タイトル | : やはり我慢できない |
記事No | : 17 |
投稿日 | : 2004/12/19(Sun) 23:03 |
投稿者 | : M78(山椒庵) |
題:やはり我慢できない 氏名:M78 /日:2004/07/13(Tue) 15:18 No.1068
諸君!の<「負け犬の遠吠え」はどっちだ>の西部氏に、やはりがまんできない。
わたしは最近正論を毎月買って、諸君!は読んでいなかった。諸君!には西部氏が書いていることが多く、読むと批判したくなってしまうので、買わなかったのだが、8月号は正論より面白かった。だが、やはり西部氏の発言には、文句をつけたくなってしまう。
まず気になったダブルスタンダードについてだが、「国連決議も結局ないまま、また、逼迫した危機の前提であったイラクの大量破壊兵器所有も見つからない現状を考えれば、アメリカ側の国際法上の違法は明白じゃないですか。」と言って、西部氏は法的根拠を重要視している。ところが、テロリストがレジスタントかどうかという議論で、「戦争の慣習法としてゲリラの存在は許されている」と言って、弁護する。アメリカという国の行動は、国連の決議によって大きく規制されるが、政府ではないテロリストは、「慣習法」で権利は認められているというのは、まるで左翼が、政府は悪なので規制する法律をつくり、個人は自由を尊重し、規制する法律をできる限り排除すべきというえこひいきのように感じる。
「イラク戦争を国連が正当化したというのは、我田引水もいいところ。」という批判については、国連がなんであるかについての解釈の違い、あるいは、わかっていてわざと持論に有利なように誤解した振りをしているのだと思う。国連は、WW2でもともとアメリカ中心につくられた連合軍であり、アメリカが建前上、世界の各国の意向を尊重しているように見せかけるための機関であるという一面を、わたしは重視する。国連の下に各国があるのではなく、WW2で戦勝国となった連合国が世界を運営するための緩衝材である。したがって、国連は常任理事国の合議の下に存在を許されていると考える。つまり、国連はアメリカの外郭団体とみなしてもよいのである。なぜ国連本部はニューヨークにあるのか?もし、国連がアメリカの影響を越えて、アメリカを武力的に制裁する決議をしようとした場合、おそらくNY州の州兵が、国連を包囲するだろう。国連は決してアメリカに逆らえないのである。国連とはそういうものだから、アメリカが利用できる、あるいは、利用した方がよいと考えれば、利用するし、他の常任理事国がアメリカと袂を分かった時には、利用できずに、無視して勝手に行動する事もある。主体は国連ではなく、アメリカなのである。西部氏は、アメリカの建前と本音が違う事を理解していながら、わざと建前論のみでアメリカを攻撃しているように思える。建前だけでは、合理性がない事をうまく利用しているが、そうすれば非現実的な理論になってしまうのである。
国連をまるで世界政府のように扱う言論が、左翼中心にあるが、国連はそんなものではない。また、そんなものは危険なのである。文系の人間は、自分たちが法律を決めれば、それで法律として効力を発揮すると、簡単に思い込んでいるのではないか?法律が効力を持つのは、それを強制する権力、システムがいるのである。縁の下の存在無くしては、法律は単なる紙切れになる。国連には、そのような権力システムがない。アメリカなどに強制力を依存しているのである。そう考えれば、どちらが上にあるのかがわかってくる。(反米派ーおそらく文系ーは、簡単にアメリカから離れろと言うが、軍事的、理系的に言って、それは非常に困難なのである。日本の自衛隊は、本土防衛のための装備であり、アメリカ軍が反撃をする事を前提として、整備されている。自衛艦、戦闘機、情報処理システム、ソフトなど、すべてアメリカ製である。そして、機密情報は日本に知らされていない。アメリカから離れるには、自国開発の戦闘機やソフトが必須である。フランスが自国で開発しているのは、アメリカに支配されないためであり、イギリスも自国開発を残そうとしている。アメリカは、日本に自主開発を決して許さない。反米を許さないという事である。文系がアメリカと敵対すると言っても、物理的、理系的に不可能なのである。自衛隊の戦力は全て、アメリカに筒抜けである。わたしは、反米自立ではなく、親米自立を目指すべきだと考える。)
