥の重みに鑑みて、男系優先の伝統が再確認された、といったほうが適切でしょうね。

ちなみに、明治憲法や旧皇室典範を作成する際に、既に、根強い女帝容認論がありましたが、これに強硬に反対したのが井上馨でした。


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/Subject:あの当時も /From:波浪規定 /H16/06/16 22:43
No:636
女帝論者は皇配?をどうするといっていますから、中継ぎではなくヨーロッパ型の女帝ですね。
ヴィクトリア女王にあやかりたい?

井上のように日本の伝統とヨーロッパの実情の双方を研究した高官がいないと危ないですね。


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/Subject:>北の狼様へ /From:キルドンム /H16/06/17 17:13
No:637
>たぶん、重複分は先に荒間さんが削除したものと思います。

 小生が二つとも削除致しました(削除はすぐにできたのですが、投稿の方はどうしても接続不可の表示が出てしまいます。二、三日後に確認すると、きちんと投稿されているのですが)。
 「女帝論」の方は荒間様ご管理の「竹林問答塾」の方に転載してあります。


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/Subject:>統治権と女帝 /From:キルドンム /H16/06/17 17:26
No:638

>マリア・テレジア(正確には女帝ではなく、オーストリア大公・ハンガリー女王・ベーメン女王ですが)

 「神聖ローマ帝国皇帝」でもありますから、女帝でよいのではないでしょうか?
 これとて、本来なら継承権を認められなかったわけですから…。


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/Subject:無題 /From:北の狼 /H16/06/17 17:48
No:639
<<波浪規定さん>>

>女帝論者は皇配?をどうするといっていますから、中継ぎではなくヨーロッパ型の女帝ですね。

愛子内親王殿下が天皇(女帝)になるとしたら、皇婿(せい)や皇配(配偶者)殿下をどうするか、難問でしょうね。やはり、旧宮家ということになるのでしょう。それで男児が誕生すれば「万世一系」はくずれませんし。
現在、高松宮家、三笠宮家、常陸宮家、高円宮家には男性の後継ぎはいませんが、旧宮家には男性が多いですから。

中継ぎ(摂位)ではなくエリザベス女王のような女帝は、皇室文化にはそぐわないでしょう。


>井上のように日本の伝統とヨーロッパの実情の双方を研究した高官がいないと危ないですね。

井上が典拠としたのは、『皇室典範義解』(伊藤博文刊)でした。そこには男系継承が明記されており、その原則は戦後の旧皇室典範改正の際にも貫かれており、国会でも特に争点にはなっていません。

「女子に皇位継承の資格を認めるかどうかと云うことになりますと、実に幾多の疑惑が起こって来るのでありまして、(男子継承は)もう日本国民の確信であろうかと存じます。」
(国会答弁 金森徳次郎国務大臣)


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/Subject:あと30年 /From:波浪規定 /H16/06/17 20:24
No:641
>北の狼さん、ありがとうございます。
伊藤も井上も感じた女帝への違和感を今の政治家は感じているのか危惧しております。
八木先生もあと30年あるから、旧宮家の復帰や養子の問題、内親王殿下・女王殿下の結婚相手を先に考えてから女帝を考えるべきだと言っていますね。

女帝論者は100か0しか頭にないですね。
なぜ中間をかんがえないのだろう。


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/Subject:>波浪規定さん /From:北の狼 /H16/06/18 19:01
No:642
>女帝論者は100か0しか頭にないですね。
>なぜ中間をかんがえないのだろう。

たぶん、「万世一系」という事実の軽視、それとその意味についての考察が足りないんでしょう。
例えば、高橋紘静岡福祉大学教授は「女帝」容認の根拠として、以下のようなものをあげています(『諸君』7月号)。

1)世論調査結果:平成13年世論調査では、71%が天皇は「女性でもよい」と回答しています。
2)男系から女系への移行は、「血筋」の大転換ではあっても「世襲」が続くことであり皇統そのものには変わりがない。
3)「帝王学に待ったなし」:将来の天皇候補(すなわち愛子内親王殿下)には、幼少の頃から帝王学を教育しなければならない。

対して八木秀次氏が反論しているように、まず八木氏にしても女性天皇'絶対'反対ではなく、「中継ぎ」(摂位)としての女性天皇は認めています。ですから、世論調査結果は実際の「女性天皇 是か、非か」の論議においては判断根拠たりえません。

「世襲」論ですが、これは「万世一系」というものの意味を軽視した立論ですね。男系から女系への移行というのは、皇統が現在の皇族(含む旧宮家)から別の血統へと移行するということです。つまり、もはや「神武天皇のY染色体の継承」が途絶えた状態ということになります。そういう意味で本質的に重要なのは、「世襲」かどうかではなく、男系が継続するかどうかなのです。
以下の高橋氏の言説は、そのへんの厳密さを欠いた言説ですね。

'それに、皇統、皇統と八木さんはおっしゃるけれど、いまの皇后さまを、民間から迎えたというのはそれまでの皇統に反することだったんですよ。旧l皇室典範三十九条に「皇族の婚儀は、同族又は勅旨に由り特に認許されたる華族に限る」と定められていたんですからね。しかし、結果として、民間人のお妃を貰ったことは正解だったと私は思います。'

対して、八木氏は「正解とまではいいませんが、当時としては致し方なかったでしょう」としか反論していませんが・・・・。
私は「民間人のお妃を貰ったことは」正解だったと思っています。そのほうが、生物的・遺伝的に健全ですから。同族結婚は「血が濃い」ということで歓迎するむきもあるようですが、結婚は血筋が離れている者同士のほうが健全なのです。
そして、皇統とは本質的に、民間人(女性)の血が入るかどうかが問題なのではなく、「神武天皇のY染色体」が継承されるかどうかという問題ですから、男系が維持される限り「民間人のお妃を貰ったことは」全く問題ないわけです(むしろ好ましいのです)。

「神武天皇のY染色体の継承」という生物学的テーゼは、あくまで補助線であって普段は意識する必要はありませんが、(上の高橋氏と八木氏の例のように)論議が迷走してきた場合問題の整理に役立つと思います。


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/Subject:高橋氏の詐術 /From:波浪規定 /H16/06/18 20:05
No:643
>北の狼さん、ありがとうございます。
世論調査の賛成も、日本の女帝の即位の事情を説明したものではありませんね。
女帝に婿をとるのではなく、遠い宮家でも男系で継承した重みを忘れるべきではありません。
帝王学にしても、復帰した旧宮家の方と内親王殿下・女王殿下との間の親王が生まれるまでまってもいいですし、皇族の方は程度の差はあれ、国家・国民に尽くす気持ちをもっておられます。
お后を民間から迎えることと男系相続とは関係ありませんね。
普通の家の婿とりと同じレベルで考えてはこまりますね。


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/Subject:質問です /From:あきんどにいさん /H16/06/19 11:24
No:644
>北の狼さん

