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シスタープリンセス Re Pure(その3)
ついに終盤。もう怖くない。
ストーリーズ第9話:「そばにいるよね・・・アニキ」
まずはカフェテラスで5人の妹達が兄についてのクイズを出し合っています。
そのメンツは、
鈴凛
四葉
咲耶
亞里亞
花穂
という、相変わらずの謎チョイスです。
さて、ジャンケンで勝った鈴凛が出題することになりました。60問目を。
・・・キミたち、いつからそこにいるのかね。しかも水だけで。
それはともかく、鈴凛の出したアニキクイズは
「アニキは、どんな色が好きでしょうか?」
というもの。こんなの第10問目くらいに出そうですが、きっとそんな甘い考えが通用しないような難問が続出したのでしょう。
真っ先に口を開いたのは咲耶。自分のつけてるリップグロスの色「デリシャスシアー」だと言い張ってゆずりません。対する四葉はユニオンジャックの「ディープブルー」と主張。
「花穂は水色だと思う!」と叫んだかと思えば、「亞里亞〜、葉っぱの色が好き〜」・・・
最後に鈴凛が「私は新品パーツのシルバーじゃないかと思ったんだけど・・・」
すっかり、自分の好きな色を主張しあっている、統一感のない5人ですが、どうやらアニキデータを集めて、メカ鈴凛に組み込もうと言う魂胆のようです。
ここでサブタイトル「そばにいるよね・・・アニキ」。
背景は泣いてる天使の絵でしょうか。
甘いアップルパイで至福の時を過ごしながらも、鈴凛の脳裏には不安がよぎります。
それは、自分たちがアニキのことをあまり知らないということ。
例えば、「アニキって私達と会っていない時、どんなことしているのかなぁ」
という疑問が生まれます。
それに対し、
「お兄ちゃまのお家に、聞きにいくのは?」
と花穂が的確な提案。反対する妹など、おりません。
ところが、兄はご不在のようす。
家の前で夕暮れまで待ってみても、帰ってくる気配がありません。
そんな中、不安が頭から離れない鈴凛なのでした。
このシーンの亞里亞の制服、かわいいね。
さてその晩。
四葉は鈴凛のお家にお泊まりするようです。こういうシチュエーションて微笑ましいなぁ。
お風呂上りでゴキゲンの四葉は、思わず
「べべんべぼんぼんべー、はぁのんのび」
と、全く理解不能なオリジナルソングを歌ってますが、気にしてはいけません。
お部屋で寝る準備のお二人。
キャミとズロースだけの無防備な感じが、いかにも女の子同士って感じで、大変にすばらしい。
それと、あお向けに倒れこんだ四葉のムネ・・・ゴリッパ。
「明日の日曜日、兄チャマのあとを追いかけて、一緒にヒミツをチェキー!しちゃいませんか?」
と鈴凛を誘ってみますが、鈴凛は浮かない顔。
ずっと頭から離れない不安を四葉に打ち明けます。
すると四葉は、鈴凛のヒザに手を置き、安心させるのでした。四葉、いい娘だ・・・
あと、この時の四葉の手、まるでオッパイでも揉むのかと思いました。(だまれ)
さて、次の日。
さっそく兄を尾行開始です。
名づけて「兄チャマ探偵団」。ビシッとポージングを決めましたが、今ひとつ鈴凛は乗り切れていない様子。そこがかわいいんだけど。
まずはパン屋に入った兄をチェキする2人。
兄はドーナツを買っています。ドーナツ好きの四葉はにんまりと得意げ。
すると背後に、氷上恭子演じる「あの人」が・・・って、ついに出たか!
・・・結局2人は、恭ちゃんのオススメ「超激辛カレーパン」を買ったのでした。
次は花屋の兄をチェキ。
竹?の鉢植えを買ったのかな?
そして雑貨屋の兄をチェキ。
2人は向かいの玩具屋に置いてある幼児用の家のオモチャのなかに忍び込んで観察しています。
兄はどうやら12枚のカードを買ったようす。きっとプレゼント選びなのでしょう。
兄チャマが自分たちへのプレゼントを探していると思った四葉は思わず、
「キャッホー!四葉、新しいクリケットのクラブが欲しかったのデス!」
と、家の天井を突き破って叫んでしまいます。っていうか誰とやるんだ、クリケットなんて。
突然の四葉の奇行に、さすがの鈴凛も
「おわ」
と、マジビビリ。
商品を壊されてはかなわんと、店員が近づいてきました、けど、この店員、なんか山田っぽくないですか?
そうこうしているうちに、路面電車に乗り込んだ兄。一体どこへ向かおうというのか。
兄がクリスマスプレゼント選びをしていたということを知り、ずっと尾行したことに、ちょっとだけ罪悪感を感じてしまう2人。鈴凛はアニキを眺めながら、
教えてよアニキ、私にも・・・ひとりきりの時、アニキが見ているもの・・・
と心中で語るのでした。
兄が向かった先は、今は使われていない倉庫。
どうやらここは「レンガ倉庫」と呼ばれているようです。
プリピュアらしからぬ緊迫した展開ですが、ともかく2人は、廃倉庫の中まで兄を追いかけます。
当然、四葉はノリノリ。兄チャマを「密輸団をやっつける、大英帝国諜報部のエージェント」と裏設定して興奮していますが、一方の鈴凛はちょっと気乗りしてなさそう。寂しい所に来てしまった不安もあるのでしょうけど、これ以上アニキを追いまわすことに、少し引け目を感じているのかもしれません。
四葉の提案で、別行動を取ることにした鈴凛。
倉庫内の鉄の扉の向こうからアニキのつぶやく声が聞こえます。このレンガ倉庫が使われなくなった理由について、なにやら検分しているようですが・・・
向こうに行く道はないものかとキョロキョロする鈴凛の目に留まったのは、壊れた天井から伸びた鉄骨。
確かにこの上からなら、扉の外の様子がわかるかもしれませんけど・・・
意を決して、エライところに上っている鈴凛。なんかすごい行動力だ。
下にはアニキがうろついています。
そこへ突風が吹き
「ぇ」
と弱々しい声とともに鈴凛は転落。
すると、今まで尾行されまくりだった鈍感な兄が一変。さっと駆け寄り、鈴凛の身体を受けとめたのでした。グッジョブ!