「英米主導のテロ反対なんて、所詮は英米に逆らう武力・暴力行使がテロだと定義づけているだけでしょう。」と批判しているが、それは英米流のやり方であり、日本人の常識的道徳論よりも、国際的には認められている方法である。自分の都合のいいように法律を解釈して、敵を非難し、自らを正当化するのが、欧米的常識である。アメリカの裁判制度を見れば、アメリカではまったく普通の事とられている事がわかるだろう。(アメリカのダブルスタンダード、本音と建前)
「僕だって、アメリカに一年ちょっと滞在した事があるし、別にアメリカを全面的に否定するわけではないけど、少なくともあの国の政治や経済スタイルに日本が学ぶべき模範例や参考例があるとは思えない。あくまでも反面教師としての価値しかない。」 わたしも、アメリカに二年間留学する前は、アメリカに学ぶところはないと(わたしの好きなアメリカンロック以外には)、思っていた。しかし、日本の政治は、国際的には赤子のようだった。アメリカは、一般国民向け、外国向けには、素晴らしい大義、建前を宣言し、裏では冷徹、極悪な自国の国益誘導(政権のみの権益を目指す部分も多々あるが)を行なっており、日本も外面は善意の人、裏では国益追求のために何でもするという姿勢を、アメリカから学ばなくてはならないと思った。
「開戦当時、親米保守路線の産經新聞などは、国連、安保理の信用と機能は失墜してしまっているという記事をさんざん掲載した。産経抄だって、野党側のイラク戦争に大義はあったのかという愚論は、一体、戦争や革命に大義や正義というレッテルを張る必要があるのだろうか、と書いていた。」 わたしも開戦当時、産經新聞のHP内のWeb正論談話室で、大義不要論のヨタ話を投稿していた。アメリカにはアメリカの大義、イラクにはイラクの大義があり、どちらが正しいかで判断すべきではなく、どちらにつくのが日本の国益になるのかで、判断すべきである。アメリカの大義も、イラクの大義も、対外的、対国民向けのプロパガンダに過ぎない。プロパガンダで判断する愚を演じてはならない。
「アメリカは国際法、国際慣習に明白に違反してイラクを攻撃した。まさしく侵略である。」 わたしは、侵略戦争、自衛戦争の文系的言葉遊びに陥っていると思う。自国が始める戦争については、自衛のためというのが普通であり、敵を非難するのには、侵略だというのが、昔からの通例である。どちら側から見るかで、どちらが侵略したかが異なってしまう。あえて言えば、戦勝国は「自衛戦争」を遂行したと歴史に記され、敗戦国は侵略したと、いつまでも言われる。その程度の違いである。
わたしは、アフガン攻撃の時にはまだ、アメリカに住んでいた。アメリカ国内の異様な愛国心の盛り上がりに、恐ろしさと、うらやましさを感じていた。同時期に留学していた日本人の中には、アメリカ人のまねをして、星条旗を車に付けていた者もいた。わたしは、日本から取り寄せて、日の丸を付けようと思ったが、妻から危険だからやめろと反対され断念した。空軍から技術将校が一人、研究に来ていて、同じ研究室だったが、アフガン攻撃の前に本部から呼ばれ、軍に戻った。アフガン攻撃の時には、教授あてに、アフガンに出征しますと手紙が来た。彼は、日本人のわたしにも比較的やさしく、あからさまな差別をしない人物で、常にジョークを振りまき、明るい、いかにもアメリカ人であった。研究がうまくいかずに悩んでいると、よく気晴らしのレクリエーションに連れて行ってくれた。実際に身近にいた人間が、戦争に行くというような経験を初めてして、言いようの無い不安感を感じた。わたしは当時、大学時代の友人で、某新聞社の記者になっている者に、アメリカの様子を、メールで送っていた。彼は、わたしの好戦的、反サヨク的言論に反論して来たが、それもまた楽しみだった。その時、わたしは新聞記者の友人と、アメリカは次にイラクを攻撃するかについて、話し合った。