お久しぶりです。
愛子さまの将来のことで話題が盛りあがっておりますが、ちょっと質問がございます。

あまりあり得ない事かもしれませんが、愛子さまが将来外国留学などで仮に現地で外国人と恋をしたとします。
その場合愛子さまが恋人との結婚を望まれたとします。
その場合問題はないという判断で宜しいのでしょうか。
外国人との結婚の可能性は少ないかもしれませんが、外国留学は間違いなくあり得ましょう。
しかももしも・・・お相手が中国人や朝鮮人という可能性も絶対ないとは言い難いです。

そこまで宮内庁の脇が甘いとは思いませんが、狼さんの一般人との結婚を許容するご意見は危険性もありませんでしょうか。
ですから私は愛子さまには徹底した管理が必要となるのではないかと思うのです。
愛子さまの世継ぎは認可される事が雅子さまのご病気にとっても大変よい効果があると思うのですが、ひょっとして先ほどのような問題も絶対無いとは言いきれない為、考えている以上にしっかりした管理が必要ではないかと・・・。


==================================

/Subject:>あきんどさん /From:北の狼 /H16/06/19 13:17
No:645
>あまりあり得ない事かもしれませんが、愛子さまが将来外国留学などで仮に現地で外国人と恋をしたとします。
>その場合愛子さまが恋人との結婚を望まれたとします。
>その場合問題はないという判断で宜しいのでしょうか。


たぶん、以下の規定に則ることになるのでしょう。『皇室典範』より。

===========

 第11条 年齢15年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。

 2 親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。

 第12条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。

============


>狼さんの一般人との結婚を許容するご意見は危険性もありませんでしょうか。

なにか誤解なさっておられるようです。
私は、あくまで「万世一系」の保持を前提として、一般人との結婚について述べています。そもそも「民間人のお妃を貰ったこと」から話をはじめているように、皇族の男子が一般人の女性と結婚するケースについてなのです。
女帝が一般人と結婚するケースについて述べているわけではありません(これは、『皇室典範』の規定に抵触します)。

皇族の男性(神武天皇のY遺伝子を継承する者)が一般人女性と結婚しても、生まれてくる男児の「神武天皇のY遺伝子」にはなんら影響がなく、他方で、遺伝学的・生物学的には、子どもにとっては両親の血筋が離れていたほうが健全だということです。


==================================

/Subject:すみません /From:あきんどにいさん /H16/06/19 17:20
No:646
>北の狼さん
私の読み違いでした。
スミマセンでした。

歴史を詳しく調べたわけではないのですが、理屈的には神武天皇から現在の皇太子までは染色体の継続が維持されているのは間違い無いわけですね。
とすると残された手段は・・・雅子さま以外に男子を産んでくれる女性を求めるしか方法がないということで宜しいのでしょうか。


秋篠宮家も雅子さま同様そうとうのご苦労がありそうですね。

仮に愛子さまがお世継ぎされたとしても今度はそれを逆手にとって男女共同参画基本法の強化も知らず知らずのうちにされてしまう心配もございますね。
元々の問題と摩り替えられる可能性は絶対ありそうですね。

予想を遥かに越えた雅子さまのご苦労だということですね。


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/Subject:うぇっぶ論考() /From:北の狼 /H16/06/19 18:40
No:647
>女帝に婿をとるのではなく、遠い宮家でも男系で継承した重みを忘れるべきではありません。
>お后を民間から迎えることと男系相続とは関係ありませんね。
(波浪規定さん)

>理屈的には神武天皇から現在の皇太子までは染色体の継続が維持されているのは間違い無いわけですね。
(あきんどさん)

継承・相続問題は、時として迷路に陥りますから、遺伝学的(科学的)な視点を導入すると、理解が進むとともに昏迷が避けられると思います。


>とすると残された手段は・・・雅子さま以外に男子を産んでくれる女性を求めるしか方法がないということで宜しいのでしょうか。
(あきんどさん)

実は、皇室に男児の跡継ぎが誕生しない場合を考えて、いわば安全弁としての役割りが宮家には期待されているのですが、その宮家にもいま男児がいないわけです。
「万世一系」をあきらめるか、何としても「万世一系」を継続させるかですが、前者は最後の最後に決断すべきことでしょう。

幸いにして、旧宮家には男児がたくさんいらっしゃるとのことですので、旧宮家に復帰していただくか、旧宮家から養子をとるか、それとも愛子内親王殿下と結婚していただいて男児を期待するか、といったことになると思います。


>仮に愛子さまがお世継ぎされたとしても今度はそれを逆手にとって男女共同参画基本法の強化も知らず知らずのうちにされてしまう心配もございますね。
>元々の問題と摩り替えられる可能性は絶対ありそうですね。

そういう策謀にのせられないためにも、「万世一系」、「皇統」というものの意味が失れないようにしなければいけませんね。
その説明の際、もっとも分かり易いのが「万世一系」=「神武天皇のY染色体の継承」という'構造'ではないかと思います。この'構造'こそが「皇統」の本質であり、『皇室典範』はこの'構造'を安定的に継承させるための手段である、という理解のもと(必要があれば)改正を行えばいいわけです。そうすれば、間違いはまず起こりません。


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/Subject:そういえば /From:波浪規定 /H16/06/20 12:10
No:648
ハプスブルク家は正式にはハプスブルク・ロートリンゲン家ですね。
女帝(ハプスブルク家の場合は入り婿のフランツ・シュテファンが皇帝になったのですが)に婿取りとなると、外国のタブロイド紙は日本の皇室はいままで姓がなかったのだが、姓ができた(外国からはそのようにみえるはず)とはやしたてますね。(_;)
今の時代、皇庶子というのも問題がありますから、旧宮家の復帰や旧宮家から養子をとる等の手をうつのが先ですね。
高橋氏は戦後、宮家が臣籍降下したのは、縁が薄くなった宮家を整理したんだとドライに言っていますが、縁が薄くなっても男系でつながっている重要性を理解していません。
女帝論者は皇室を大名家レベルで考えています。

タイトル「皇室は血のスペア」ではない
記事No33
投稿日: 2004/12/25(Sat) 19:11
投稿者北の狼 (おちょくり塾)
/Subject:「皇室は血のスペア」ではない /From:北の狼 /H16/06/20 21:13
No:649
血統・・・・これに拘る八木秀次氏に対して高橋紘氏は、「八木さんの論は、かつて大宅壮一氏が『皇室とは血のスペアである』と喝破したことにも通じるところがあります」と揶揄ともとれる発言をしていますが(『諸君』7月号)、皇統の本質を「血統」ではなく「世襲」と考える高橋氏らしい物言いです。

そもそも、大宅壮一氏による「皇室とは血のスペアである」との断言からしておかしいのです。皇室とは皇統継承の場ですが、その皇統が他に変え難い血統でもって継承されているからこそ万世一系が成立するのです。つまり、「血をスペア」してしまっては、皇統・万世一系の意味が無くなるといってもよいのです。
大宅氏や高橋氏は、皇統・万世一系というものの意味を「皇室という'入れ物'の継続」としか考えていないのですが、しかし、これは間違いです。
皇統・万世一系にとって重要なのは、(スペアの効かない)血統を継承することであって、皇室はその目的を達成するための場なのです。