鈴凛はおでこをぶつけたようですが、とくに問題はなく、兄の足を枕に横になっています。
自分がアニキのことを知りたくて、こんな危険を冒してしまったわけで、
「知りたいよ!だっていっぱい知れば知るほど、アニキがあたしの心にいると思えるもん!」
と、鈴凛にしては珍しく自分の感情を爆発させます。鈴凛、よく言った!
するとこのエロアニキは、鈴凛に顔を近づけ、
「大丈夫だよ。僕はね、いつも鈴凛ちゃんの中にいるんだ。」
などと言って、鈴凛を困らせてしまいます。クソ。
それにしても、なぜ鈴凛が助かったのか、どうやらアニキのおかげだけではないようです。
「もしあれが受けとめてくれなかったら、大変なことになっていた」
と、アニキが指差した先には大きな謎のシルエットがそびえていました。
そこに響き渡る四葉の声。
兄チャマのテントを発見したようです。
どうやら兄チャマは、この廃倉庫に寝泊りして、なにやらたくらんでいたようす。
それについては明らかにはされませんでした。
でも、鈴凛の不安は解消されたようです。
帰りの路面電車の中、アニキと手をつないだ鈴凛は、確認するようにたずねます。
「アニキ、いるよね・・・?」
「うん、いるよ。」
それを聞いて安心したかのように、アニキの肩を枕に眠る鈴凛なのでした。
キャラクターズ第9話:春歌
さて、大方の予想通り、といったところでしょうか。春歌です。
キャラクターコレクションの原典は『揺れる想いを短冊に・・・』から。
後半のキャラクターズについては、どうせ素晴らしいことは分かりきっているので、あれこれ言っても始まらないのですが、今回は春歌の快活な魅力にあふれた、顧客満足度の高い回でした。萌えのなんたるかを見せつけられたというか。
作画は相変わらず。今回の絵は、私の好みかも。
ストーリーは、ほぼ原典に準拠ですが、絵によるシーンの描写が原典を拡大解釈したもので、ストーリーにふくらみを持たせています。
萌えポイントを思いつくままに列挙すると、
冒頭の、和小物屋で珊瑚?のかんざしを買う制服春歌。
太陽の下、ノースリーブがまぶしい春歌。
浴衣に着替える春歌。
うなじが色っぽい春歌。
鏡の前で、ポッとなる春歌。
例のかんざしでとめて、髪を上げた春歌。
浴衣のあわせをつまんで、不器用に階段を下る春歌。
鳥居の下で悶絶する春歌。
「浴衣、よく似合ってるよ」って言われて赤面する春歌。
兄君さまのマネをしながら拝礼する春歌。
ひ・み・つ!な春歌。
と、ありとあらゆるシーンが、対兄君さま決戦兵器であった、今回。
当方、反撃の術なく爆沈いたしました。
原典では、兄君さまはその晩、春歌の家に泊まったようですが、どうやらこちらでも怪しいデス。
冒頭のカレンダーに、7月7日に「兄君さまと(はぁと」と書かれてたりしますし・・・
まったく、兄君さまと何だっての!?
もしかして春歌は、手帳に「兄君さまと(はぁと」な日を、几帳面に記録とかしてますか。回数とか。
まあ古代よりわが国では、祭りの日には男女がそういうことをすることになっているし、仕方あるまい。
それにしても、いいなぁ。浴衣の春歌だよ。チクショー。
まとめ。
今回は鈴凛の良さが良く出ていたと思います。
比較的消極的な鈴凛を、積極的な四葉が引っ張る形になりましたが、最後の最後でアニキに自分の気持ちをぶつけることができたしね。
それと今回は、どうやら次回以降の伏線が出てきたようですね。
クリスマスの話、レンガ倉庫が使われなくなった理由、倉庫の真中にそびえていたもの、兄があんなところに寝泊りしていた理由。これはちゃんと解明して欲しいです。
次に春歌。
春歌については、文句なし。文句がある奴はかかって来い。
次回は「運命の赤い糸」。いよいよ咲耶シリーズに突入です。今まであくまで脇役に徹していた彼女が、ついに爆発といったところですか。作画もまあまあだし、期待します。
キャラクターズは誰だろう。鞠絵かな?
(02/11/28)
■ ■ ■
ストーリーズ第10話:「運命の赤い糸」
満を持して、咲耶シリーズが始まります。その代わり、なっちゃん&もっちーは出やしません。
いきなりブルマの群れ。魅惑の女子更衣室でございます。
お色気担当の咲耶もブルマで見参。まものブルマとは違った趣が・・・作画もなかなか・・・
などとニヤニヤしていると、咲耶のロッカーの中にはプレゼントと思しき包みが。
咲耶のプレゼントと言ったら、もちろんお兄様へのラブが詰まったアイテムなんでしょうけどね。
ここでサブタイトル「運命の赤い糸」
背景は農園。
夕暮れ時、校門でお兄様が出てくるのを待つ咲耶。
するとそこへやって来たのは雛子と春歌。
なぜこの2人が一緒に出てきたのかというと、春歌の長刀演舞を見学していたのだそうです。
雛子は常々、春歌の演舞を見たいと言っていたそうですが、さすがは雛子。言われた春歌もまんざらでもない様子です。
末っ子は世渡り上手なんですね。
春歌演舞の回想シーン。
久しぶりに(リピュア初?)袴姿になった春歌。
ついと長刀を構え、目の前に鬼畜米兵でもいるかのような鋭い一閃。
なんとたのもしき姿かな。護る銃後に憂いなし。
そんな婦女子の鑑である春歌にあこがれた雛子は、春歌のまねをして
「えーい」
などとやっておりますが、妙に腰が入ってて、筋が良さそうです。
と言うエピソードは、今回のお話とは全く関係がないので、いいかげんに兄が登場。
春歌がピンで活躍する機会がないからって、今の演舞がもしかして最後の華ですか。
「やあ咲耶ちゃん!」
3人いるにもかかわらず咲耶の名前を呼ぶ不自然な兄ですが、3人とも別に気にしていない様子。
当の咲耶は、兄が登場するやいなや、豊満な胸を押し当てんとて、兄に絡みつきますが、兄の上着には不審な封書が。
なんでもその封書は兄の下駄箱に入っていたとのことですが、それは雛子でもそれと分かる、100%ラブレター。
しかも名前が書いてない、差出人不明のラブレターなのでした。