わたしの見解は、ブッシュ大統領は、父ブッシュがやり残したイラク「征伐」をやるつもりだ。アメリカ中が好戦ムードになっている今しか、イラクを叩く時はないという予想をメールした。そして、イラク戦争が始まった時には、当たっただろとメールしました。イラク戦争は、たとえ9.11がなくても、いつかは開戦したと思われる。大義や国際法うんぬんは、あまり意味がなかった。ブッシュ家とその取り巻きの怨念が、引き起こした戦争だったとも言えるだろう。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:「造反有理」に堕落した右翼原理 名:北の狼 /日:2004/08/07(Sat)22:27 No.1087
いま西尾幹二氏を中心とする右翼勢力によってなされている「代案なき小泉批判(ポスト小泉なき小泉おろし)」は、結局は、これら右翼が批判対象としてきた左翼やポストモダンの思考法と変るところがありません。
現実批判には二種類あります。 ・ひとつには、現実に即してそれを改良しうる具体的なアイデア(代案)があって、それを実現させるために批判を行うもので、マトモな批判です。 ・もうひとつには、現実に絶望した否定性の心情によって、具体的なアイデアなしに、一切に批判的になる態度のことです。
小泉構造改革は前者に該当し、(これら右翼による)「代案なき小泉批判(ポスト小泉なき小泉おろし)」は結局は後者に属することになります。 後者は、
【 現実と理想的な目標とのあいだに横たわる現実条件を冷徹に把握するという強い意思を有することができない者が陥る、安易な思考法 】
ということになり、これはポストモダンの思考法に通じるものがあります。 まさに「羊のロマン主義」(ニーチェ、竹田青嗣)ですね。
そして、かつて全共闘のスローガンであった「造反有理」(by 毛沢東)と変るところはありません。 「造反有理」、すなわち「とにかく反対せよ、反対すること自体に意味がある。後のことは知らない」という左翼的に無責任な態度は、保守が激烈に非難してきたものです。 ところが、小泉批判に関しては、これら右翼が同様の態度に出てしまっているのです。
左翼とこれら右翼に共通するのは、運動家としての性根(運動原理)、つまり、「自らの活動(日本や小泉を攻撃すること)自体に価値・目的があるのであり、個人攻撃だろうがその方法は問題にせず、先のことや他のことも我関知せず」という態度ですが、良識ある保守が選択すべき態度ではありません。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:小泉首相退陣は、就任時よりの願い :M78 /日:2004/08/11(Wed)13:37 No.1089
わたしは小泉首相の就任時から、彼の政策に反対で、早期退陣を願っていました。わたしにとっては、いまさら遅すぎるという印象です。首相の人格はどうでもいいのですが、彼の取り巻きの政策提言を、異様な人気により、どんどん実現してきたのが問題です。確かによかった政策もありますが、それについては小泉さんだからできたというものではなく、自民党政権がやってきた成果の可能性が高いのでは? 小泉さんの特徴としては、政治も経済も、外交もよく知らないが、政局や人気取りがうまいポピュリズム政治家だろうと考えています。親米外交については賛同します。しかし、日米は経済ではライバルなのですから、アメリカが自国の国益のために日本に仕掛けてきたものは、日本の国益を害するものが多い。そういう竹中氏の経済政策をとったことで、今まで景気が回復しなかった。アメリカの半属国である日本では、経済についてはある程度従う振りをしながら、肝心な所を骨抜きにして、日本の国益を守らなければなりません。 自民党内には、無茶な改革派ではない、まともな経済政策をとる、外交にも通じた政治家がいると思います。首相一流の宣伝で、小泉さんしかいないと思い込まされているのではないか?そして、もっとも間違っているのが、自公連立です。政教分離違反の公明党とは決別して、自民だけで政権を目指すべきです。それで自民党が敗れたなら、悪いのは国民です。上記のような自民党総裁を希望します。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:小泉マジック 氏名:M78 /日:2004/08/13(Fri)15:07 No.1093
