るろうに剣心特集


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■感想

一作目

近年数多く製作されるようになった漫画やアニメの実写映画。
その中で唯一鑑賞に耐えうる作品群と言える「るろうに剣心」。
その記念すべき実写映画第一弾。

原作やアニメ版を全く知らない私が観ても面白いのだから、知っている人が観ると更に面白いこと間違いないだろう。

以前SPECIAL BOXの「実写映画化特集」でも触れたが漫画やアニメには特有の表現があり、実写映画にも特有の表現があると書いた。
そのポイントを上手くつかんで、本作はアクションをメインにしたところが大正解。
しかもハリウッド映画にはない剣劇をメインにしたところが素晴らしい。
その剣劇も時代劇でみるような変な見得を切ったりせず、格闘技のように一瞬で決着がついてしまうところが更にいい。

テレビ放映後に、色々調べてみると本作のアクション指導は香港映画界で何年も経験を積んだ日本人だという事が判明。
香港映画のアクションは「マトリックス」でハリウッドでも大々的に採用されるようになったが、その影響か日本映画でも香港映画ばりのアクションを見かけるようになった。
しかし、時間的にもの足らず、見ごたえとしては不十分だったように思う。
ところが、本作は時間的にも見ごたえ十分なのだ。

ガトリング砲の攻撃を避ける剣心の走りを堪能すべし。

二作目

志々雄真実を演じる藤原竜也の濃い芝居に出演者や監督までも影響されたのではないか?
と思えるほど誰も彼も演じる芝居が濃い。
それが私には目障りだったためダメダメのB級作品に成り下がってしまった。

すぐに、三作目が公開されるという前提での二作目ということもあって、三作目への伏線をはるためだけの作品といえなくもない。
三作目のクライマックスへの序章という感じでアクションも少し控えめ。

その分、逆刃刀に関する秘密が明かされたり、アクション以外の見所がある作品。

三作目

志々雄真実との決着をつける作品。
これまでの登場人物が勢ぞろいし、オールスターキャストで志々雄真実に立ち向かう。
いかにも最後を飾るにふさわしいアクションシーンを堪能すべし。

四作目

本来は2020年公開予定の作品。コロナ禍により延期。そのため6(+1)年ぶりの新作。
前作で終了かと思っていたのだが、人気作の宿命か続編が製作された。
6年のブランクを感じさせないパワーアップした剣心に乞うご期待。
観賞直後の感想。

五作目

四作目と立て続けに公開された。公開の経緯は四作目と同じ。
これまでとは一転して人斬り抜刀斎として剣心が描かれる。
頬の傷の真相が語られる本作だが、駄作感は否めない。
下手に人気作を作って終了してしまうより、駄作として静かに終わる方がシリーズの終わり方としては幸せかも。
と思ってしまった。
観賞直後の感想。

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