「ヒナもおにいたまにラブレター書くの!」
「ではワタクシも」
と2人が盛り上がっているのを意にも介さず、
「じゃあみんな、また明日放課後でね!」
と話を切り上げて去っていく兄。ちょっとは雛子と春歌を相手してあげようよ。
なんだかんだで結局、肝心のプレゼントを渡しそびれた咲耶だったのでした。
その晩、就寝前のお手入れをしている咲耶。バスローブがセクシー。
そうしている間も、昼間のラブレターのことが、頭から離れない様子。
どんどん不安がつのる咲耶。
「よし、決めた!」
あれこれ悩むよりは行動あるのみの咲耶は、意を決しました。
翌朝・・・
「お兄様、お兄様ったら!朝よ!起きて!」
と、兄の家に上がりこんで、兄を揺さぶります。
ビックリしたのは兄。二重三重の「なんで?どうして?」が頭をよぎっているようですが、そんなことはお構いなしに、朝一番で抱きつく咲耶。たまらん。
さて、スッキリお目覚めの兄と咲耶は同伴出勤。
抜け目ない咲耶は、兄の腕をがっちりホールドして「私とお兄様はそういう関係なのよ!」と天下にあまねく知らしめようとしています。兄の学園生活、終わったな。
兄が校庭でサッカーをしていると、咲耶は教室の窓から身を乗り出して応援。授業そっちのけ。
昼休みは屋上で「咲耶特製スペシャルBLTサンド」をアーンさせられちゃう兄。
こういう積極性って、咲耶の魅力だよね。
下校時、懲りずに兄の腕にからみついている咲耶。兄もこの状況にマヒしてきたようです。
咲耶としては、こうすることで「ラブレターの誰かサン」に対し、
「お兄様は渡さない!」
っていう意思表示をしているわけなのです。
いや、もう十分すぎるほど分かったと思いますよ。その誰かさん。あと、他の人たちも。
そこに待ち構えているのは雛子と春歌。
兄と咲耶が絡まりあって歩いているにもかかわらず、全く堂々としたものです。
雛子は「おにいたまへ ヒナコ」と書かれた、かわいらしいラブレターを手渡します。
一方の春歌は
あかねさす 日の暮れゆけば すべをなみ 千たび嘆きて 恋ひつつぞ居る
(歌意:日の暮れていく頃は、どうしようもないくらい何度もため息をついて
あなたのことを恋しく思っているのです。ポポポポポッ。)
という万葉の歌を兄に送りますが、どうも伝わってないみたいですよ。
兄への思いを伝えた2人を見て咲耶は「ラブレターの誰かさんは、自分の思いを伝えるだけで満足だったのね・・・」と言うことに気付きます。さすが咲耶ですな。
雛子、春歌と分かれて、落ち葉の並木道を歩く2人。咲耶はまだ、プレゼントを渡せないでいます。積極的だったり、急に控えめになったり、こういうところも咲耶の魅力だと思うのですが、どうでしょう。
咲耶は唐突に、「赤い糸の伝説」の話を切り出します。
おそらく、プレゼントの話につなげようという前フリだと思うのですが、何をとち狂ったのか兄は、
「咲耶ちゃん、好きな人ができたんだ、よかったね!」
と最低最悪なことをほざきましたよ、お兄様。
咲耶、もう泣きそう。ついに、
「お兄様のバカ!」
という萌えセリフを、そしてプレゼントの入ったバッグを兄にぶつけて、咲耶は走り去っていきました。
いやあ、この兄、死んでくれ。
夜。
海辺のベンチでたたずむ咲耶。兄へのプレゼントを買った日のことが思い出されます。
その日、ショーウインドウに立つ男女のマネキンが咲耶の目にとまりました。
彼らは恋人同士。2人は1本の赤いマフラーで結ばれていました。
彼らを自分たちに見立てた咲耶は、目を輝かせてその光景を見ていたのでした。
「お兄様なんて、いつまでたっても、私の気持ちに気付いてくれないんだから・・・」
失意の咲耶。
そこに赤いマフラーがフワリと降りてきます。
「ゴメンね、咲耶ちゃん。」
何に対して誤っているつもりなのか不明瞭ですが、兄登場。
「お兄様ッたら、ホントにニブいんだから・・・」
・・・そして。
2人は1本のマフラーを巻きあい、肩を寄せ合うのでした。
「ねえ、お兄様。約束してくれる・・・?
今度、私の家に遊びにきて、ね?」
やくそく・・・」
指切りをする2人。
「もちろん、お泊まりで、ね。」
と悩殺ウインクをキめて、終了。なんと、次回に続くようですよ。
キャラクターズ第10話:鞠絵
鞠絵です。原典は『お天気のいい日は・・・』。
作画がどうこうとか、もういいでしょう。私は文句ありません。
シナリオの前半は、原典準拠。ミカエルのシャンプーをする鞠絵が水をかぶってしまって、その晩クラクラ。
見どころとしては、スヤスヤと眠っている鞠絵(メガネなし)、ゆったりとエプロンドレスを着る鞠絵、看護婦さんに会釈する鞠絵、ミカエルシャンプー中に物思いにふける鞠絵。なんだ、全部じゃん。
それにしてもミカエルっていい子ですねー。あんなにおとなしくシャンプーされてる犬って、そうそういないですよ。
いいなぁ
ミカエルいいなぁ・・・
そして、熱にうなされる鞠絵。ここからはアニメならでは。
真っ白な世界に真っ黒な空、濁った色の雲。
どう考えても悪夢のまっただなか。
寒さは厳しくなっていき、身を縮めて白い世界を進む鞠絵。
見ると目の前には、ベッドに横たわる「鞠絵」、そして丸くなっている「ミカエル」がいます。
近づく間もなく、目の前から霧消していく「鞠絵」そして「ミカエル」
言い知れぬ恐怖。死の暗示。
「兄上様・・・」
目を閉じ、身をかがめ、すがるように兄を呼びます。
鞠絵の瞳からは、ひとしずくの涙が。
すると目の前に兄が登場。
白一色だった世界は一転、花びら舞う世界に変わります。
弱々しく兄の手を取る鞠絵。
その感触を確かめるや、ギュッと兄にすがりつく鞠絵なのでした。
夢から覚めると、そこには鞠絵の手を握る兄の姿が。鞠絵を悪夢から救ってくれたのは、他でもない兄だったのです。
エンディング。さわやかな陽気の丘の上。鞠絵はお兄様にお姫様抱っこされていました。
・・・よかったね!ホント、よかったね、鞠絵!