北の狼さんへ
小泉首相は、わたしたちの頭の中に、構造改革ができるのは自分だけ、自民党内には自分以上の人材はいないと思い込ませてきた。マスコミの力も大きかっただろう。小泉首相の評価は、後世の人が落ち着いてみれば、多くの変革はあったが、本人の能力は特に突出したものではないということになるのではないか。
>財政を再建し、景気をよくし、外交を上手くこなし、アメリカと狡猾につきあい、自民単独で安定した政権を築きうる、そういう総裁がいれば自民党支持者にとっても日本にとっても万々歳、正に言うことなしですね。
すべての面で小泉さんは失格ですね。高村さん、麻生さんのほうが、小泉さんよりは能力がありそうです。わたしには、小泉さんのどこがすごいのかわかりません(マスコミが森さんを引きずりおろしたのですが、森さんが続投したほうがよかったのではないかと思っています)。小泉さんは人気取りの能力だけではないでしょうか?小泉首相支持派には、自民党自体は支持しないが、小泉さんには期待するといった人たちが多いのではないか。だから、小泉さん以外の首相は望まない。野球で言えば、巨人は嫌いだが、長島さんは好きだという長島ファンに似ている(年令的に長島さんの現役時代を見ていませんが、彼は実力もあったと思っています)。
>こういう人物が戦前に出現していれば、日本がアメリカに敗れることもなかったでしょう。
アメリカとは物量、経済力などが違いましたから、勝つことはできないので、早期に終戦に持ち込めたかもしれませんね。
>そこで、ひとつ質問させてください。 そのスーパーマンか魔法使いのような総裁候補とは誰のことでしょうか?
小泉さんが、他の候補より優れた面は何でしょうか?人気だけではないでしょうか。スーパーマンじゃなくても、まともな政策をする総裁候補なら、自民党内に何人もいるでしょう。
わたしが去年の10/27に書いたファイルで、中曽根さんに引退を宣告した小泉首相について、Web正論談話室に投稿した文章があるので、ご紹介いたします。 <「がんばれ大正生まれ、昭和10年代こそ辞任せよ。」 1942/01/08 小泉純一郎氏 衆議院・自民党/神奈川11区 1946/10/10 菅直人氏 衆議院・民主党/東京18区 1942/05/24 小沢一郎氏 衆議院・自由党/岩手4区 1944/01/14 田中真紀子氏 この方々は昭和17〜21年生まれで、敗戦直後の反日左翼教育の申し子である。昭和10年代と団塊世代が、政治家、官僚のトップになってから、日本がおかしくなってきた。辞めるのは彼らだ。老害よりも問題なのは、敗戦直後教育世代なのだ。>
-------------------------------------------------------------------------------- 題:お久しぶりです。 氏名:灯理 /日:2004/08/13(Fri) 16:33 No.1094
> わたしには、小泉さんのどこがすごいのかわかりません
小泉首相はタイプで分類すると外向的直観型のようですね。 ------------------------------------------------------------------------------- ・・直観型の人が向かうのは、皆に認められているような現実的価値を認められているような方角では決してなく、常に可能性が存在する方角である。彼はこれから芽を出すものや将来の見込みのあるものに対して優れた嗅覚を持っている。彼は昔から存在し基盤もしっかりしており皆に認められて安定しているが、しかし限られた価値しか持っていないような事柄には目もくれない。彼は常に新しい可能性を追い求めているため、安定した状況の中では息が詰まりそうに思える。