― もう一人の叫び ―
「景吾、さんってどうなったの?」
休憩している景吾に私は聞いた。
この一言で壊れるなんて。
「あぁ、はやめねぇんじゃないか。あいつ変な奴だしな」
何で?
何でって呼んでるの?
何で笑ってるの?
何で?
ねぇ、また私から・・・取るの?
『も大好きだよ』
嘘つき。
貴方が好きなのは不幸な私なんでしょ!!!
嫌。
どうしてここにいるの。
どうして楽しそうに話しているの。
ジローも跡部も何で!!
ド ウ シ テ ヨ
そうだよね・・・・良い子は好かれるのよね。
私は仮面をかぶっているの。
良い子という。
あの子は何も―――――――。
わからない。
助けて。
た す け て 。
ガタン!!
私の手にあったテニスボールのかごが落ちた。
皆がこっちを見ている。
が慌てて走ってる。
「どうしたの、?」
心配そうに覗き込んでくる。
「・・・めて」
駄目。
言っちゃ駄目。
本当に終わっちゃう!!
「え・・・・?」
触れないで!!!
「やめて!触らないで!!」
がビクっと反応してこっちを見ている――――。
「やめて!近づかないで!!いつもいつも大切な物ばかり取らないで!!!」
シン・・・・としてる中私の最後の言葉。
「 消えて。 」
つーっと流れるのは私の涙。
終わった・・・・・・
この瞳に映るのはが倒れていく姿。
その後は知らない。
私も同じように意識を手放したから――――。
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―・あとがき・―
今回は初の従姉妹視点で。
ヒロインより先に従姉妹の方が崩れちゃいました。。
文字が少なく間が多くで読みにくかったらごめんなさいー。
次の舞台は保健室v