俺の嫁はいつかきっと無自覚に人を殺す。
危険ですので近づかないでください。
被害者は俺だけで十分です!







「ねぇ。手ぇ出して」
とにっこりとした柔らかな笑みで言われたから。
思わず、出してしまった。
その柔らかな音と色と温度にはなぜか逆らえない。




ぴとりと手の平が合わせられ、それから一本一本、順々に合わせられていく指先。
ゆっくり触れていく自分の手と、郁の手から目が離せなくなる。
ぴったりと手の腹まで合わせて、視線を合わせるように見上げてきた郁と目が合う。
何が嬉しいのか、楽しいのか、郁は一層にこりと笑った。


「手の、しわとしわを合わせて、」
「・・・」
「しあわせ」



ね?とちょこんと小首を傾げて可笑しそうに、楽しそうに微笑んだ目の前の彼女が、物凄く愛しいと思う。




「・・・なんだ、それ」
「テレビでやってた」

それやってる子たちがむちゃくちゃ可愛かったんだぁ〜。
なんて。

「それに、こうすると、温かくて、なんとなく嬉しくなるでしょ?」
ニコニコとやはり嬉しそうに笑う郁はやはり幸せそうだ。




「篤さんにも、シアワセのおすそわけ」



笑う彼女は、やはりどこまでも幸せそうで。
そして、自分も。



こうやって笑い合える瞬間を「幸せ」と呼ぶのだろうな、と思った。















嫁が可愛くて毎日幸せです!
可愛いすぎて死にそうです!
むしろ此処が天国か!






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