凱歌
夜空を見上げ、星を讃美する。
この広い大地の上に大きな暗い海が横たわっているようだ。
例えるならこの広大な海に輝く星。
それは真珠だ。
海の奥深くの貝の中でも、一際輝いて、美しい。
海の神秘か、空の神秘か。
夜空を見上げ、高い岩の上で火を燃やし、音を感じる。
静寂の中に広がる、無音の音。
ただ聞こえるのは風と獣と草木と大地の音のみ。
自然の涙か、話し声か、笑い声か。
それとも自然が讃美する歌か。
遙か遠くまで輝け、星のきらめきよ。
遙か遠くまで響け、静寂の調べよ。
この大地での最高の凱歌よ。