・・中略・・可能性がある限りは、直観型の人は運命的な力でそれに縛り付けられる。そのさまは、あたかも彼の全生命がこの新しい状況の中で花開くかのようである。まるで彼は人生における決定的な転機にに来ており、今後それ以上のことを考えたり感じたりすることなどありえない、と言った印象を人に与え、彼自身もそうした印象を懐く。たとえそれがいかに合理的で目的に適っていようと、また誰が見てもそこに安住した方が良い、と思われる場合にも、かつては自由・開放と思っていた状況がある日突然、牢獄に見えはじめ、それに対して行動をとるようになる(攻撃する−灯理注(^_^;)のを、誰も止めることはできない。理性も感情も彼に思いとどまらせることは出来ないし、またたとえ状況によっては新しい可能性が彼のそれまでの信念のそむくことになる場合でも、彼をしり込みさせることは出来ないのである。 信念を持つために不可欠な要素である思考と感情は彼の場合、未分化な機能であり、決定力を持っていないため直観の力に対して持続的に抵抗することが出来ないのである。しかしそれでも直観の優位を有効に補償しうるのはこれらの機能しかない。と言うのは直観型の彼にはまったく欠けている“判断”を与えてくれるのがこれらの機能だからである。 直観型の人の道徳性は知的でもなく、感情的でもない彼独自の道徳、すなわち自らの直覚を信頼し、その力に進んで身を委ねることである。 周りの幸福に気を配ることはほとんどない。周囲の身体的幸福感など“彼自身のものと同様に”論ずるに値しない。同様に周囲の信念や生活習慣を省みることもほとんどなく、そのためしばしば彼は非道徳的で思いやりのない、怖いものしらずん人間と見做される。 彼の直観は外的な容体とかかわりあって、外的な可能性を嗅ぎだすものであるため、自らの能力を可能な限り多方面に伸ばせるような職業に就きたがる。 商人・実業家・投資家・ブローカー・政治家などの多くはこのタイプに属している。 ・・中略・・彼が良い人柄であれば、すなわちあまりに利己的な構えを持っていなければ、発起人として・・少なくともあらゆる事柄の開始を促進するものとして・・多大の功績を上げることが出来る。彼は将来性のあるあらあゆる少数者の生来の味方であって、もし、事物より人間そのもののほうに興味のある場合には・・人の中に何らかの能力や可能性を予感する力を持っているため・・人々を「育て上げる」ことも出来る。 仲間に新しいことに立ち向かう勇気を与えたり、感激を吹き込むことにおいて・・たとえ彼が明後日にはそれを見捨ててしまうとしても・・誰にも負けない能力を持っている。 彼の直観が強いものであればあるほど、彼の主体は直覚された可能性と融合してしまう。彼はその可能性に息を吹き込み、はっきりと目に見えぬそのもののぬくもりさえ、あたかも感じられるようにして提示する。すなわちいわば、彼がそれを“体現”してしまうのである。 それは決してお芝居ではない。それが彼の運命なのである。(C・G・ユング「タイプ論」) ---------------------------------------------------- 他板に投稿したものですが、ご参考までに。 -------------------------------------------------------------------------------- 題:>M78さん 氏名:北の狼 /日:2004/08/13(Fri) 19:36 No.1095
>小泉さんは人気取りの能力だけではないでしょうか?
改革は痛みが伴いますから「人気」が必要です。つまり、「人気」は改革の必要条件・前提条件なのです。 あれだけの「人気」があった小泉内閣でも不可能であったものが、それより「人気」が劣るであろう内閣でどうやったら可能になるのでしょうか?
>スーパーマンじゃなくても、まともな政策をする総裁候補なら、自民党内に何人もいるでしょう。
「財政を再建し、景気をよくし、外交を上手くこなし、アメリカと狡猾につきあい、自民単独で安定した政権を築きうる」・・・こんなことは「スーパーマン」以外に誰なら可能になるのでしょうか?