まとめ。
毎回、あちらこちらにツッコミポイントが散在していたAパート「ストーリーズ」ですが、物語も終盤となり、「遊び」が少なくなってきました。ぜい肉が落ちたとも言えますが、淡々とシナリオをこなしているようでもあり、ちょっと寂しい気も。
今回は咲耶の切ない気持ちをつづったお話でした。咲耶好きの私としては、咲耶のああいった「悩める女の子」の一面を描いてくれたのはうれしい限りです。
それだけに、兄の場当たり的態度には不満あり。もっと咲耶を大事にしてあげようよ。(まあ、咲耶オンリープレイの兄だったら、「ストーリーズ」が成立しないんだけれどね。)
「キャラクターズ」については多くを語る必要なしですけど、今までに増して感動的でした。
一応ハッピーエンドなんでしょうけど、全体的に漂う物悲しさはぬぐいきれません。そういう雰囲気も含めて鞠絵なんでしょうね。鞠絵の良さが分かったような気がします。
次回は「思い出の宝箱」。ついに咲耶宅にお泊まりです。クロス、アウッ!
キャラクターズはなんとなく白雪っぽいですが、もはやそのクオリティについては寸毫の疑念や不安はなし。信じています。
そしてピッコリ希望。
(02/12/05)
■ ■ ■
ストーリーズ第11話:「思い出の宝箱」
さて、前回の続きです。
今日はいよいよ、お兄様のお泊りの日。
お兄様へのラブが詰まった電波日記を眺めながら、ご満悦の咲耶。
「今まで以上の、スペシャルな思い出、作らなくっちゃ。」
今夜はやる気のようです。
サブタイトル「思い出の宝箱」。
時計のレリーフは「鏡」らしいですが、男女が見つめ合っています。
さて、「リンゴーン」と玄関のチャイムが鳴り、お兄様が喰われにやってきました。
待ち構えていた咲耶は玄関から飛び出し、お兄様に抱きつきます。
その姿たるや、制服+エプロンというマニア垂涎のコンビネーション。多分、女子高生と結婚すると、こんな格好をしてくれるんでしょうね。(だまれ)
さらには抱きつきにあきたらず、「ただいまのキス」を求める咲耶。心の準備ができていないのか、単にノリが悪いだけなのか、お兄様はあっけに取られっぱなし。
「なんてね!」
と冗談めかしてはいますが、咲耶はご不満だ。
さて、まずは咲耶の手料理を満喫。
白いご飯に、味噌汁、干物、メロンが確認されました。
なんちゅーか、咲耶らしくないなぁ。咲耶が干物を焼くか?
あと、メロンは皮ギリギリまで食べるし。花穂もだけど。
それと、この辺から作画が怪しくなるのですが、脳内補完を効かせてがんばりましょう。
お食事も終わって、一服つこうかという時に
「お兄様、私の部屋に来てくれる?最初はやっぱり、お兄様に・・・」
と意味深な発言。
さすがのお兄様も、突然のお誘いに取り乱しまくり。
と思ったら、タダの服の見立てでした。最初はやっぱり、お兄様に見て欲しかったようです。
お兄様がっかり。股間もしょんぼりだ。
そんなお兄様の目に留まったのは、机の上の箱。
その箱は何かと尋ねると、咲耶はあわててその箱を隠そうとするのですが・・・
最近出番のない花穂の呪いでしょうか、つんのめってすっころんでしまいます。
その勢いで箱が落ち、床に中身をばら撒いてしまいました。
出てきたのはいくつものアクセサリーや、小物。
兄が手にしたのは、四角いペンダントと、イルカの髪留め。
「まだ持っててくれたんだね・・・」
どうやら、これらはお兄様と関係がある品物のよう。
ところが、またしてもこの兄は
「・・・なんだっけ、これ。」
とペンダントを見て、デリカシーのないことを言ってのけます。
愕然とする咲耶。
「お兄様ひどい!」
と叫んで、咲耶は部屋を飛び出してしまいました。
また咲耶を悲しませるのか、この兄は。
エプロンをつけたまま街に飛び出した咲耶ですが、ようやく落ち着きを取り戻したのか、窓に映った自分を見て
「私、何をしてるのかしら・・・」
・・・これって、今回のサブタイトルの背景絵「鏡」に通じる所がありますね。自分を見つめ直す、みたいな。
家にあわてて帰った咲耶。でも、もう兄はいません。
せっかくお兄様のお泊まりの日なのに、このまま離れ離れなんてダメよ!
きっとそう思ったのでしょう。再び咲耶はお兄様を探しに、街へと出て行きました。
たどり着いたのは教会。
お兄様との思い出がよみがえります。
・・・それは結婚式。
小さな頃のお兄様と咲耶は新郎新婦に見とれています。
あと、可憐のできそこないのような娘と、どう見ても「ちか」な娘がいますが、この挿話には関係ありません。
その新婦が放ったブーケ。みんな必死にそれをもぎ取ろうとしますが、あっけなく兄の手元に。ぶちこわし。
お兄様はそのブーケを咲耶にあげました。
大喜びの咲耶。
宝箱から飛び出したリボン。
それはあの日、ブーケに結んであったリボンだったのでした。
次にたどり着いたのはプール。
ここでも思い出がよみがえります。
・・・それは夏。
お兄様と、雛子や鞠絵と一緒にプールで遊んだ思い出。プールの中でも鞠絵はメガネ着用ですか。
それはともかく、プールサイドで日光浴をしている咲耶(白ビキニ)に、お兄様は、どこから拾ってきたのか、イルカの髪留めをつけます。
どう見ても違和感ありまくるのですが、咲耶にとってはステキな思い出。
宝箱から飛び出したイルカの髪留め。
それはあの日、お兄様が暮れた髪留めだったのでした。
お兄様は咲耶に多くの思い出をくれました。
思えば、お兄様はいて欲しい時には必ずいてくれる存在だったのです。
でも今、咲耶とお兄様は離れ離れになってしまいました。
「まるで、迷子になっちゃったみたい」
そうつぶやく咲耶の心に浮かぶのは、もうひとつ思い出。
・・・幼かった日。
咲耶が迷子になってしまった日。
ようやくお兄様と出会えた咲耶はお兄様から「秘密の鍵」をもらいました。
それは公園の噴水のタイルの一枚。
小刀を振りかざし、お兄様はそれをひっぺがしてくれたのです。そして、
「これ、あげる」
・・・オイ。いいのかよ。公園の噴水に小刀振るって「あげる」じゃねーだろ。
そんな視聴者のツッコミをよそに、ハッとした咲耶。
もしかしたら、公園の噴水にお兄様がいるかも。
ところがその噴水はすっかり姿を変え、新しく改修されていました。(第2話にも出てきましたね)
もしかして、誰かにタイルをはがされちゃったからじゃあ・・・
