野菜スープ

星が出ている夜空

サスケは部屋に電気も灯さず、古めかしくどこか懐かしい感じの曲を聴いていた

優しい曲想,子供の頃によく耳にしながら眠ったような気がする

ずっと忘れていたものが次々に思い出される。

どうしようもなく1人が嫌だ

1人が怖い

誰かの傍にいたい

傍にいて欲しい・・・・・・・・

頭にはいつもサスケの傍でサスケを見守るカカシの姿が浮かんだ

「くそっ何でこんなときにあいつのことなんか・・・」



でも考えずにはいられない   この寂しさを受け止めて欲しい

これほどまで『独り』とは孤独なのだろうか

今まで感じたことなんか1度もなかったのに。。。


「・・・・シ・・・・・・カ・・シ・・・・カカシ・・・・・・俺の傍にいてくれよ・・・・・・カカシ・・・・・俺......ものすごく・・・・・」

『コツッ』

窓に何か当たった。  急に音がした為全身がビクッとする

「き・・・・気のせいか・・・・・?」


『コツッ』

また当たった。  不審に思い 恐る恐る窓を開ける

「サスケ、寝てた?」

耳に入ってきたのは馴染みのあるさっきまで求めていた人の声

「カ・・・・カカシ!!何しに来たんだよ!」

とっさの事で声が震える。  まさか本当に来るなんて・・

とりあえず目に溜まっていた涙をふき取る

窓からひょいとカカシが部屋に入ってくるのに対し、

「何しに来たんだよ。  また任務かよ」

「いや、サスケ1人暮らしで栄養偏っていると思ってさ。なんか作ってやろうと思って」

籠一杯に入った野菜を見せつけながら笑う

「俺はナルトと違うし、飯ならもう食った。もう、、、帰れよ・・・」

心にもないことを言ってしまった。ハッとしてカカシの顔を見ると、なんとなく寂しそうに見えた。

「そっか、、もう食ったならしようがないな・・・じゃ、明日」

窓を開け、帰ろうと身を乗り出したとき

『ギュッ』

背中から伝わる心地よい体温

「サ・・サスケ!?どうしたの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・プ・・・

「えっ?」

「 ・・ 野菜スープ   食べたい・・・・・」

「だってサスケ、今・・・」

「今 腹が減ったの
!!野菜スープ作れよ!!!!!」

「と・・・・・・とりあえず、俺もお前もこの体勢はキツいから・・・」

急に我に帰ったようにカカシから離れる。

自分の行いに恥じらいを感じ、顔を紅潮させる

そんなサスケの手を引き、ベットに腰掛ける

サスケを自分の前に立たせ、手を取りながら

「サスケ・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

瞳は潤み、顔をほのかに赤らめ、唇はかすかに震えていた

部屋には光も何もないが

窓から入る街灯や月の光により

サスケのらしくない顔が伺える

カカシはサスケを優しく抱き寄せた

親も親戚もなくしたこの子の気持ちは計り知れないだろう

それを少しでも軽くするかのように・・・

優しく、優しく   抱き寄せる





どれくらい時が経ったであろう

サスケも落ち着きを落ち着きを取り戻したらしく心臓の音がゆっくり脈打つ

「サ・・・スケ・・・・・」

耳元で囁くと脈打つ音が面白いように速くなる

サスケの髪に手をやり、優しく触れる




「今から野菜スープ作るから。」


そっと囁きサスケをベットに残しカカシはキッチンに向かった

かすかに聞こえるメロディ

野菜を手際よく切る音

サスケはベットに横になりながら カカシの事ばかり考えていた

さっきまであんなに独りが怖くて震えていたのに

1人の訪問者により 全てを取り除かれた

サスケはフッと微笑し、おいしそうに匂い始めた野菜スープに幸せを感じた




「さすけー、できたよ」

「////今行く・・・///」


目の前には笑っている大好きな人、俺の好みに合わせて作ってくれた

トマトベースの野菜スープ




これからも   俺の不安  取り除きに  ・・・・


 



              ありがとう   大好きな人へ













はい、お粗末様でした(汗)

カカサスはこれが初書きですね

詩梨的にはもっとラブラブな感じが書きたい・・・・・・・

国語3だった私の文章力じゃあ無理か・・・・・(泣)



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