私は、小泉構造改革は失敗した(する)と思いますが、しかし、彼が有した問題意識、および彼が示した改革の方向性は間違っていないと思います。
>麻生さん
麻生太郎氏でしたら、口の軽さのみあげても総理候補として失格でしょう。
● 「創氏改名は朝鮮人の要望で始まった」
この発言自体は間違っていませんが、盧大統領の訪日直前というタイミングが悪すぎます。政治感覚ゼロですね。
● 「金持ちのユダヤ人が住みたくなる国がよい国だと思う」 「その条件である人種差別がないという点は日本は充たしている」
総裁選期間中の外国人特派員協会を前にした講演での発言ですが、これに対してすぐにAP通信の記者から「あえてユダヤ人を取り上げること自体が人種差別ではないか」と質問され、麻生氏はその場で、「そういう風に受け取るあなたの方に問題があるのではないか」と反論しています。しかし、アメリカの人権擁護団体から「深い誤解と紋切り型の見方だ」と批判されるや、驚いた麻生氏は「誤解を受けたので反省する」というコメントを出しています。 外国人相手にユダヤ人に言及する場合は相当に神経を使わなければいけない、という国際常識・感覚が欠如していますね。
● 「明日のカネに困り娘を身売りした話は、おやじの世代ではいくらでもあったが、今どきそんな話は聞いたことない。娘がグレてソープランドという話はあるよ」 ● 「政治家の前に来ると貧しそうな顔をするのは得意だ。純粋な政治家はだまされて”かわいそうだ”と行ってみたら、自分の家よりも立派な家に住んでいたなんてのはよくある話だ」
論外。
●「総務省は希望してきた役所ではない。郵政民営化も就任前は勉強したことがなかった」「自民党としての郵政民営化の公約はやめた方がいい」
総務相就任直後の記者会見ですが、そういう場で発言すべきことではないでしょう。後に「まったくそんなことはない。民営化に賛成だ」と訂正しており、軽薄といわざるをえないでしょう。 また、この程度の認識しかなかった人物が、どうしたら、自民党政調会長時に郵政民営化に強硬に反対しえたのでしょうか。「フロッピー大臣」と揶揄されるのも、むべなるかな。
>昭和10年代と団塊世代が、政治家、官僚のトップになってから、日本がおかしくなってきた。辞めるのは彼らだ。老害よりも問題なのは、敗戦直後教育世代なのだ。
M78さんのおす麻生太郎氏は昭和15年生れ、高村正彦氏は昭和17年生まれで、これではM78さんは、辞めるべきだと主張している世代に属する人物を自民党総裁におしていることになりますが、自己矛盾ではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------- 題:倒閣運動の意図は?。 氏名:灯理 /日:2004/08/14(Sat) 04:30 No.1096
今の倒閣運動の背景には小沢氏に政権をとらせよう、と言う思惑があるんじゃないでしょうか?。わたしには岡田代表はただの当て馬にしか思えませんが、先の訪米では野党党首とは思えない大歓迎を受けた、と言いますし。 でも、わたしは小沢氏にはそれほど期待は持てません。 確かに対外的には毅然とした政策が期待できるでしょう。けれども国内的には財政出動主導の経済政策に逆行してしまう可能性がありますし、民主党内は旧社会党を中心としたサヨクの巣窟です。 北朝鮮に近いのは旧社会党では協会派などの左派ではなく、田辺元委員長らを中心とした右派だった、と。 こんなのと外務省のチャイナスクールがつるめば何をやりだすことやら、と気が気ではありませんし、共同参画局のフェモクラットとフェミニスト議員が手を組めば日本中、ジェンダーフリー一色になりますよ。 もし、次の衆院選で自民が過半数を取れなければ公明が寝返るのではないか、と気が気ではありません。 何しろ荒川区共同参画条例では土壇場で公明党の裏切りに会いましたので。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:>倒閣運動の意図は?。 氏名:北の狼 /日:2004/08/14(Sat)12:59 No.1097
<<灯理さん>>
以下、全く勝手な予想ですが(笑)・・・・。
>今の倒閣運動の背景には小沢氏に政権をとらせよう、と言う思惑があるんじゃないでしょうか?。
それは、いまのところ無いでしょう。 先の管代表の辞任を受けて、小沢氏が一時党首を代行しましたが、自らの年金未納が発覚して(発覚させて?)電光石化のごとく辞任しています。 小沢氏は、党首なんて嫌で嫌でしょうがないんですよ。それよりも、黒子役に専念し自由に動きたいのでしょうし、それが適役でしょう。
