―好きと言うことー









 「もういいよ!バイバイ」






 私はそう言って走った。

 こんなつもり・・・なかったのに。












 私、は男テニレギュラーの不二周助と付き合っている。

 3ヶ月前、私はやっとの思いで2年間の片思いの終止符を打った。

 


 『あのね、私・・・ずっと不二の事好きだったの」



 それまで友達異常恋人未満といっても過言じゃない関係で。

 この関係がなくなるのは恐かったけどそれよりも伝えたい気持ちが強かった。

 そんな私に周助は笑って『ありがとう』と答えてくれた。





 その後も他の中の良かったレギュラーからもおめでとうって言ってもらえて周助ともお昼を食べたり・・・。




 とっても嬉しかったけど、その分の代償もあった。





 教科書がなくなるのはもちろん呼び出しもしょっちゅうだ。


 それでも周助が‘’って呼んでくれるだけでそんな事どうでもよくなった。










 ・・・だけどこの3ヶ月間1度もデートをした事が無い。

 約束しても練習が入ったり電話もしたいけど部活後の周助が疲れてるのは分かっててしだいに数も時間も減った。


 テニスが大切なのも分かってる。

 でも・・・本当に学校でしかあえなくて寂しいのも本音。



 だから部活が終わるまで待ってるから一緒に帰ろうと思った。





 だけど・・・。










 「いいよ、遅くなっちゃうし」


 「大丈夫だよ、テニス見てるの楽しいし」


 「でも試合じゃなくてただの練習だし・・・嬉しいけど帰って良いよ」








 そう断られまくって気付いたら叫んで走ってきた。











 ‘ ただ・・・・一緒に居たかっただけなのに ’













 「はぁ・・・もう何やってんだろ・・・」



 路地を歩きながら涙があふれてくる。

 泣いたってしょうがない。

 なのに涙は止まらない。





 そんな時。




 「こんなとこで何やってんだよ、


 聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。



 「・・・景吾!」



 そこに居たのは氷帝男テニ部長で私の従兄弟でもある跡部景吾。



 「何でこんなとこで泣いてんだよ?」


 「・・・なんでもない」


 「なんでもないのに泣く奴なんているかよ」



 そういうと私の頭に手を乗せて跡部の方に引き寄せられた。


 私はそのまま涙を流した。
















 「落ち着いたかよ?」


 私と跡部はそのまま近くにあった公園のベンチに座っていた。 



 「うん・・ありがと」


 「で、なにがあったんだよ?」


 「・・・」






 何があったか・・・簡単に言うと私が一方的に怒って泣いて・・・。


 何もいわない私に跡部は溜息をついて「別にいいけどな」って言ってくれた。








 しばらくして今度は私が口を開いた。


 「ねぇ・・景吾」


 「なんだよ」


 「テニスって楽しいの?」



 皆を見てると楽しそうだとは思ったけど経験の無い私にはいまいちわからない。




 周助が大切にしてるテニスって?




 「まぁな、そうじゃなかったら3年間もやってられないぜ」


 「・・・そっか」



 皆テニス好きなんだ。










 私がそう答えたとき、公園の入り口から私を呼ぶ声がした。


 「!」



 それは私が一番好きな人の声で。



 そこに居たのはレギュラージャージを着たままの周助。








 「え・・・どうして・・・?」


 そう立ち上がったとき跡部が歩き出して周助の前まで行った。






 「を泣かすんじゃねぇよ」





 そう一言言って跡部は出て行った。


 そんな跡部を気にしながらも私は周助まで近寄ると抱きしめられた。


 すっごくドキドキして顔が赤くなるのがわかった。






 「ごめん」


 耳元で周助の声がした。

 その事で又涙が出そうになったけどそれをが増して私は周助を見上げた。



 「私こそごめんなさい」



 そしてすぐ目の前の周助と唇を重ねた。


 抱きしめてキスして・・・しばらくそうしていた。








 「本当はね、一緒に入れなくて悲しかった。テニスが大切なのも分かってたけど・・・でも・・・ごめんなさい」


 「もう謝らないで。僕こそ気付いてあげれなくてごめん」


 「ううん。でもやっぱり私周助がテニスしてるの好きだから。せっかく続けてきたんだもんね。

  だからやっぱり部活終わるまで見ていたいの」



 そういった私に返ってきた言葉は意外なものだった。



 「僕も本当は一緒に帰りたかったんだけど・・・」


 「えっ?」


 「でもレギュラーの事気に入ってるから・・・さ」






 珍しく困ったような顔をしている周助。


 だからあんなに断ったんだね。

 そう思うと嬉しくなってきて又周助に抱きついた。




 「大丈夫だよ、私が好きなのは周助だけだよ。見ていたいのだって周助だけなんだから!」


 そして今日何度目かのキスをする。






 「大好きだよ、


 「私も大好きだよ」

























 【ちなみにその後】

 「ところで、跡部とは何で知り合いなのかな?」

 「えっ!?い、従兄弟だよ、ただの・・」(なんで開眼してるの!?)

 「そっか、ならいいけど・・・」



 ・・・周助って意外と嫉妬深い?

 まぁそんなとこも大好きだけど・・・ねv












     v happy end v









―ご挨拶―
 えっと一周年記念と言う事でフリー夢でございます。
 アンケート一位だった不二周助で甘目を目指したんですがどうでしょう?
 跡部が目立った気もしますが・・・(笑)
 1周年・・移転も色々してしかもとっくに一周年なんてすぎてますが。。。
 まぁ仮閉鎖という事もありまして感謝とお詫びのしるしです。
 もしサイトに載せたいという方がいましたら著作権は放棄してませんので
 「ゆめのかけら」の憂水愛利が書いた事を明記したうえでお願いします。
 報告があったら時間があるときに遊びにいかせて貰いますので。
 ではここまで読んでいただきありがとうございましたv

                  憂水 愛利












Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!