お兄様との思い出の場所がすっかり変わってしまっていることにショックを受けた咲耶。
あたりも暗くなって、落ち込む一方。
すると噴水はパッとライトアップされ、兄登場。
「多分ここじゃないかって思って・・・約束したよね。」
と、ギリギリ、危うく、咲耶との約束を忘れかけていたお兄様。なんとか体裁を取り繕いました。
あの日、噴水のタイルを引っぺがしたあと、お兄様は言いました。
「もし迷子になっても、この鍵を入れてくれたら、僕達は会えるから。」
この兄妹愛の前には、器物損壊の罪など小事に過ぎぬというわけでございます。
ムリヤリ感動させられました。
それにしても、あんな小さな咲耶が「お兄様」って言うのは、いいなあ。育ちが良さそう。
ペンダントになっていたから、分からなかったなどとイイカゲンなことを言う兄ですが、咲耶はすっかり機嫌を取り戻しました。
今の噴水の中に落ちている石を、今日の記念と言って持ち帰る咲耶。また思い出が増えたようです。
雨降って、地固まるっていうんですか、これ。
腕を組んで帰る2人。今夜は燃え上がること間違いないね。
その夜。
噴水で拾った石は、箱に入りませんでした。
「お兄様がいけないのよ。だってお兄様と一緒だと、ステキな思い出、すぐ一杯になっちゃうんだもの。」
「責任取ってね、お兄様☆」
そう言って、カーテンを閉める咲耶。
もう好きにしてください。
キャラクターズ第11話:白雪
原典は『マダムの訓え』。
まあ、当然でしょう。これ無くして、なにが白雪か。
まず御絵ですが我輩も納得。コントラストがキツめの絵って好きなんですよ。
それでいて白雪のプニプニ感は満点。おっぱいも大きいよ!
それにマダムってば、お若くていらっしゃる。
シナリオは原典に準拠しています。が、ところどころの演出がいいですね。
特にグッジョブなのは、
「早く食べさせたいな。世界一大好きなにいさまに。」
の後の「ガチャン!」
白雪のラブにあてられて、さすがのマダムも動揺してるよ!
白雪の表情のアップを多用して、白雪の心情変化を表現していたのも良かったですね。
それとED曲の「いっしょにたべよう」。あれは、イイ。
夕暮れ時、兄と一緒の写真を見つめて、「昔の自分」すなわち白雪に思いを致すマダム・ピッコリの絵とあいまって、感動ひとしおでした。
いやぁ。こういう妹がいたらかわいいと思いますよ。なにしろ、にいさま!とか言って、自分にいろいろ作ってくれるんだからね。
白雪、好きだなぁ。デコ広いし。
まとめ。
まずAパートのストーリーズですが、展開に若干のムリが見られる以外は、いたって普通のシナリオでした。
思い出の品を通じて、咲耶とお兄様のラブを再確認しましたとさ、ってことでしょう。
まあ、咲耶をヒロインにした必然性は薄いと思ったのですが、前半は鳴りを潜めていた彼女ですから、まあいいでしょう。
そしてBパートのキャラクターズ。
どうも一見さんお断りの感があるBパートですが、今回はまさにそれですね。
昨日今日にシスプリを知った人には、相当ヘビーなボディブロウでしょう。
「へんな外人が年端のいかぬ娘に近親相姦を薦めてるよ!」
と、世の中の広さと、奥の深さに驚愕すること請け合い。
そしてボク達ワタシ達レベルになると、涙を流しながらこれを鑑賞するわけだ。シスプリって素晴らしい。
次回は「お兄様のレストラン」ってことで、いよいよ問題のコスが。
そして・・・
じいや、再・降・臨!
シレッとメイド化してる千影、君にありったけのラブだ。
(02/12/12)
■ ■ ■
ストーリーズ第12話:「お兄さまのレストラン」
いよいよ街はクリスマス一色になってきました。
町の中心にある時計塔は12時。ですがからくり時計は壊れていて動かないようです。
北風に吹かれて、咲耶は彼女たちを待ちました。
そう、それは魅惑の年長組たち!
春歌、鞠絵、千影の登場です。鈴凛は仲間ハズレですか?
なんでも人気レストランの予約が取れたので、兄を誘ってみんなで行こうという魂胆のよう。なにげに千影もワクワクしてそうなあたりが微笑ましいです。
それにしても咲耶は「レストランのオーナーと知り合いなの」などと軽く流しますが、この歳にして人脈広すぎだ。
サブタイトルは「お兄さまのレストラン」。「お兄様」でないことに特に意味はないようです。
背景絵は、レンガで塗り込められたからくり時計。
さて、兄のご自宅に到着した年長組ご一行様。
早速、兄に「イタリアンはお好き?」とアピール開始。この4人の魅力を持ってすれば兄もイチコロ・・・
と思いきや、部屋の奥から衛、花穂、亞里亞、雛子という魅惑のロリータたちが続々登場。くっ、お前ら、今まで何してた!?
おにいたまのまたぐらに収まった雛子はシレッと「お絵かきしてた」などと申しておりますが、実際、知れたものではありません。
あふれる若さと圧倒的な機動力を前に、終始押され気味の年長組。レストランの予約の話をしても、
「あ、もしかしてボクたちも一緒にいけるの!?」
「じゃあ花穂たちはいけないの!?」
と一方的な主張を繰り返し、まるで咲耶たちが悪者に。
「いいわ、雛子ちゃんたちがお兄様と行ってらっしゃい」
などとにこやかにお姉さんぶった咲耶ですが、この戦術的敗北には、さすがの咲耶様もハラワタが煮え繰り返る思いだったに違いありません。
その様子を見ていたミカエルの作画も乱れて当然というもの。
ウキウキ乙女4人組が一転して、負け犬4人組に成り下がった冬枯れの道。
口でこそ大人を装いますが、言外にはロリータどもの狡猾さと、それに敗れた咲耶を呪う怨嗟が満ち溢れている様子。
「兄くんと食事ができないのは残念だけれど・・・」
などと、ドサクサにまぎれて千影らしからぬ萌え発言をしたり・・・これは相当、根深そうです。
さすがに千影に呪われてはかなわんと思った咲耶は、この戦術的敗北を戦略的勝利に変えるため一計を案じました。
「ううん、いい感じ!みんなエプロン姿が似合いそうね!」
・・・どうやらいかがわしいアルバイトのようです。
さて、夜になりました。
件のレストランに集結した兄とロリータたち。相変わらず兄はやる気のない格好ですが、ロリたちはみな犯やる気マンマンなおめかしをしています。
なかんずくは衛。なんとスカートまも!?花穂の服を借りているだとぅ!?