高橋氏は「皇統・万世一系が断絶してもよい」とは言えない。そこで、皇統・万世一系の意味を、世襲や皇室に摩り替えて「世襲や皇室が継続しているのだから、皇統・万世一系の継承には問題がない」という詭弁を高橋氏は弄しているのです。

私は、皇統や万世一系が断絶することに'絶対'反対ではありません。と言いますか、反対するもなにも、男系の男児が途絶えてしまえば、嫌でも容認せざるをえないのですから。
しかし、皇統・万世一系の断絶という事実から目を覆って、「世襲や皇室が継続しているのだから、皇統・万世一系の継承には問題がない」などという詭弁を弄してまで、'偽り'の皇統・万世一系に安住する性根は持ち合わせてはいません。


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/Subject:左翼が女帝賛成なのは /From:波浪規定 /H16/06/20 22:13
No:650
偽りの万世一系では皇室の意味はないという方向に持っていく作戦ですね。
女帝論者はそのへんに気がついていないのが怖い。
日本が日本でなくなる。


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/Subject:一長一短 /From:北の狼 /H16/06/20 23:02
No:651
>左翼が女帝賛成なのは、偽りの万世一系では皇室の意味はないという方向に持っていく作戦ですね。

左翼も、自分たちの天皇観が「32年テーゼ」という、70年以上も前にコミンテルンから'下賜'された、カビの生えた史観に基づいているということは、最近多少自覚しはじめているようです。
むしろ、フェミニストたちが、運動の一環として「女帝問題」を利用しようとしている風潮がありますね。ただし、現代フェミニズムには旧左翼勢力が合流しているという側面は忘れてはならないと思います。

八木氏は、「それと注意すべきなのは、一部の保守系政治家のように、単なる無知から女性天皇容認論を主張するのではなくて、左翼的な歴史学者や憲法学者、またジェンダーフリーの視点から女性天皇を容認する意見が出てきているということです。」と警戒していますし、高橋氏にしても、「私も衆議院の憲法調査会に呼ばれて女性天皇の問題について野党から質問を受けた受けましたが、『ジェンダー・フリー』がどうのこうのと馬鹿げた質問ばかりから聴いてくるから呆れたことがあります」と述べているところです(『諸君』7月号)。

かつて左翼は、天皇制を「差別の源泉」や「帝国主義の根源」として攻撃していたのですが、最近はフェミニズムの流れに乗って、論拠こそ違いますが「天皇制打倒」という目的を果たそうとしていることに変りはありません。


そこで、保守や右派としてですが、以下のどの立場をとるのか、考えておかなければいけません。

1)高橋氏のように、皇統の本質を「血統」ではなく「世襲」と考え、男系継承による万世一系が崩れても皇統は継承される、つまり天皇制は安泰である、とする立場。

2)八木氏のように、皇統・万世一系の本質は神武天皇以来の伝統にこそあり、その伝統とは男系による継承に他ならない、とする立場。

それぞれ、一長一短があります。


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/Subject:お世継ぎ問題 /From:あきんどにいさん /H16/06/21 18:32
No:652
>1)高橋氏のように、皇統の本質を「血統」ではなく「世襲」と考え、男系継承による万世一系が崩れても皇統は継承される、つまり天皇制は安泰である、とする立場。

2)八木氏のように、皇統・万世一系の本質は神武天皇以来の伝統にこそあり、その伝統とは男系による継承に他ならない、とする立場。

それぞれ、一長一短がありますが・・・・<

このような自体になって八方塞りとなってしまっては国民は動揺するのではないでしょうか。
しかし曖昧な形で認識するのではなく、国民が事情をよく知り、皇室の抱える悩みを理解する事で、かえってこれを契機に問題の本質をただし、もしも愛子さま自身が責任を果たすべく決断を為さった場合、民意が高まる方向に進む事を願っています。
こうした苦しさの中から残された手段を愛子さまがどう受け止めるか、そしてどう決断されるか、そうした経緯を国民が意識し見守る事はけして負の方向だけではないようにも思えてきました。
私達がそこで考えるべき事は、愛子さまが将来重大な責任を負われていることを訴えることですね。それを重々知る事によってあらゆる問題が浮彫りになり、かえってその解決策として実を結ぶチャンスなのかもしれないと思うことではないでしょうか。

もしも愛子様が旧宮家とのご結婚を決断されれば大きな進展のように思えます。
そしてその意義がとても大きな好転を産むと言う事になりませんでしょうか。


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/Subject:うーむ /From:波浪規定 /H16/06/21 20:08
No:653
やはり私は八木先生の立場。(^^;)
皇族の絶対数が少ない場合、お世継ぎ問題で悩むことになりますが、やはり男系で継承すべきです。
なんのために今まで苦労してきたのか。
内親王殿下(愛子様以外をふくめて)・女王殿下は極力、復帰した旧宮家のかたと結婚すべきでしょう。


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/Subject:過去・現在・未来への責任 /From:波浪規定 /H16/06/22 19:51
No:654
私ごときでも、女帝の問題は過去・現在・未来への責任を感じます。
「死者には墓石で投票してもらう」ではありませんが、現在の状況で軽々しくヨーロッパ型の女帝を認めたら、苦労して男系相続を続けてきた過去の人々の努力を無にしますし、後世の人々のあざけりをうけるでしょう。
遠藤浩一先生は、よく「最善がだめなら次善」といいますが、ヨーロッパ型の女帝は最善でも次善でもなく。最後の手です。
八木先生の案は最善でないとしても、次善だと思います。
(最善は皇太子妃殿下か秋篠宮妃殿下が親王殿下をお産みなされることですが、こればかりは天からの授かり物ですから(^^:))


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/Subject:>波浪規定様へ /From:キルドンム /H16/06/22 19:52
No:655
>>マリア・テレジア(正確には女帝ではなく、オーストリア大公・ハンガリー女王・ベーメン女王ですが)

>「神聖ローマ帝国皇帝」でもありますから、女帝でよいのではないでしょうか?
 これとて、本来なら継承権を認められなかったわけですから…。
 
>>ハプスブルク家の場合は入り婿のフランツ・シュテファンが皇帝になったのですが

 調べてみたら確かにマリア・テレジアは正式には帝位に即いておりませんでした。失礼をお詫び致します(^^;)。
 旦那や、息子との共治でしたから、てっきり共同で神聖ローマ帝国皇帝でもあったと思っていたのですが…(とはいえ、帝冠を戴いた女帝像も造られてはいるようですから、当時の人々もおおらかであったというべきか)。
 だから、正式には「神聖ローマ帝国皇后」とすべきなのでしょうが、呂后や慈禧(西)太后を「女帝」と称するのと同じレベルというのも何だか感覚的にどうかと(笑)。
 それはそうと、この「共治」という概念ほど、西洋人には当たり前のことではあっても(なにしろスパルタの王やローマのコンスルなども定員二人でしたから)、我々にとって、理解し難いものはないのではないのでしょうか。
 将来、万一旧宮家から復帰されて即位されて、さらに先帝の内親王と結婚される(実のところそれに越したことはないという程度のことであって、必ずしも皇位継承のための必須条件ではないと愚考しますが)ようなこととなった場合(あくまでこうした話題は架空の事態として、固有名詞などは出さぬ方がよいかと^^;;)、西洋人どもは「共治」「二人天皇」などと考えるかも知れません。
 「入り婿」に関聯して、越南唯一の女帝の話をしようと思いましたが、また後日。

