お姉ちゃんが贈るABC







―――前回のあらすじ


「こんなバカげた話、通るわけ無いだろう!」

 白で統一された殺風景な研究所の会議室。

 バンッ! と、私は技術者達が集う円卓を叩いて周囲の人々を睨み付けた。

「確かに、最初にこの計画を口にしたのは私だ……だが、こんな話を本気にするなんてバカげてるッ!」

「バカげてる……?」

 隣で腕を組んでいたアメリカ出身の技術者、ゲイツが銀縁眼鏡のレンズ越しにジロリと私を睨んだ。

「当たり前だ! この計画が実現したとして何の意味があるっ!」

「意味?」

 ゲイツがやれやれと首を振って両手を広げて見せた。

「そんなもの、ないさ」

「は?」

「この計画に、意味など無い。実現したとしても俺達の名は歴史には残らんだろうし、失敗すれば嘲笑されるだろう……だが」

 急に、ゲイツの目が真剣味を帯びる。

「俺達、技術屋の魂を揺さぶる、実に魅力的な計画だ」

「な、なんだと……?」

「所長、この第13研究所の人間がなんて呼ばれてるか知ってるかい?」

 不意に、スコッチの瓶を片手に持つイギリス出身の技術者、ジョブスが口を開いた。

「知ってるとも! 『伊達と酔狂で技術者やってる連中』だってな! 恥ずかしいとは思わないのか!?」

 再度、私はテーブルをバン! と叩いた。

 が、それがどうしたといわんばかりに、ジョブスはスコッチを一口飲んで、酒臭い息を吐いた。

「何を恥ずかしく思う、所長。技術屋なんて伊達と酔狂でやるもんじゃないかね」

「なっ……!?」

「所長の計画を聞いた時、俺ぁ、神の啓示を受けたかと思っちまったよ……実にジョンブル魂を揺さぶる計画だってね」

「俺のフロンティア魂も激しく揺さぶられたさ」

 2人の言い分に、周りの技術者達もそうだそうだと同調する。

「サカイ所長。アンタの魂は何も感じないのかい? それとも、もう失っちまったのかね? 『大和魂』ってのを」

「大和……魂?」

 その言葉を耳にしたその刹那、私の中で熱い何かが巻き起こった。

 祖先から受け継ぐ、大和の熱い血が私の魂に語りかけてくる。



 ―――これは我が民族の悲願だった筈だ、と。



「全く……お前達は本当にバカばっかりだな」

 私は呆れたように首を振った。

「―――だが、愛すべきバカだ」

 そしてニヤリと笑って一同を見渡す。

「所長! じゃ、じゃあ……」

 いきり立つ技術者達を手で制止し、私は言葉を続ける。

「なにしろ、私はこの伊達と酔狂の研究所の所長……いわばバカどものトップだからな……NASAのお偉い方は私がなんとしてでも説き伏せる。お前達は祭りの準備に取り掛かれッ!」

「イエッサー!」

「ここに私は宣言するっ! 『月でバニーさんにモチをつかせる計画』の発動をッ!」




 ………………………………。








 ごめん、またやっちゃった。(;´Д`)