また、お団子を解いた亞里亞も見逃せません。
彼女たちのお着替えも、きっと兄が一から十まで手伝ったのかと思うと、嫉妬で狂いそうになります。キーッ!
さて、中華テーブルのような円卓で5人がおとなしく座っていると、世にも怪しいウェイトレスが前菜を持ってきます。
よっしゃ、メイド咲耶!生きてて良かった!
咲耶が言うには「今日一日だけアルバイト」だそうですけど、いくら知り合いだからって無理を通しすぎだよ、咲耶。
それに、年端の行かぬ少女にメイド服を着せて深夜労働をさせるとは・・・どうやらこのレストランのオーナー、逮捕されるのは覚悟の上のようです。
見れば咲耶だけでなく、他の3人もちゃっかり潜り込んで、仕事をしています。
千影に至ってはカクテルを乱雑にシェイクしてたりしますが、魔界の娘が何をしているのやら。こんな姿を千影パパが見た日には、ショックのあまり魔界の扉が開かれようってものです。
調子に乗ってミカエルまでもが、妙な格好をして寝そべってますが、ここは飲食店だぞ、出て行きなさいこのメス犬。
咲耶の次は春歌が兄のテーブルへ。
「春歌ちゃん、その服とても似合ってるね」
と、事務的な口調で兄君さまがほめますと、今日の春歌はいつにも増してエロい顔でポポポ。流し目なんかしてますよ、この大和撫子は。
そんな様子を見せつけられた隣りのテーブルの客は、とうとうブチ切れてしまったのでしょうか。シャンパンのコルクに波紋疾走!兄めがけてコルクが襲い掛かるゥッ!
しかし側に侍るは我らが春歌。愛する背の君にわが身をかぶせると、すかさずお盆でコルクをはじき返しました。
そんな騒ぎもなんのその、奥では千影と鞠絵が仲良くカクテル作りに夢中のようです。意外と仲がよろしい2人。ゲームのひな祭りでも一緒だったけど。
さて、つぎは鞠絵の番。肉料理を配膳します。そして問題のカクテルは、ミカエルが台車を押して持って来ました。保健所に知れたらエラいことだ。
それにしても、いろんな女の子が入れ替わり立ち代りやってくるなんて、伝票に法外なサービス料が乗せられませんか?
「私の番だね・・・」
実は出番を楽しみにしていたと見える千影。なんか今日の千影、大丈夫か?
千影はデザートの係です。
「デザートはまだ早いのでは?」という懸念の声が上がりますが、そんなことは計算済みの咲耶。
さっさとデザートを出して客を帰せば、それだけ仕事が早く終わってゆっくりできるという魂胆なのです。
店長、やっぱりこいつら雇ったのは失敗だったみたいですよ。
咲耶リーダーのOKが出たので、今日ばかりは全然ミステリアスじゃない千影が兄のテーブルにやってきました。
するとさっきから落ち着かない花穂は「お願いがあるの」と千影にケーキを見張りさせて離席。
何をするかと思えば、勝手にエプロンドレスを着用して、お兄ちゃまに見てもらうことにしました。
「花穂ちゃん、すごくかわいいよ。」
などとバカでも言える、投げやりな感想をテキトウに吐いたお兄ちゃまでしたが、調子に乗った花穂は店の奥へと走っていき、ガチャーン。今日は年長組の日なんだから、花穂は張り切らなくていいんだよ。
花穂のケーキの番をさせられた上に、おいしい所を持って行かれた千影はガックリだ。
そしていよいよ閉店。
最後のお客さんが帰って、いよいよ兄とゆっくりできると思ったのもつかの間。なんと兄たちまでもが帰り支度をしています。
雛子はつかれてネムイネムイ状態。
「送ってあげないと・・・」
という兄の言はもっともだけに、年長組はあきらめます。
こうして兄たちは店を後にしました。
じいやの駆る馬車に乗って・・・
閉店後の「TONIO RESTAURANT」
年長組4人がまったりと今日を振り返ります。
千影なんぞは、兄くんとお話できなくて残念だったようですよ。かわいいこと言うね。
ちょっと重い空気が漂いますが、それを打破すべく現れたのは、アヤしいピンクのビンを持った兄。
そ、それは何の飲み物デスカ!?(そもそも飲食店に飲み物持ち込むな。)
謎のピンク液で乾杯する5人。
「私、絶対お兄様が戻ってきてくれるって信じてた。」
と咲耶は言います。ま、そりゃそうですね。
窓の外は雪。
「もうすぐクリスマスだね・・・」
終始投げやりだった兄のセリフで締め。最終回のクリスマスに繋がります。
キャラクターズ第12話:咲耶
原典は『ホーリーウェディング』。
幼いころの咲耶と、今の咲耶を重ね合わせてストーリーが展開します。
幼い咲耶 = 兄とずっと一緒にいられると信じていた = 明るい世界 = 夏
今の咲耶 = 兄と一緒にいられないと知ってしまった = 暗い世界 = 冬
という対比で咲耶の心情を描写しているのが印象的。
語りは基本的に幼い咲耶が担っていました。
最初は「咲耶というより堀江由衣」な語りに違和感がありましたけど、何度か見返して、全体の構成を把握すると納得できました。語りはあくまで前向きな内容なのですから、幼い咲耶がふさわしいってわけです。
余談ですが、冒頭、モノトーンの絵の中で、咲耶の赤いマフラーだけ鮮やかに輝くシーンは、映画『シンドラーのリスト』を思い出しました。
終始、幼い咲耶が明るく振舞って、お兄様への無邪気な愛を表現する一方、現在の咲耶が、実に思いつめた面持ちでやり場のない兄への思慕の情をつのらすのが何とも痛ましいかぎり。
結婚式のシーンでは、あの新郎新婦は明らかに「お兄様と咲耶」なわけですが、「手を伸ばしてもブーケには手が届かなかった」ことが象徴する現実はあまりに重すぎます。
カバーがかけられて、慈悲の表情を見せない聖母像に向かって
「あなたを・・・永遠に愛することを・・・誓います」
と言いながらついに咲耶が涙を流すシーンは、言い知れぬ悲壮感があふれてきました。咲耶とはなんと憐れむべき妹か。
幼い咲耶がつぶやいた
「どうかどうか ずっと お兄様のそばに いさせてください」
という、本当にささやかな幸せを願う言葉も、今の咲耶にとっては心を締め付ける鎖でしかないわけです。もう私は、涙が出てきたですよ。