 (唐突ですが)一昨日の日曜、県内の某所で開かれた芳賀徹先生の講演会に聞きに行って参りました。とりあえず報告まで。
 


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/Subject:天皇の潜在的「統治」 /From:北の狼 /H16/06/23 19:32
No:656
私は、高橋氏と八木氏の考え方の違いは、天皇に何を求めるのか、と言う点にあると思います。
例えば高橋氏は以下のように述べています(『諸君』7月号)。

'でも、今は天皇の国事行為は制限されているし、陸海空の自衛隊の指揮官は首相であって天皇ではない。だから、そういう面からも女性天皇誕生への懸念はなくなっているともいえます。'

この辺の認識は、私と高橋氏とでは異なります。
確かに、「陸海空の自衛隊の指揮官は首相であって天皇ではない」。しかし、それはあくまで「通常時」の話なのです。例えば、テロやクーデターで、国会議事堂が占拠され政府要人が全て拘束されるといった「非常時」の場合はどうでしょうか?
「通常時」に想定されている政府の命令・指揮系統が機能しなくなった時、誰が自衛隊を率いて、テロ組織や武装組織に立ち向かうのか?
天皇をおいて他にはいないでしょう。実際に現場に立つ、立たないの問題ではなく、錦の御旗として。

天皇制の他に変え難いメリットが、憲法・法律や政府が機能しえなくなった「非常時」に、「大権」を発動して混乱を治めることではないでしょうか。
終戦の決断は、正にそのような状況で下されたのです。

もちろん、このような「大権」の発動は慎重のうえにも慎重になされなければいけませんが、日本が亡国の危機に瀕し、かつ憲法・法律や政府が機能しえないような場合、それは許されることだと思います。
このような事態はまず出来しないでしょうし、出来しては困るのですが、万が一にも出来したら、亡国の危機から日本を守るために誰かが先頭に立って行動すべきですし、それに相応しいのは天皇をおいて他にはいません。


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/Subject:精神的支柱 /From:波浪規定 /H16/06/23 20:47
No:657
高橋氏は誰が首相を任命するのかを忘れています。
国会が指名した者を任命するわけですが、形だけでも天皇が任命しなければ国民は納得しないわけです。
以前、大原康男先生が諸君(昭和63年か平成元年ごろ)と記憶しますが、現行憲法でも天皇を自衛隊の名誉最高指揮官にするのは可能であるという意味のことを言っていました。また、隊旗は天皇がわたすべきだ、それがだめなら最高指揮官である首相みずからわたすべきであると言っていました。
高橋氏は精神的支柱の重みをわかっていないようです。


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/Subject:天皇の潜在的「親政」 /From:北の狼 /H16/06/24 17:24
No:658
日本の既存の法体制、政治体制が機能しなくなったケースは、近現代において三度ありました。
明治維新、2.26事件、そして終戦ですね。この難局を乗り切るために、いずれのケースにおいても、天皇の助けが必要とされたのでした。もし天皇「親政」なかりせば、大規模な流血革命、内戦、国土の荒廃が避けられなかったでしょう。


ちなみに、明治維新の時、明治天皇は何歳だったでしょうか? 15歳です。
この一事をもってしても、コミンテルンの「32年テーゼ」の「日本の君主(天皇)は、ロシア帝国のツァーリー(皇帝)と同じ専制君主である。打倒せよ」という内容がいかにいい加減なものか、分かろうというものです。
しかも、ロシアには憲法がなかったのですが、日本に明治憲法があり、天皇には内閣の決定に対する拒否権がなかったのです。

実は、コミンテルンはその後、ロシア中心の「一国社会主義」に従い、他国との折合いを考えて、他国の君主に対して緩和姿勢に出たのですが、当時日本共産党は壊滅しており、その新しい指令を受け取っていなかったのです。
こうして「32年テーゼ」の趣旨は、戦後を通じて日本の左翼の歴史観に残存し、それが今日の自虐史観、そしてフェミニズムにも影響を与えているのです。馬鹿げた話ですね。


天皇の戦争責任、とりわけアメリカに対する開戦責任を追求する論拠として、「天皇は、内閣の頭ごしに終戦を決断したのであるから、開戦の際にも判断を示して反対できたはずで、それをしなかった」というものがありますが、これも無知のなせるわざです。
開戦の時、日本の内閣は正常に機能していたのです。ですから、明治憲法で「内閣の補弼」で政治行為を行うことが規定されていた天皇には、内閣の決定を覆すことなどできなかったのです。

しかし、終戦の時は、内閣が機能していなかったのです。
降伏には陸軍大臣が強硬に反対し、当時の法体制のもとでは総理大臣は他の大臣と同等ですから、そのままでは閣内不一致で内閣総辞職となってしまいます。しかし、とてのそのような悠長なことをしていられる情況ではなかった。つまり、現実に対して日本の政治(内閣)が機能しなくなっていたのです。そこで、御前会議で、超法規的に、超憲法的に、天皇の判断を仰ぎ、天皇はポツダム宣言の受諾を聖断したのです。それに陸軍大臣が従い、ここに内閣の機能を回復させることができたのでした。

各地の部隊も、軍の降伏命令=天皇の「奏勅命令」に従い、整然と降伏しました。
対して、今のイラクは、どういうことになっているのか。その差は、歴然ですね(もっとも、この差は、君主の有無のみが原因ではないでしょうけど)。


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/Subject:立憲君主 /From:波浪規定 /H16/06/24 23:17
No:659
日本は立憲君主制の条件が整っていると思います。
ヨーロッパ的な意味だけでなく日本的な意味を加味して。
政敵同士が天皇の前では皆ひれ伏すのは、政争による犠牲を最小限にしたといえるでしょう。タイでクーデターが頻発していたとき、国を割らずにすんだのはクーデターを起こす側も起こされる側も宮廷でひれ伏すから、権力の委譲もスムーズにいったのでしょう。
明治時代の藩閥と民権の争いにしても、皆天皇を尊重したので議会政治・立憲政治が軌道に乗ったと思います。


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/Subject:半藤一利氏の俗論を排す /From:北の狼 /H16/06/25 19:19
No:660
『諸君』(7月号)で「日本人にとって、いま『天皇』『皇室』とは」という特集が組まれており、各界の識者がコメントを寄せていますが、半藤一利氏の「申し訳なくも憐憫の情」(103ページ)にちょっと気になる言説があったので紹介します。