 気を取り直して、続き。








「えっと、ここで……いいんだよな」

 弟は、もう我慢できないかのようにヨダレを垂らしている自分の性器をお姉ちゃんの秘所に宛がいました。

 そして入り口を探そうと、その先端でお姉ちゃんの割れ目をなぞります。

「や、あああっ……はあんっ」

 それが堪らないくらいに、お姉ちゃんを焦らしてしまい、お姉ちゃんの口から高い声を出させました。

「うっ、こうすると、気持ちいいんだな……」

 弟も、敏感な部分が擦れて、気持ち良さげな声を上げてしまいました。

「ここ、だったかな……」

 弟はさっき舐めていた時に、入りそうな場所の目星をつけていたのです。

 そこを探り当てた弟は、ちょっと先端を侵入させてみました。

「きゃっ!?」

 その刹那、お姉ちゃんは軽く悲鳴を上げてしまいました。

「あっ! い、痛かったのか?」

「だ、大丈夫。ちょっとビックリしただけだから」

 心配そうに見つめる弟の顔を見て、お姉ちゃんは慌てて首を横に振りました。

「そうか、良かった……場所、ここで合ってるよな?」

「うん……でも、ゆっくりよ? ゆっくり」

「分かった」

 弟はお姉ちゃんを上から抱え込むように抱きしめて密着すると、ゆっくりと腰を突き出しました。

「う、あ……っ」

 弟の剛直が、少しずつお姉ちゃんの膣内に埋め込まれていきます。

「あ、くっ……い、痛い」

 弟のペニスが内壁を傷つける度に、お姉ちゃんに激痛を与え、弟の背中に回している指先に力がこもります。

「だ、大丈夫か? ねーちゃん」

 弟は腰の動きを止めて、お姉ちゃんの様子を心配そうに伺いました。

「あ、あんまり大丈夫じゃ、ないけど……」

 お姉ちゃんは涙目になっていました。

「でも、我慢できるよ……止めなくてもいいから……来て」



(これは、女の子だったら、当たり前の痛みなんだから)



