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2005,05,21, Saturday
君を幸せに
「君を幸せにする。」
10年前。最初の言葉だった。 ガクセーの口説き文句にしては大袈裟だが、当時は大真面目だった。 「君を幸せにする。」 5年前。誓いの言葉だった。 どんなプロポーズにするか散々迷ったが、格好つけて出会いの頃を再現してみた。 「君を幸せにする。」 最後の言葉だった。 皮肉な事に、いなくなる事でしか誓いを果たせなくなった。 あとは、見届けるのみ。知らない誰かと、知らないどこかで、幸せになってもらいたい。いつもあの素敵な笑顔でいてほしい。それだけが望みだ。それだけが願いだ。それだけが生き甲斐だ。他には何も要らない。 それさえ成就すれば思い残すことは何もない。 |