'皇室典範があって日本には女帝が許されない。どうして女帝でもよいと改めなかったのか、と若い人からの質問をよく受ける。まことにもっともな疑問である。戦前の天皇は、同時に陸海軍の大元帥であった。その軍の頭領が女性ではまずい、と昔の日本人は考えたのである。しかし、国破れて新憲法ありで、戦後の主権在民・象徴天皇・戦争放棄を国是とする国家となっても、なお天皇にして大元帥がくるとでも妄想する人びとがいたのであろうか。まことに奇妙不可思議というほかはない。'

半藤一利氏というと歴史書をいくつかしたためていたと記憶していますが、上は俗論といっていいですね。

「皇室典範があって日本には女帝が許されない」というのは正確ではありません。既に「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」という伝統が確固として形成されていたのであり、そのことを皇室典範で明文化しただけなのです。
過去、何度か、皇位の男系継承が危機に陥ったことがありました。二十二代清寧天皇、二十五代武烈天皇、一一八代後桃園天皇が崩御した時、未婚または皇子がいませんでした。そこで、兄弟が継承したり、養子をとったりしながら、男系継承を必死に守ってきたのです。
その伝統に従い明治天皇が即位し、必然的に陸海軍の大元帥となったのです。もちろん、陸海軍の大元帥は当時の女性では務まらなかったでしょう。しかし、だからといって無理やり「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」ことを決めたわけではないのです。

旧皇室典範制定当時、(現在同様、皇統の歴史を正確に読み取れていない連中からの)女帝容認論があり、それに反論するための一つの論拠として、陸海軍の大元帥という重責が持ち出されたということはあります。
しかし、そもそも、男系継承の根拠は、神武天皇以来の伝統にあるのであって、その伝統を守ることが何故なぜ「まことに奇妙不可思議」なことになるのか、それこそ「まことに奇妙不可思議というほかはない」ですね。女帝容認論に強硬に反対したのは井上馨ですが、彼が典拠としたのは伊藤博文名で刊行されていた(皇室の伝統をまとめた)『皇室典範義解』で、そこには男系継承が明言されているのです。

つまり、神武天皇以来の男系継承の伝統が既に成立しており、それが『皇室典範義解』引いては皇室典範の規定に必然的に盛り込まれ、他方で、男系継承の重要性が陸海軍の大元帥という重責によって再確認された、とするのが正しい歴史解釈といえます。
男系継承は、陸海軍の大元帥になるのだから女帝ではまずい、などと場当たり的に決められたものではありません。はじめに伝統ありきなのです。

半藤一利氏の言説は、本質たる「伝統」と、その時々の「状況」との区別がつかない、本末転倒論というほかはないでしょう。
私は半藤氏の著書は読んだことがないのですが、彼の著書の内容は大丈夫なのでしょうか?


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/Subject:半藤氏 /From:波浪規定 /H16/06/25 21:38
No:661
私も半藤氏の本を読んだことはありません。
半藤氏は俗説を検証したことがないか、あるいは政治的・法的・歴史的センスが欠けているかでしょう。
自分が俗説を言っているということすらわからないのでしょう。
統帥権を字面のごとく、ナポレオンのように、戦場で陣頭指揮をとると錯覚しているのでしょう。
秦郁彦氏も「A級戦犯が合祀されたから昭和天皇は靖国参拝をやめた」式の詐術をつかいますが、詐術はそれなりに調べなければ使えません。
半藤氏は詐術を使う段階にもいたっていません。


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/Subject:天皇の軍隊 /From:波浪規定 /H16/06/26 10:03
No:662
左翼は、旧軍は天皇の軍隊であり、国民の軍隊でない式のことをいいますが、半藤氏も同じことを言っていました。(近いところでは平成11年の諸君の9月号?)
イギリス軍がロイヤルアーミー・ロイヤルネービーだからといって、イギリス国民の軍隊でないと言ったらイギリス人に笑われるでしょう。(イギリスに限らずヨーロッパの立憲君主政体の国の人たちは笑うでしょうね)
天皇の軍隊というのは、藩閥の争いや藩閥対政党の争いから超越したところに大元帥である陛下がおられるということではないでしょうか。


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/Subject:『朝まで生テレビ』 /From:北の狼 /H16/06/26 13:52
No:663
今日の『朝生』、ちょうど'徹底討論!皇室とニッポン'とのテーマで「女帝問題」も取り上げられていましたね。
『文芸春秋』(7月号)、『諸君』(7月号)と比較して、インパクトのある所論はなかったように思いますが、ひとつ面白かったのは、八木氏が(私が何度も説明した)「万世一系」=「神武天皇のY染色体の継承」という生物学的論拠をパネルで出してきたこと。
しかし、会場の受けは、あまりよくなかったですね。その理由は・・・・。

1)上の生物学的論拠は、あくまで(万世一系・皇統とは何かという)論議が迷走した時にそれを整理するための補助線であるということ。
2)会場のパネリストは文系ばかりで、生物学的意味を咄嗟に飲み込めなかったこと。
3)神武天皇のY染色体の継承」の断絶は、万世一系・皇統の断絶を意味する、といった迫力のあるモノとして提示しえなかったこと。

・・・・ぐらいかな。
.

/Subject:私はみなかったのですが /From:波浪規定 /H16/06/26 19:31
No:664
女帝論者は日本型女帝とヨーロッパ型女帝の区別がついていません。
ミーハーな気持ちで女帝云々を言っている人が多いので、高尚な話は受け付けないかと思います。(^^;)


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/Subject:そうそう /From:北の狼 /H16/06/27 18:22
No:665
国民の天皇観でひとつ面白い分析があって、(分析者の名前は忘れましたが)、天皇制存続については国民の間で相変わらず高い支持率をキープしているが、最近の国民の天皇観には、特に世代間で違い・変化が見られる、ということ。
どういう違い・変化かというと、老いた世代には「畏敬」の念が強く、若い世代には「親愛」の情が強い、というものです。「畏敬」という場合には、対象(天皇)は至高の存在であって、秘密めいた部分も必要なのですが、「親愛」という場合には、対象(天皇)は身近な存在であって、理解や共感しうるものでなければなりません。そして、その中間の世代はというと、「敬愛」ということになるようです。

こういうジェネレーション・ギャップは、ひとつ念頭においておいたほうがいいでしょう。

>波浪規定さん
>ミーハーな気持ちで女帝云々を言っている人が多いので、高尚な話は受け付けないかと思います。(^^;)

ミーハーというか、いましたねぇ、『朝生』には。バリバリのフェミニストが。
言説内容? 言うにおよばず(笑)。


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/Subject:親愛 /From:波浪規定 /H16/06/27 21:03
No:666
「親愛」が歳をとるにつれて「敬愛」、そして「畏敬」へと変わればいいのですが。
親愛の情を持つことじたいは、結構なことだと思います。
ただ、皇室はかけがえのない存在だということは理解してもらいたいと思います。
普通の人とは違うということを理解したうえで、親愛の情をもってほしいです。