 と、お姉ちゃんは自分に言い聞かせました。

「わ、分かった」

 弟はまた、ゆっくりと腰を突き出しました。

「……く、あっ!」

「あたたたっ!?」

 お姉ちゃんは必死に我慢しましたが、あまりの痛さに思わず弟の背中に爪を立ててしまいました。

「あ、ご、ゴメン。つい……」

「い、いや、いい。オレも我慢する」

「え?」

「ねーちゃんの痛み、少しでも分かりたいから……だから、思いっきりやってくれ」

「いいの?」

「ああ」

「ううっ……」

 お姉ちゃんの目から、涙が零れ落ちました。

「うわ、ねーちゃん。泣くほど痛かったのか?」

「ううん、姉ちゃん、ものすごく嬉しいよ。あんた、いい子だよぉ」

 お姉ちゃんはぎゅっと弟を抱きしめました。

「じゃあ、いくよ」

「うん、来て」

 また、弟はゆっくりと、お姉ちゃんをできるだけ傷つけないように細心の注意を払いながら腰を突き出します。

「うあ……くうっ」

「……っ」

 お姉ちゃんの爪が、弟の背中の肉に食い込みます。

「……ゆっくりやるから痛いんじゃないかな?」

 ふと、弟はお姉ちゃんに、気づいたように言いました。

「え?」

「こういうのはさ、一気にやった方がいいと思うんだ、オレ」

「え、ええっ?」

 弟の言う事も一理ありました。

 痛みを伴う作業は、一気にやってしまう方が結局は痛みが少なくて済む場合もあるのです。

 例えば、脱毛処理とか、構造改革とか。

「じゃあ、いくぜ」

「だ、ダメっ。ちょ、ま、待って……」

 弟は一気に腰を突き出しました。

 弟の剛直が、お姉ちゃんの膣内にズブズブと容赦なく飲み込まれていきます。

「あ、ヤダっ……ああああああっ!」

 弟が最後の抵抗を突き破ると、お姉ちゃんは一際高い声で鳴いてしまいました。

「あだだだだっ!」

 それと同時に、弟の背中にお姉ちゃんの爪が思いっきり喰い込みました。

「うああああ……酷いよ、酷いよう」

 あまりの痛さに、お姉ちゃんの目から涙が零れ落ちました。

「ううっ、姉ちゃん、ものすごく悲しいよ。あんた、ヤな子だよぉ」

「そんなに泣くなよう、ねーちゃん」

「ううっ、ジンジンするよぅ……」

「ゴメン、ゴメンって」

 弟は謝りながら奥まで繋がったまま、お姉ちゃんを軽く抱きしめて頭を優しく撫でてあげました。

「なんか、ねーちゃん、可愛いな」

「え?」

 普段、威張ってばかりのお姉ちゃんが、こうやって自分の胸の中でか弱く泣いているのを見て、弟はなんだか胸がキュンとなってしまいました。

「ば、バカっ。何、言ってるのよ。もうっ」

 お姉ちゃんは、ちょっとスネてプイッと横を向いてしまいました。

「ははっ。ねーちゃんの中、凄く熱いな……それに凄く気持ちいい」

 お姉ちゃんの狭い膣内が、侵入してきた異物を排除しようとしているかのように収縮し、それが弟に堪らない快感を与えてきます。

「気持ち、いいの?」

 お姉ちゃんが、ちょっと不思議そうに弟に尋ねました。

「うん。なんか、こう……どう言ったらいいか分かんねーけど、ねーちゃんの中がぎゅっと締め付けてきて」

「男の子はいいよね。初めから気持ち良くってさっ」

 でもまた、お姉ちゃんはスネて横を向いてしまいました。

「スネるなよぉ、ねーちゃん」

「ふんだ」

「で、ねーちゃん……う、動いても、いいかな?」

「え?」

 弟のセリフに、お姉ちゃんはちょっと驚いて弟の方に向き直りました。

「確かに気持ちいいんだけど……でもこのくらいじゃ逆にたまんねぇよ」

 ちょっと辛そうな表情で、弟はお姉ちゃんの顔を見下ろしました。

 その額には、ちょっと脂汗が滲んでいます。

「そ、そうなの?」

「うん……このままじゃオレ、気が狂いそうだよ」

 お姉ちゃんの膣内は柔らかく弟を包み込んで断続的に快感を与え続けるのですが、その快感の波は弟の達する寸前で引き、そしてまた寸前まで打ち寄せるのです。

 達したくても達することのできないもどかしさに、弟は気が狂わんばかりに切なくなっていたのでした。

「そっか……そうだよね、男の子はそうやって気持ち良くなるんだよね。うん、大分落ち着いたから……動いていいよ」

「ゴメンよ、ねーちゃん」

「あ、でも今度こそゆっくりよ? ゆっくり」

「分かった」

「さっきみたいに、いきなり乱暴な事したらブツからね」

 ギロリとお姉ちゃんは弟を恨めしそうに睨みました。

「はいはい」

 今度は本当にお姉ちゃんは弟を怖い目で睨んだのですが、なぜか弟はちっとも怖くありませんでした。

 それどころか、



(よく見たら、結構可愛いかも)