いじらしいのが最後のシーン。
「私、大人になったら・・・」
と無邪気な笑顔を見せる幼い咲耶は、今までの「夏の咲耶」ではなくて「冬の咲耶」でした。
現実を思い知らされても、きっと心のどこかで「お兄様とずっと一緒に・・・」と信じている「咲耶」の気持ちなんでしょうか。
エンディングのスタッフロールに流れる歌は『Romantic
connection』。
「明日なんかいらない 今、時を止めて」
というフレーズはため息を誘いますね・・・
救いがあるとすれば一番最後の絵。
冒頭、ただの枯れ枝だったそこには、1対の新芽が。
「真冬の咲耶にも、春の兆しが・・・」
こういう風に都合よく理解しても、咎め立てされるいわれはないでしょう。
まとめ。
Aパートですが、ラスト前ということで、好き勝手やってますね。おそらく次回は物語の核心をズラズラッと並べて一応の収拾をつけないといけませんから、自由に妹たちを動かせるのは今回が最後ということになるのでしょうか。思う存分キャラいじりがなされていました。
今回、特に作画の乱れが顕著でしたが、まあそれはね・・・(あきらめかよ)
Bパート。
咲耶が一層好きになりました。
次回は最終回。A・Bパートともにストーリーズです。
なにやらいわくありげな絵がいっぱい出てきましたね。廃工場のモミの木、プラネタリウム・・・
私としては、プロミストアイランドが無関係ならば、どんな展開でも受け入れましょう。
(02/12/19)
■ ■ ■
ストーリーズ第13話:「ピュアクリスマス」
ついに最終話。
今回はA・Bパートともストーリーズということで、いよいよ物語の幕が閉じるわけですが、はてさて。
可憐と白雪が兄の自宅を訪問しますが、例によって兄は留守がち。一体どこに繰り出しているのやら。
浮気の心配をしているわけでもありますまいが、可憐はとっても不安。
広場の時計塔の回りには怪しげなフィギュアの展示もあったりしますが、街はおおむねクリスマス気分。
OPにも出てくる雪景色の置物を見つめ、去年のクリスマスの楽しかった思い出を回想しては、お兄ちゃんへの思いを募らせる可憐なのでした。
兄が行方不明になったわけじゃないのだから、全然会えないってことはないでしょうけど、それでも、「会いたいときに会えない」寂しさをいじらしく演出できるのは可憐の特権ですな。
さて、可憐が視線を時計塔に移すと、ヒナ、花穂、亞里亞そして彼女たちを率いる千影という謎メンツがからくり時計を見つめています。どうやら、どのからくり時計が動くのか当てっこしている様子。純粋に当てっこしてるだけですよ。現金とかは動きません。
今日のからくり時計は「鏡」。
からくり時計の男性のレリーフを指して、
「兄や・・・」
と、亞里亞はつぶやきます。
そんなに似てるか?
ここでサブタイトル「ピュアクリスマス」
四葉が紙袋にたくさんのオーナメントを入れて歩いています。どうやら、先日、鈴凛とレンガ倉庫で兄チャマをチェキしたのと関係がありそう。
そんな姿を先刻の可憐たちにチェキられてしまいます。
「ずいぶんたくさんだね」
と、千影らしからぬ常識的な発言の前に、四葉もうっかり、
「本物のモミの木に飾るんデスから」
と口を滑らせてしまいます。花穂がいなかったら、君がドジっ子チャンプだよ。
問題の元祖ドジは、あやしげなファイティングポーズを示しながら、道路に刻まれた小川を飛び越えて悦に入ってます。たしかに花穂にとってこの小川は、危険な罠以外の何者でもありませんからね。
バリアフリーには縁遠い、ここツバタ市には、花穂への悪意に満ち溢れているようですよ。
さて、企てがばれてしまった四葉に連れてこられたのは、いつぞやのレンガ倉庫。そこには鈴凛を助けたモミの木がそびえていました。
その根元では兄がコソコソと作業中。
感極まった可憐は、かけよって抱きつきます。
「よかった・・・今年のクリスマスも一緒ね。」
一方の鈴凛も、みんなに見つかってしまったみたい。
かくして、兄と妹たち全員で、クリスマスパーティの準備をすることになりました。
ここで兄は、以前に購入したクリスマスカードをみんなに配って、プレゼントの希望を書いてポストに入れるように指示。雛子なんぞは「おにいたまはサンタさんとお友達」などとかわいいことを言いますが、それをチェキメモに
「兄チャマの友達の輪は広いデス、チェキ!」
などと記録している四葉はいかがなものか。
さて、白雪と可憐が料理担当のようで、街へと買い出しに出かけます。
そのさなか、兄からのプレゼントは何がいいか考えますけれど、なかなかピンと来ないみたい。
年長組のみんなも同じようで、千影に至っては遠い目で
「みんな答えは同じかも、ね・・・」
などとキメてみたり。いいなー、今日の千影。
結局みんな、兄から何をもらいたいのか見つからない様子ですけれど、白雪は
「もしかして、もうにいさまからプレゼントをもらっているから見つからないのかも・・・」
と千影にリンク。
時計塔で相変わらずの賭博行為にふける年少組3人も、最終的には亞里亞の
「亞里亞、兄やがいい〜」
という発言に代表される気持ちの様子。
それにしてもすっかり花穂はロリの一員だ。
時計塔のそばのフィギュア展示コーナー(?)の側では、鞠絵が昔のクリスマスについて語ります。
なんでも昔は、街の中心のモミの木の周りに集まってささやかなお祭りをしていたのだとか。
今ほど物質的に満たされていなくても、千影が言うように「心が豊か」というわけなのです。
さらに鞠絵は続けます。
あのからくり時計は未来に託された願い。そして、この幸せな毎日は時計の見ている夢なのかも、と。
・・・また鞠絵はそういうことを言う。
兄上様、泣いちゃうじゃないか。
一方、モミの木の飾り付けを担当している鈴凛、四葉、衛も
「クリスマスはアニキと一緒っていうのがいい」
という結論に至ったみたいです。鈴凛は「アニキかぁ・・・」などと嘆息をもらしニヤニヤしていますが、放送時間外にどんなステキイベントが起きていたのやら。
結局、みんなが望む「プレゼント」は同じ。