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/Subject:Re:親愛 /From:尊野ジョーイ /H16/06/28 07:22
No:667
>規定さん

 こちらの板でも久しぶりです。
 というか、いつの間にかこの板でも投稿していたのですね(しばらく、体調を崩していて、全くネットを見ていなかった)。

>ただ、皇室はかけがえのない存在だということは理解してもらいたいと思います。

 この意見には全く同感します。
 万世一系の天皇をいただいている国は、日本以外には世界に例がありません。
 そのことの貴重さを、もっと多くの日本人に理解してもらいたいものです。

>普通の人とは違うということを理解したうえで、親愛の情をもってほしいです。

 テレビのワイドショーのおかげで、皇室を芸能人か何かと勘違いしている人間が増えているのは由々しきことです。
 マスコミに緊張感を与えるためにも、皇太子殿下のあのご発言は効果的だったのではないでしょうか。


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/Subject:芸能人かと勘違いしている人間は宮内庁職員 /From:荒間宗太郎 /H16/06/28 18:49
No:668
下記のものは当サイトからリンクしている衆議院議員の西村眞悟さんのホームページの記事です。
平成16年5月28日の「慎吾の時事通信」の全文です。


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宮内庁のこと

 皇太子殿下のご発言を契機として、宮内庁のことに関心が集まり始めた。
 宮内庁は、「殿下のご発言の真意を確かめる」、と言っているが、その前に、宮内庁とは何だ、どういう組織か、ということに関して、小職の経験した出来事を述べておきたい。
 そして、その上で、これからあるだろう宮内庁の記者会見における発言の意味を判断していただきたい。

 私の体験した宮内庁との出来事

1、皇太子殿下は、日本山岳会会員で山の自然を愛されている。私も、同じ日本山岳会会員。そして、皇太子殿下もご出席の日本山岳会のパーティーの時、雑談の時間になったので私は席を離れて、皇太子殿下のテーブル(橋本元総理も座る)の近くを通ろうとした。
 そうすると、殿下を先導してきた男が、汚らわしいものを払うようなしぐさをして、「きりがないので、近づいていただいては困る」と言った。人に屈辱感を与える技術とマインドをもった人たちであった。
 山を愛する者達とは全く場違いな役人が傲然と殿下を取り囲んでいた。

2、大阪国体に天皇陛下と皇后陛下が来られた際、ロイヤルホテルで各都道府県の国体参加者が出席してパーティーが開かれた。参加者は、ほとんどトレーニングパンツにシャツのいでたちで、ビールやウイスキーを飲んでざわついていた。
 そこに、天皇皇后両陛下が入ってこられた。
 参加者の多くは、アルコールが入っていて1メートルくらいの至近距離で両陛下をパチパチとカメラで写してお迎えしていた。
 なんと無礼なことだと思ってしばらくいると、今度は場内マイクで、両陛下が各テーブルを回られますのでよろしくお願いしますとの放送があった。
 ここにいたって私は、衆議院の委員会で、各地方を回られる天皇陛下を酒席を回るタレント並みに扱っているこの現状に義憤を感じて問題を提起しようと決めたのだ。
 そして、宮内庁に質問通告をすると、早速職員数名が部屋にやってきて、「そのような、天皇陛下に各テーブルを回っていただくようなことは絶対にやっていません」と粘り強く繰り返し始めた。
「いや、君達は大阪に行っていないではないか。僕はまさに大阪で天皇陛下がテーブルを回られるのを見たのだ」と言っても、
「そんなことは、ありません。どうか、質問しないでください」の一点張りであった。
 翌日の質問日当日は朝から5名ほどの宮内庁職員が私を取り囲み、自室から質問する委員会室まで,国会の廊下で団子になってついて来て
「そんなことはありません。そんなことはありえません。陛下の随行者は県警本部長出身です。彼を信じてください。質問しないでください」と繰り返すのである。
 この目で見たという私の言うことを、その場にいない者が、ひたすら否定する。平気で、白を黒と言い換える異様な人間の集団だと思った。

3、一昨年の秋、皇后陛下が北朝鮮による日本人拉致問題に関して、「なぜ、この人たちの不在に長年気付かなかったのか」との痛切な思いを語られ、無念といわれた。
 私は、天皇陛下も皇后と同じといわれる、その思いを、この時事通信で「おおみごころ」と述べた。
 数日後、宮内庁高官が私の事務所に現れ、
「『おおみごころ』とは天皇陛下について言う言葉であり、皇后陛下の発言について言う言葉ではない。
 議員が、そのように皇后陛下の発言を引用するのは、政治家による皇室の政治利用につながるから、以後なさらぬように」と言いにきた。
 私は、これが宮内庁の官僚というものかとあきれて彼の顔を眺めていた。

4、昨年初め、物納されて国有財産(財務省管理)になった皇后陛下のご生家であるあの懐かしい正田邸が取り壊されることになった。
 付近住民は、正田邸の保存運動を起こし、数日で10万を超える保存を願う国民の署名を集めながら、解体業者の正田邸侵入を阻止してマスコミでも大きく取り上げられた。
 そのとき、保存運動のリーダーであった正田邸の近所の人に、宮内庁高官(私に、「おおみごころ」という言葉を使うなと言いにきた男)が電話をかけてきて、
「皇后陛下は、保存を望まれていないから保存運動をやめろ」と高圧的に言い放った。
 この宮内庁高官の、電話は、皇后陛下の名を語って国有財産処分という政治的措置(国会での審議事項)に影響を与えようとする行為であり、それこそまさしく皇后陛下の政治利用である。
 私は、宮内庁に抗議した。
「皇后陛下のご意向を国有財産を解体する根拠にすれば、そのご意向が果たして本当かどうか、衆議院予算委員会に皇后陛下を参考人としてお呼びするということに行き着いてしまう。
 皇后陛下の名を出して正田邸を解体の正当理由にするとは何事か、二度とするな、皇室の政治利用であり責任の重大さを自覚しろ」
 これに対し、宮内庁は、電話をしたのは認めたが、まず高圧的に電話したのではない、やさしく言ったと弁解し、
「皇后陛下が正田邸の保存を望んでおられないという『事実』を伝えただけであり、決して皇室の政治利用ではない」という詭弁を弄してきたのだ。
 「馬鹿言え、そのような理屈なら、例えば皇后陛下は小泉総理は内閣総理大臣にふさわしくないと思っておられるという『事実』も選挙前に宮内庁が公表できることになるではないか」と反論しても、彼等は全く聞く耳を持たず、自分の理屈が一番正しいとカルトのように妄信していた。