 ……とまで思ってしまいました。

「じゃあ、動くよ」

 弟はゆっくりと抽送を開始しました。

「うわ、すごっ」

 ゆっくり動いただけなのに、お姉ちゃんの膣内のザラザラした何かが弟の先端とはいわず全体を刺激し、強烈な快感を与えてきました。

「う、はぁ……っ」

 そして弟のペニスが奥に入るたびに、お姉ちゃんの口から声が漏れます。

「や、やっぱ痛いのか? ねーちゃん」

「う、うん、ちょっと……でも、大丈夫だから止めなくて……あんっ、い、いいよっ」

「分かった」

「う、あっ……ちょっと痛いけど……な、なんだか変な気分……くあっ!?」

 弟の固いのが一番奥に侵入した刹那、お姉ちゃんは悲鳴にも近い声を上げました。

「だ、大丈夫か!? ねーちゃん」

 腰の動きを止めて、弟が心配そうにお姉ちゃんの表情を伺いました。

「だ、大丈夫……でも、あんまり奥まで入れないで……い、痛いから」

「わ、分かった」

 そう言われて弟は一旦腰を引き、お姉ちゃんの浅い所での抽送を始めました。

「こ、このくらいでいいかな?」

「うん、そのくらいが……はんっ……いいよぅ」

 弟はたどたどしい腰つきで入れたり出したりを繰り返します。

 流石に「の」の字を書いたり、体を変えたりなどは思いつかないようでした。

「で、でもねーちゃん、なんか声、出てるけど大丈夫か?」

「だ、だって……あっ、入ってきたら勝手……やっ、に、出ちゃ……あっ、うんだもんっ……はあんっ」

「ううっ、ねーちゃんのその声……オレ、たまんねぇよっ」

 その、お姉ちゃんのソプラノを聴く度に、弟のDNAの琴線に激しく触れました。

 女性のアノ声は、漢の魂を激しく揺さぶるものなのです。

「うっ……ねーちゃん。な、なんかオレ、なんか……出そうだよ」

 やがて、弟の腰の辺りに切ない何かが集まってきて、暴発寸前まで達しました。

「出そう……なの?」

「うん、な、何かは分かんねーけど……ううっ」

「い、イキそうなのね……いいよっ、いっぱい、いっぱい出してっ!」

 臨界点を直前に迎え、弟の腰の動きがより速まっていきます。

「う、ああっ……くあっ」

 その勢いにお姉ちゃんは苦しげな声を上げてしまいました。

「ね、ねーちゃん……オレ、凄く、凄く気持ちいいッ!」

 でも、その苦痛な声は、今は絶頂に達することしか頭にない弟の耳には届きませんでした。

「い、いいよっ! 姉ちゃんでいっぱい気持ち良くなってっ」

 ちょっと痛いけれど、弟の悦に入った表情を見ていると、お姉ちゃんはそんな事どうでもいい気になってしまいました。

 自分で弟がこんなにも感じてくれる事が堪らなく嬉しく思えたからです。

「くっ! ああっ!」

「ひああああああっ!」

 ついに臨界点を突破し、弟の剛直がドクン、ドクンと痙攣して、熱く滾る想いがお姉ちゃんの胎内に注ぎ込まれました。

「あ、熱いのが……熱いのが姉ちゃんに入ってくるようっ!」

 その刹那、お姉ちゃんの膣内が、最後の一滴まで搾り取るかのように激しく収縮して弟のモノを締めつけてきました。

「ね、ねーちゃん、す、凄すぎ」

 全てを放出した弟が、荒い息を吐きながらお姉ちゃんから身体を離しました。

 そして2人が繋がっていた所から、白と紅が混ざって泡立った液が溢れてシーツに染みを作りました。

「ね、ねーちゃん! ち、血が混ざってるぞ!?」

 その紅い、お姉ちゃんの純潔の証を見て弟が騒ぎました。

 医者か救急隊員か、喧嘩に明け暮れる武闘派のヤクザでもなければ、血に慣れていない男というものは、それを目の当たりにすると慌ててしまうものなのです。

「うん。女の子はね、初めての時は処女膜ってのが破れて血が出ちゃうのよ……あんたが一気にやった時、すっごく痛かったんだからね」

 お姉ちゃんは身を起こして、ジロリと怖い目で弟を恨めしそうに睨みました。

「うわあ……ご、ゴメンよねーちゃん! オレ、知らなかったんだよ」

 慌てて弟は正座してお姉ちゃんにペコペコと頭を下げました。

「ふふっ、いいわよ。そういうものなんだから」

 お姉ちゃんはそんな弟の頬を撫でて、優しく微笑みました。

「……ホントだな、ねーちゃん」

「え?」

 不意に弟がお姉ちゃんを正面からふわりと抱きしめました。

「大好きな人がもっと好きになれるって……オレ、ねーちゃんの事もっと好きになった」

「……あ」

 お姉ちゃんは始めに、他ならぬ自分自身が言った言葉を思い出しました。

「そうだね、姉ちゃんもあんたの事、もっと好きになったよ」

 お姉ちゃんも弟の背中に腕を回してギュッと強く抱きしめました。

 美しい姉弟愛です。

 きっとこの後、2人には禁じられた愛ゆえの幾多の困難が降りかかるでしょう。

 でもこの姉弟ならば、どんなに辛く厳しい困難が降りかかろうとも乗り越えられるに違いありません。

 何故なら2人は愛だけではなく、血によっても堅く結ばれた姉弟だからなのです。

 どんなに冷たく鋭利な刃物でも、この姉弟の繋がりを断つ事は……。

「で、ねーちゃん」

 急に、弟がそう言ってお姉ちゃんから身体を離しました。



 ………………………………。








 人がせっかくキレイにまとめようとしてた所だったのに、おまいは……(;´Д`)