「みんなが欲しかったプレゼントが同じだったなんて、とてもステキ」
と可憐がまとめ、Aパート終了。
カードに「おこづかい」とか「マウンテンバイク」とか空気の読めないことを書く妹がいたらぶち壊しでしたけれど、どうにか悲劇は回避できたようです。
さあ、Bパート。
モミの木のてっぺんの星がないことに気付きました。
そうこうしている間に、パーティの準備はどんどん進んでしまいます。
そこで兄は、
「ちょっと出かけてくるから・・・」
と不審極まる言葉を残し、街へと消えていきました。
不安顔の可憐。その不安に根拠はありませんが、あながち外れていないのが可憐の可憐たるゆえん。
街じゅうを走り回って、「星」を探す兄。しかし本当のモミの木に見合うような大きな星のオーナメントはどこにも売っていません。すっかり当たりは暗くなってしまって、途方に暮れる兄。
「偽者の星でさえ手に入れられないなんて、ボクは・・・」
などと雰囲気を出してます。が、ここでふと思い出したのは、かつて千影と逢引(?)したプラネタリウムでのこと。
・・・三角座の神話には続きがあってね・・・
女王が、小箱に詰めた星たちは・・・結局みんな、飛び出していってしまうんだ・・・
だけど・・・
だけど、たった一つだけ星が残った
星は今も待っている
一緒に小箱の星座になるはずだった、三つの星をね・・・
兄は、小さい頃、時計塔から見上げた星空の記憶がよみがえりました。
そしてそこには、ずっと昔から置かれている星の飾りが小箱に収められてあったのでした。
「高いところにいらっしゃる方、みんなの喜ぶ顔が見たいんです。しばらく目をつぶっていてください。」
謙虚なことを言って、兄はその星を失敬したのでした。
兄が戻り、パーティが始まります。
みんな思い思いに楽しんでいる様子。
そんな中、兄は、みんなへのプレゼントを用意できなかったということを切り出します。
ところが、妹たちは「何を言い出すのかと思ったらこの兄は」とばかりに笑い出します。
そう、兄へのプレゼント希望はみんな
「お兄ちゃん(他11通り)と一緒にいたい」
というものなのでした。うー、いい子たちだ。
そして鈴凛たちの趣向で、モミの木は黄金に輝き、12妹がその前に整列。
「お兄ちゃん、いつもたくさんの心のプレゼントをありがとう。
私達も、お兄ちゃんに心からのプレゼントを贈ります。」
『Merry Very X'mas』
作詞 有森聡美
作曲 湯川徹
(可憐) 夜空を飛び交う 願い事が そわそわしてる
X'mas Day
(咲耶) 窓には きれいな 目印の灯り 今年も待ってる 奇跡の日
(白雪) 見知らぬ子犬を見かけたでしょう
(春歌) 変装をしているトナカイで その先を歩く後姿が
(千影) 大きく笑う
(花穂) He
(雛子) Hu
(亞里亞) Hu
(全員) Merry Merry Merry Day,Marry Marry
Very X'mas
(四葉) みんながサンタに 出会える魔法
(鈴凛) そっと瞳を 閉じてみよう
(衛) 迷子になった 自分がいるよ
(花穂) 大切な夢を 思い出そう
(雛子) いろんな色した キャンドルライト
(鞠絵) もう一度 心に灯しましょう
(全員) Merry Merry Merry Day,Marry Marry
Very X'mas
(全員) Merry Merry Merry Day,Marry Marry
Very X'mas
(亞里亞) Marry Very X'mas
「メリークリスマス、お兄ちゃん(他11通り)!」
(可憐) 世界一優しくて
(花穂) 世界一かっこよくて
(鞠絵) 世界一ステキで
(咲耶) 世界一大切な
(雛子) 世界にただひとり
(衛) いつだってみんな思うことは
(白雪) 大好きなにいさまのことですの
(鈴凛) アニキがいないとはじまらない
(千影) 来年もその次の年も
(春歌) ずっとずっと永遠に
(四葉) 兄チャマとのクリスマスが続きますように
(亞里亞)兄や・・・
と、卒業式の送る言葉のように、みな思い思いの気持ちを伝えます。
そして可憐が12妹を代表して
「みんな、世界で一番お兄ちゃんが好き。これからもずっと、一緒にいてください。」
感動をかみしめ、うなずく兄。
そして可憐の思いが爆発。
「お兄ちゃん、大好き。」
みんなで一斉に兄を呼んで、ストーリーズ完結。
13話のまとめ。
ここに至る過程が右往左往していたために、どうなることやらと思っていましたが、最後はきれいにまとめてきましたね。
展開としては陳腐ですが、シスプリの醍醐味はそういった陳腐な感動にこそ真髄があると、私なんぞは思っておりますので、むしろこれは正解。プロミストアイランドとは無関係だったし、最終回のまとめ方としては良かったと思います。
作画レベルもシーンごとに乱高下していましたけれど、総じて高いレベルにありました。なによりも、妙に力の入った千影が好感度高し。次点は活躍の場が多かった可憐かな。
今までは、やや鈍感ぽくて、でも完璧超人だった兄が、今回は妹たちのためにあちこち走り回ったり、途方にくれたりというシーンがあったのも良かったです。
時計塔のシーンで、神と同義であろう存在に対し「みんなの喜ぶ顔が見たい」と赤心を吐露したのも好印象。こういう無償の愛というのは、いかにも兄妹愛(というより家族愛)らしくて、すばらしいと思います。
最後の歌も、「やっぱり来たか」ってなものですが、余計な邪推をせずに、兄のために一所懸命に妹たちが練習したのかと思うと、大変神妙な気持ちになります。実にうれしいではありませんか。
シスター・プリンセスの目的のひとつが
「妹の切ない気持ちを伝える」
というところにあるとするならば、この最終話は及第点をあげてもいいと思います。
妹たちの思いに当てられて、他でもない、私は感動しましたので。
(02/12/27)
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