 以上が、小職が体験した宮内庁。普通に生活する人が想像もできない特殊なマインドである(もっとも、宮内庁だけに限られないかもしれないが)。
 あの宮内庁の世界では、もっとも慇懃な者がもっとも無礼なのだ。ご皇室に対する国民の崇敬の念に胡坐をかいて、やんごとなき優越的な立場にいるかのように錯覚している者がいる。きわめて特殊な「空気」といえる。
 したがって、このことを頭に入れて、今後発表される宮内庁の見解なるものを解釈していただきたい。
 
 そもそも、皇太子殿下も妃殿下も、聡明な方なのだ。
その皇太子殿下ご自身が、妃殿下の人格が「否定されることがあった」とおっしゃった以上、
 まさに、それが、あったのだ。
 それを、宮内庁ではご帰国を待って真意を確かめるという、
 何たる傲慢か。
 ご皇室を禁治産者扱いしているのではないだろうかと怒りたくなるほどの傲慢さだ。
彼等は、皇太子殿下がなんと言われようと、
「いえ、そんなことはありません、そんなことはありえません」と執拗に抵抗すれば、それが「真実」になる、つまり、白が黒になると確信しているのか。
 
 宮内庁は、あらためて、皇太子殿下のご発言を契機に、
 宮内庁存在の根本に還れ。
 普通ではない者を罷免し、人心を一新しろ。
 そうでなければ、従来の、宮内庁に取り囲まれているご皇室ご一家がお気の毒でならない。そしてまさに、国家のあり方に影響がでかねない。
 
 我々国民は、
 ご皇室の幸せとご繁栄を願い、
 皇太子殿下と妃殿下ご一家の幸せを切に念じたい。
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ジョーイ君の危惧はあっているというか、宮内庁自体が芸能人を扱うが如くの姿勢なのです。
ワシが激怒している理由はここにあります。腐れた宮内庁の奥内官等を排除しない限り正常化は望まれないのかも知れませんね。


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/Subject:ありがとうございます /From:波浪規定 /H16/06/28 22:56
No:669
>荒間さん
>ジョーイさん

ありがとうございます。
皇室の芸能人あつかいと女帝論はつながっているような。
イギリス王家の惨状をみれば、芸能人扱いは危険すぎます。


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/Subject:>私の体験した宮内庁との出来事 /From:北の狼 /H16/06/29 12:53
No:671
>「『おおみごころ』とは天皇陛下について言う言葉であり、皇后陛下の発言について言う言葉ではない。
 議員が、そのように皇后陛下の発言を引用するのは、政治家による皇室の政治利用につながるから、以後なさらぬように」

>宮内庁高官(私に、「おおみごころ」という言葉を使うなと言いにきた男)が電話をかけてきて、
「皇后陛下は、保存を望まれていないから保存運動をやめろ」と高圧的に言い放った。

>「皇后陛下が正田邸の保存を望んでおられないという『事実』を伝えただけであり、決して皇室の政治利用ではない」という詭弁を弄してきたのだ。


しかし、凄い'へ'理屈だな(笑)。

官僚、特に高級官僚には、「日本を動かしているのは自分たちだ」という自負がありますが(これが自負のレベルに留まっている限り何の問題もない。むしろ、それぐらいの「自負=エリート意識」は必要とさえいえる)、これが嵩じると「自分たちが一番正しい」とか「偉い」とかいった高慢さに繋がります。そうなると、天皇でさえ利用するようになります。戦前日本で、軍官僚がやったことですね。


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/Subject:詐術 /From:波浪規定 /H16/06/29 22:40
No:672
皇室が自由に発言できないことをいいことに、自分たちの好き勝手を皇室の御意思に挿げ替えるのですからいい気なものです。


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/Subject:昔も今も一緒 /From:Merkatz /H16/06/30 22:16
No:675
>北の狼さん

>これが嵩じると「自分たちが一番正しい」とか「偉い」とかいった高慢さに繋がります。
>そうなると、天皇でさえ利用するようになります。戦前日本で、軍官僚がやったことですね。

性質が悪いのが、彼らは自分たちこそ真に天皇や国を思っている人間なのだと思い込んでいることですね。
だから自分たちがどれだけ高慢なのか気が付かない。
寧ろ批判する側を「何も知らない愚民めが!」という具合に憎んでますます高慢になる。
やっかいなものです。


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/Subject:官僚には /From:波浪規定 /H16/06/30 23:51
No:677
皇室への畏敬も敬愛も親愛も感じられない。
東大法学部で天皇は国民主権と対立するとか吹き込まれた成果?


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/Subject:>Merkatzさん /From:北の狼 /H16/07/01 17:46
No:678
>性質が悪いのが、彼らは自分たちこそ真に天皇や国を思っている人間なのだと思い込んでいることですね。

こういうことですね。

・社会に向かっては、

「よし悪人がどんな害をおよぼそうと、善人のおよぼす害は、最も害のある害である。」(『ツァラトゥストラ』ニーチュ)

・内に向かっては、

「不幸の意識:自分が所有した意見、信念としての『正しさ』の理念が、今度は彼の実存それ自体を規定し、拘束し、人を苦悩させる。」(ヘーゲル)


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/Subject:>波浪規定さん /From:北の狼 /H16/07/01 17:54
No:680
>東大法学部で天皇は国民主権と対立するとか吹き込まれた成果?

昔なつかし、「国権 vs 民権」というステレオタイプの対立図式を連想させますね。

かつて、新党さきがけの武村代表が、TVで「今後、我々は国権派に対抗して民権派をめざす」と述べましたら(国権派とは、もちろん、小沢一郎をさしています)、すかさず高坂正堯氏から「我が国の歴史をみても、国権と民権は必ずしも対立してきたのではない。安易に使わないで欲しいなぁ」とたしなめられていましたが。


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/Subject:国権と民権 /From:波浪規定 /H16/07/01 20:59
No:681
>北の狼さん
ありがとうございます。
「市民派」は国の独立と国民の権利の関係がわかっていませんね。
明治の民権派とは大違いです。
「新党さきがけ」が消滅したのはそのへんのところが理由かもしれません。
加藤紘一も国家より市民とか言っていたような。


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/Subject:失ってはじめて分かる国の意味 /From:北の狼 /H16/07/01 23:25
No:682
>市民派

究極には「世界市民」を理想とする連中のこですね。
母国なき「世界市民」なるものがどういうものか、国を失った連中の嘆きを聞けばよく分かります。

エミール・クストリッツァ・・・・・旧ユーゴ出身の映画監督です。『アンダーグラウンド』が、今度NHK/BSで放映されますが、面白いですよ。


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/Subject:情報ありがとうございます /From:波浪規定 /H16/07/02 22:35
No:687
>北の狼さん
ありがとうございます。
でも、BSつけてなかった。(^^;)
市民派は日本はアジアを粗末にするとかアジアに強面になったとかいいますが、日本ほど東南アジアを親身に助ける国はないでしょう。
連中の言うアジアとはチャイナとコリアのことですね。