「な、何?」

 不意を突かれたお姉ちゃんが、ちょっと驚いた表情で弟の顔を見ました。

「セックスというものは、良く分かった……で、これはいつ使うんだ?」

 と、弟は枕元に置いてあったものを手に取ってお姉ちゃんに見せました。

 それは、お姉ちゃんが今日の為に隣町のコンビニで買ってきた、3枚綴りのコンドームでした。

「あ、うん、それはね、男の子が女の子の中に入る時につけるのよ」

「入る時に?」

「そう。ほら、さっきあんたいっぱい出したじゃない、精液」

「せい……えき?」

「うん、そう。あれが女の子の胎内に入ると赤ちゃんができるのよ……」

 と、お姉ちゃんはさっきのコンドームの一枚のフィルムを破って中身を取り出して、弟の、まだ固さの残るペニスを手に取りました。

「あうっ」

 イったばかりでまだ敏感になっているそれを急に触られて、弟はちょっと声を漏らしてしまいました。

 というか、お姉ちゃん、ちょっとダイタンです。

「だから、こうやって……っと」

 そしてコンドームを被せてあげました。

「こうしておけば、射精しても女の子の中に精液が入らないのよ」

 お姉ちゃんが、何故か得意げにそう説明しました。

「なるほどねぇ、よくできてるんだなあ」

 弟が素直に感心して、ウンウンと頷きました。








「って事は……マズイんじゃないか?」

 でも次の瞬間、弟はちょっと青ざめた表情でお姉ちゃんの顔を見つめました。

「え?」

 その弟を見て、お姉ちゃんは首を傾げます。

「だって、オレ、ねーちゃんの中に思いっきり……」

「………………………………」

「………………………………」

「…………あ」



 ………………………………。








 ………………………………。








 オイオイ。(;´Д`)




「ど、どうしよう」

「どうしようって……オレに聞かれても」

「あ、赤ちゃんできちゃったら、どうしよう」

「できちゃったら……まあ、なんとかなるんじゃないかな?」

 いきなり、弟がすっとぼけた事を言いやがりました。

「はぁ?」

 当然、お姉ちゃんが「何言ってんだコイツ」ってな感じに訊き返しました。

「意外と親父もお袋も、孫ができたって喜ぶかも知れないし」

「んなわけないでしょ!」

「そうかな?」

「そうかなって……はぁ、あんたって結構、楽天的よね」

 お姉ちゃんが呆れて、思いっ切り溜息を吐きました。

「ポジティブって言うんだよ。親父も『辛い時こそ笑って前へ突き進めっ』っていつも言ってるじゃん」

「そういう問題じゃ……!?」

 お姉ちゃんが怒鳴りかけたその刹那、弟がいきなりお姉ちゃんの腕を引っ張って、自分の胸の中に引き寄せて背中から抱きしめました。

「な、何っ!?」

「ゴメン、ねーちゃん……オレ、足りねーわ」

「た、足りないって何が……んっ!?」

 そして後ろから弟はお姉ちゃんの胸を優しく揉み始めました。

「もう1回……してもいいかな?」

 揉みながら、弟はお姉ちゃんの耳に囁きました。

「ふなっ!?」

 いきなりの怒涛の展開についていけず、お姉ちゃんは変な声を出してしまいました。

「ま、まだするの!?」

「いや、慌てまくるねーちゃん見てたら、なんか可愛くて……それにせっかくコンドームってのもつけたんだしな」

 そう言って、弟は再び臨戦態勢を整えた自分のモノをお姉ちゃんのお尻に押し付けます。

「や、やっ!」

 お姉ちゃんは逃れようともがくのですが、弟が、がっちりとお姉ちゃんの腰を抱きかかえていて逃げられません。

 スポーツで鍛えている弟の力に、非力なお姉ちゃんが振り解ける筈がないのです。

「じゃあいくぜ」

「ちょ、ちょっと待って! う、後ろからなんて……ひゃうっ!?」

「う、キツイ……でも、やっぱねーちゃんの膣内(なか)って気持ちいいな……動くぜ」

「い、いやあああああんっ」







 ………………………………。



 ………………………………。




 ……というわけで、この姉弟のお話はこれで終わりです。

 とりあえず、この後妊娠騒動があったり、半年くらい経った頃に野球部のマネージャーが2人の間に割って入って来たりと様々な物語が織り為されるのですが、それはまた別のお話という事で……。

 ちゃんちゃん。






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