魔法とHのカンケイ。

(2004,うぃんどみる

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物語:★★★★(大体良いですが、現実っぽさにこだわりすぎ)
:★★★★★(葉賀さんの絵が大好きなので、一つおまけです)
エロ:★★★★★(Hシーンの振り分けがとても良いです)
音楽:★★★★(良いのですが、特にこれといった楽曲がないので…)
演出:★★★★★(ピョコピョコ動くキャラが面白いです)
総合:★★★★★(細かいことは抜きに「面白い!」の一言です)

総評

 「うぃんどみる」は前身の「うさぎ倶楽部」時代からの大ファンなわけで… 今回は多少ひいき目に書いています。まず、それをご理解ください。 僕自身、確かにひいき目は良くないと思うところもありますが、 「人間をひいき目にさせる実力」「信頼させる魅力と実績」といったところを評価する ということで、納得していただければと思います。

 オープニングムービーに端的に現れているように、 作品全体を通して非常にアニメを意識した演出がなされています。 ピョコピョコと小刻みに動くキャラクターたちは、時にアニメより躍動感に溢れ、 葉賀氏の可愛らしい絵柄に非常にマッチしていました。

 ストーリーはやや冗長で単調な印象も受けますが、 全体的に作者の作り込みが伺えて、好感がもてます。 このテのゲームの最大の急所である、Hシーンの割り振りもバランスが良かったです。 序盤からバンバンHシーンを見せたかと思いきや、 たまにHシーンのない日もあるという、押し引きが絶妙でした。 ただ、難を挙げるとすれば、 「冴えない童貞男が女の子と付き合ってもいないのにHな関係になる」 というアクロバティックなストーリーに現実味をもたせようとしているところです。 作り込んであるので、萎えてしまうほどの破綻は見当たらないんですが、 倒産寸前の会社をやりくりしている社長さんを見ているような、痛々しさを感じました。 ここは、多少の矛盾や破綻を露呈してでも、 おバカなノリとテンションで突っ走った方が良かったのかもしれません。

 サウンドはかなり洗練された打込サウンドで、非常に好印象です。 ミもフタもない言い方をすると、いいパクり方をしているんです。 そのため、すんなり耳に入ってくる曲が多かった反面、 強烈なインパクトのある曲が少なかったように思えます。 仮に「行殺」みたいなオリジナリティとインパクトの塊みたいな 主題歌だったとしたら、間違いなく★五つをつけていたでしょう。 それだけにあと一息がなかったのが残念です。

 しかし、物語にしても音楽にしても、十分に高いレベルでした。 「面白い!」と一言で言い切れるだけのものがあります。 これだけの内容で、6,090円とは非常に安価です。 「ロリキャラには虫唾が走る」「仮性包茎を気にしている」 というような人でない限り、絶対損はしないはずです。

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