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/Subject:アジア /From:波浪規定 /H16/07/03 07:23
No:690
アジアといってもいろいろありますね。
東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア、中央アジア、内陸アジア、北アジアにわかれますね。
日本はどのアジアを粗末にしたり強面になったのでしょうか?
東アジアの一部の国ですかね。
いいがかりをつけてくる国には毅然と反論することがいけないのでしょうか。


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/Subject:>アジア /From:北の狼 /H16/07/03 18:12
No:691
>アジアといってもいろいろありますね。(波浪規定さん)

「一つのアジア」というは、10年ぐらい前によく聞いた言葉ですが、最近はあまり言われませんね。
「一つのアジア」は、当時アジアを襲った米国金融資本に対して、アジアが一致団結してこれに対抗しようではないか、という政治的・金融的意味合いが強かったと記憶しています。あの韓国からも(金融破綻直前に)「いまこそ日本は大東亜共栄圏を再構築すべきただ」といった発言が政府要人から出てきたくらいでした(この発言は、反日で鳴らす韓国メディアも全く問題にしませんでしたね)。

しかし、当時、中国は開放政策を推進していたとはいえ、未だ大して資本主義化は進んでいませんでしたので、「一つのアジア」とはいっても(金融面での)中国の脅威はさほどありませんでした。

現在「一つのアジア」が言われなくなったのは、日本と並んで中国を機軸に据えざるをえず、それを嫌う国が多いということなのかもしれません。


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/Subject:アジアは一つになれないでしょう /From:波浪規定 /H16/07/03 19:15
No:692
>北の狼さん、ありがとうございます。
中国は一見、有望な市場にみえても中流層が育っていませんから、安定した市場とはいえませんし、工場進出先としても人為的に賃金をおさえているわけですから、近い将来爆発するでしょう。
著作権の問題もありますし、経済のパートナーとしては信用できないでしょう。
政治的にはもっと問題があるでしょう。
小国を飲み込む危険をつねにはらんでいます。
そもそも、満州、内蒙古、ウイグル、チベットが中国に帰属していることがおかしいのです。
東南アジアにしても宗教だけで小乗仏教、ヒンズー教、カトリック、イスラム教がそろっていますし、文字は国ごと違うといっていいですから、一つになる土台がありませんね。
一つのアジアはどこまでが範囲なのだろう。
インドもはいるのかな。
イラクは?
中央アジアは?


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/Subject:>規定さん /From:尊野ジョーイ /H16/07/04 00:50
No:693
>日本はどのアジアを粗末にしたり強面になったのでしょうか?

 現在においても、過去においても、日本は、アジアの国を粗末にしたり、強面になったことなど一度もありませんよね。
 韓国に対しても、親切にも日本の明治維新と同じような変革を促すように働きかけていますし、韓国併合も、異民族を同胞として扱っていますしね。
 支那に対してだって、協調外交といって、無抵抗主義を貫いて、かえって蒋介石を増長させたりしています。
 だいたい、いまアジアやその他の開発途上国にODAをどれだけ提供していると思っているのですか。
 その事実だけを見ても、粗末にしているとか強面だとかいうのは、全く根拠のない言いがかりだとしかいえません。


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/Subject:「一つのアジア」のパラドクス /From:北の狼 /H16/07/04 09:21
No:694
現在、「一つのアジア」(←波浪規定さんご指摘のごとく、この言葉自体、内容や範囲は曖昧としていますが)を達成しようとすると、中国の存在をどうしても問題にせざるをえません。
そして、現在、政治的、経済的、軍事的に中国に正面きって対抗できる国といえば、アメリカをおいて他にはありません。つまり、「一つのアジア」の達成にはアメリカという'非'アジアの積極的参加(少なくとも「後ろ楯」)が必要であると言わざるをえない。こういうパラドクスが生じてしまうことになりますね。

「一つのアジア」とはいかないまでも、極東の小国(北朝鮮)の問題ひとつを解決するためにも、アメリカの関与は不可欠なのです。
かつて、拉致被害家族たちが、日本政府に見切りをつけて、アメリカに出向きアメリカ政府に拉致問題の解決を陳情したことがありました。この記事を新聞で読んで、私は非常に恥ずかしい思いをしたものです。しかし、これが現状です。


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/Subject:アジアとヨーロッパ /From:波浪規定 /H16/07/04 12:57
No:695
>北の狼さん
>ジョーイさん
ありがとうございます。
ヨーロッパは文明的一体感があるがアジアにはないこと以外にも、中国とのバランスをどうとるかということがありますね。
ヨーロッパの場合はオランダやベルギー等をべつとして、人口5千万前後の国ですからバランスがとりやすいですね。
アジアの場合はインドで中国とのバランスをとろうとしたら問題がこじれそうですね。
岡崎さんが日米同盟を壊すなというのはこういうことも考えてのことでしょう。
この他にもアンザスの関与も必要でしょう。


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/Subject:>アジアとヨーロッパ /From:北の狼 /H16/07/05 13:01
No:696
ヨーロッパ諸国は、過去散々抗争をくり返してきただけあって、逆にまとまる時は素早いですね。交渉の術というものを熟知しているのでしょう。

注)
アンザス(ANZUS)
Australia New Zealand and the United States Treaty 太平洋安全保障条約

1951年にオーストラリア(A)、ニュージーランド(NZ)、アメリカ(US)の間で調印された安全保障条約のこと。この条約に基づく組織は、太平洋理事会と呼ばれる 。


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/Subject:アジアは一つにはならない /From:荒間宗太郎 /H16/07/05 21:40
No:698
欧州が一体化が可能なのはかつてのローマ帝国の面影があるからだよ。

ローマ帝国は現在考えられているよりも広範な版図を持っていた。英国はローマ帝国下に
なかったことにされている場合もあるがローマ帝国時代に建設されたと思われる古代道路
が発掘され、北欧もその勢力下にあったことが知られている。そして辺境のロシアも(笑)。
ハーン帝国(モンゴル帝国)が東洋から西洋にまたがった「初の世界帝国」と言われている
が、東西においてはそうだろうけど、南北としてみれば極めて狭い褌(ふんどし)であった。
インド、東南アジア、アラブ(半島)イスラムは組み込まれていなかった。

対してローマ帝国は南北に渡る「初の世界帝国」であったと言えよう。だから欧州が今回
一体化できるのは「かつてそうだったから」その再現、つまり「第四帝国」の具現でしか
ない。怖いのは地中海を挟んでアフリカ北部までをも一体化する(ヒットラーが夢みた)巨
大な「第四帝国」の出現にある。さすがにそこまで具現化しそうになったら米国は欧州を
裏切るだろう。それはアラブイスラムヘの擂り寄りとして現われるだろう。

アジアが一体化できないのはその手の一体化をかつて一度も経験したことがないからだ。
我が国はもちろんのこと東南アジアですらハーン(モンゴル)帝国の一部になっていなかっ
たし、インドは別世界(笑)。アラブイスラム世界をアジアに入れられるのは迷惑だし(爆)。
と言う事で、アジアはけして一体化しないだろう。