民主党が政権をとるためには、当然次の衆院選で勝利しなければならないのですが、それまでは、よほどのスキャンダルや失態が無い限り岡田代表でいくでしょう。つまり、(民主党にとって)順調に推移すれば岡田政権誕生ということになります。ただ、30日告示の代表選挙があり、まずはその関門をクリアーする必要があります。 小沢氏を接点として、岡田・小沢・田中(真紀子)というトライアングルを形成し、それを鳩山、管、横路、米沢らが担ぐ、という体制を築くことができるかどうか。
小泉総裁の任期はあと二年、衆議院議員の任期満了は三年後。(小泉総裁が辞任せず、途中解散がないとすると)一年のブランクがありますが、その間自民党は、ポスト小泉の体制を築いて国民にアピールできないと、次期総選挙(ダブル選挙になるかも)でも大敗する可能性があります。
次の選挙は面白いですよ。
>もし、次の衆院選で自民が過半数を取れなければ公明が寝返るのではないか、と気が気ではありません。
公明党は、もうその準備をしているでしょう。 最近、永住外国人地方選挙権や国立追悼施設建設について強硬姿勢に出ています。
公明党は伝統的に、国内的には旧田中・橋本派に近かったのですが、野中氏は引退し、(日歯連事件で)橋本氏も表から退いています。つまり、パイプが細くなったのです。むしろ、小沢氏とのパイプのほうが今は太いかもしれません。 そして、対外的には伝統的に親中国です。
小泉人気がさらに凋落し安倍総裁でも誕生し、さらに(ケリー政権誕生、対中韓関係、世論など)民主党への追い風が強い、という情況ともなれば、永住外国人地方選挙権や国立追悼施設建設などを理由として(たぶん、安倍氏はこれらを呑まないが、民主党は呑む)公明党が連立与党から離脱する可能性が高くなる。
とりあえずの注目は、民主党の代表選挙ですね。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:次は安倍さん 氏名:M78 /日:2004/08/16(Mon)14:58 No.1098
>「人気」は改革の必要条件・前提条件なのです。あれだけの「人気」があった小泉内閣でも不可能であったものが、それより「人気」が劣るであろう内閣でどうやったら可能になるのでしょうか?
人気があったのでこれだけ日本を壊してきたのでしょうね。支持者は共犯です。人気+間違った政策=国民の不幸。小泉さんは、人気がなければ、無害だったかも。
>小泉構造改革は失敗した(する)と思いますが、しかし、彼が有した問題意識、および彼が示した改革の方向性は間違っていないと思います。
わたしは、小泉改革に大反対です。小泉さんの能力の問題ではなく、就任時より彼の改革政策に大反対なのです。
>麻生太郎氏でしたら、口の軽さのみあげても総理候補として失格でしょう。
正直な方ですね。森さんと似てますね。わたしが小泉さんを嫌いなのは、スローガンだけ立派な政治だからです(虚言)。最近、「ダメンズウオーカー1、2」のマンガを読みましたが、小泉さんとその支持者に似ている。30才過ぎた男が、将来ロックスターになるだの、有名俳優になるだの夢を語り、やっていることは場末のバンドで下手なギターを弾いたり、売れない劇団で人間以外の役とか、死体役ばかりして、フリーターでアルバイトしながら食っていたが、いいカモを見つけて、ヒモになって貢がせている。女をだましてひどい目にあわせているのに、女の方は「いいの、私は彼の将来性を信じているから」と言って、「痛み」を我慢している。自分さえ痛みを我慢すれば、彼がスターになれると信じて。(構造改革なくして景気回復なし???)
>どうしたら、自民党政調会長時に郵政民営化に強硬に反対しえたのでしょうか
反対してたら、閣僚を辞めさせられそうだからではないですか? 小泉改革って本当に日本のためになるのですか?一部のアメリカ企業のためになるだけでは?わたしは、郵政省を信じて貯金していたのに、それを危険にさらし、国民からすべての安心を取り上げるのですね。
>M78さんのおす麻生太郎氏は昭和15年生れ、高村正彦氏は昭和17年生まれで、これではM78さんは、辞めるべきだと主張している世代に属する人物を自民党総裁におしていることになりますが、自己矛盾ではないでしょうか。
小泉さんよりましな人を上げたまでです。あの時は、安倍さんのことを頭に描いて書きました。安倍さんがどの程度の人かわかりませんが、小泉さんよりはましでしょう。
-------------------------------------------------------------------------------- 題:安倍晋三は小泉改革支持 氏名:北の狼 /日:2004/08/16(Mon)18:21 No.1099
>次は安倍さん
M78さんが総裁候補としておした麻生太郎氏(昭和15年生まれ)や高村正彦氏(昭和17年生まれ)が、自らの言説である
「昭和10年代と団塊世代が、政治家、官僚のトップになってから、日本がおかしくなってきた。辞めるのは彼らだ。老害よりも問題なのは、敗戦直後教育世代なのだ」
との矛盾を指摘されるや、今度は安倍晋三氏ですか。 まあ、麻生氏より筋はいいといえますし、私も安倍氏には期待しています。
ただ、麻生氏や高村氏と同様に、M78さん自身の言説に照らし合わせて、安倍氏も(M78さんのおす)総裁候補とはなりえないのです。
M78さんは以下のように述べてますが・・・・。
>支持者は共犯です。人気+間違った政策=国民の不幸。小泉さんは、人気がなければ、無害だったかも。 >わたしは、小泉改革に大反対です。小泉さんの能力の問題ではなく、就任時より彼の改革政策に大反対なのです。
しかし、安倍氏自身は以下のように述べているのです。
=================== 小泉内閣メールマガジン[編集後記] : 【2003/8/28】第107号 小泉内閣メールマガジンより [編集後記]
今週号の「らいおんはーと」休刊したぶんも、との気持ちで少し長めでした。小泉内閣の進める構造改革のなかでも、公共事業のコスト縮減は順調に進んでいます。最近の5年間で18.4%のコスト減を達成しました。さらに今後の5年間で15%コスト縮減を行います。18.4%縮減したうえで、さらにしぼりこむのですから大変ですが、ムダなコストは削らなければなりません。総理の強力なリーダーシップで進めてまいります。 小泉総理が尊敬する吉田松陰が敬愛していたといわれる、毛利藩の家老村田清風は、果敢に藩財政の建て直しに取り組み、幕末の雄藩へと飛躍する基礎を築きました。当時彼の政策は不人気で失脚しますが、後年評価されました。幸い小泉改革は国民の皆様からご支持いただいております。今後ともたじろぐことなく改革を進めて行きたいと思います。昨日から始まった6カ国協議、核問題そして拉致問題、日本はしっかりと主張しています。よい結果を得るために政府として全力をつくします。 (晋) ===================
この小泉改革への支持の姿勢は、幹事長辞任を漏らしている現在でも変化はありません。
=================== 今後三年間、衆院の解散がない限り国政選挙はありません。小泉総理には思い切った仕事をして頂きたいと思います。私もどんな立場にあっても、小泉改革を全力で支えていきます。 (『文芸春秋』9月号) ===================
お分かりでしょうか。小泉改革を全力で支えると宣言している安倍晋三氏は、M78さんの言うところのまさに「共犯」であり、安倍氏の姿勢はM78さんと正反対なのです。 このような状況で、M78さんは、どうしたら安倍氏をおすことができるのでしょうか?
>反対してたら、閣僚を辞めさせられそうだからではないですか?
麻生氏というのは、閣僚の席にしがみつくためには、前言を撤回して持論と正反対のことを主張してしまう、その程度の閣僚亡者ということでしょうか。
>わたしは、郵政省を信じて貯金していたのに、それを危険にさらし、国民からすべての安心を取り上げるのですね。
郵貯が民営化されたら、どうして「国民からすべての安心を取り上げる」ことになるのでしょうか? 現在、郵貯の預け入れ額の上限は1000万円、預金保険機構で保護される上限は元本1000万円とその利息です。郵貯が民営化されても、「安心」にはまったく影響ありません。
「ダメンズウオーカー1、2」というマンガがあるそうですが、「ポスト小泉なき小泉おろし(造反有理)」に奔走する右翼とその同調者たちに似ているかも。 ・・・・30才過ぎた男が、将来ロックスターになるだの、有名俳優になるだの夢を語り、考えていることといえば、自分の実力を磨くことではなく、人の足を引っ張ることばかり。 そして、やっていることは場末のバンドで下手なギターを弾いたり、売れない劇団で人間以外の役とか、死体役ばかりして、フリーターでアルバイトしながら食っていたが、いいカモを見つけて、ヒモになって貢がせている。女をだましてひどい目にあわせているのに、女の方は「いいの、私は彼の将来性を信じているから」と言って、「痛み」を我慢している。自分さえ痛みを我慢すれば、彼がスターになれると信じて。(小泉さえおろせば、右翼の将来はばら色???)
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