― もう一つの恋 ―







 「ねぇ、なんでは凛と付き合わないの?」


 凛が生きてることが分かりまだ学校には通ってないけど退院もして私たちは元の生活に戻った。

 は毎日のように遊びにくるし私も凛も遊びにいっている。

 最近ではレギュラーたちも一緒に遊ぶことも増えた。

 それは私が一番望んでいたことで不満なんて一つも無かった。


 けど・・・何も無い凛とには不満があった。

 なんだかんだいって二人とも優しいからもしかしたら私に気を使って何もしないのかもしれない。

 そう気がついたら居てもたってもいられなくなって偶然と二人きりになれた時尋ねてみた。



 
 「・・・あぁ・・それねぇ・・・」


 一瞬こっちを向いたは少し顔を歪めてゆっくりと口を開いた。


 「私、別に凛と付き合いたくないんだよね」

 「・・・はぁ?」


 付き合いたくないって・・そんな何年も思ってきたんでしょ?

 そう思ったのが顔に出てたのかは苦笑いを浮かべた。


 「そりゃ好きだけど、さくらのことを好きなのと同じなんだよね」

 
 えーっと・・それって。


 「恋愛対象外ってこと?」


 「・・・そうだね、そうかも」


 一瞬まだ私のことを気にしてるのかと思ったけど何か考え込んだ様子のを見て私は気が付いた。


 
 「、好きな人いるの?」


 「えっ・・・」


 そっと目をそらすの顔がかすかに赤くなっている。

 
 「えぇ!?誰?レギュラーの誰か??」


 最近とかかわりがあると言えばレギュラーしか浮かばない。

 でも中々は口を開こうとしない。

 
 「誰なの?教えてよ、!」

 「〜〜〜な、ならも教えてよ!」

 「えぇ?」


 急に聞かれ私は驚いた。

 さっきのぐらい顔が赤くなってるのがわかった。

 
 「!!、本当に好きな人いるの?」


 そんな私の反応を見てが驚いたように声を上げる。

 これじゃ形勢逆転だ・・・。


 「誰?だれ?」

 「・・・なら交換条件よ」

 
 わたしの好きな人を言うのも嫌だけどそれ以上にの好きなひとが気になる。

 それはも同じだったようで迷わず交渉した。

















――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






 「お前ら何はなしてんだよ」


 お互い好きな人を聞いて色々と考えていたときドアが開く音と聞きなれた声がした。

 
 「あ、終わったの?」

 「お疲れ様」


 一瞬ドキッとしたが私ももなるべく普通を装って答えた。

 入ってきたのはいつのまにか一緒に帰るようになったレギュラーたち。

 そうだ、一応私たちマネ業をしてる途中だった。


 それでもこのなんともいえない雰囲気が伝わったのか少しレギュラーたちの顔が歪んだ。 

 「二人で何の話してたの?」

 がジローに覗き込まれて聞かれている。

 その瞬間は真っ赤になって私を見ながら

 「に聞いて!」

 と。

 
 ・・・なにあっさり振ってくれてるのよ・・・



 「なんだ、意味深だな。好きな奴の話でもしてたのか」


 今度は跡部がいつもの笑みで軽く言ってきた。

 軽く・・・そう軽く・・・。

 だけどその言葉は私とには十分反応させる効果があった。

 ちらっとを見るとこれでもかってぐらい真っ赤になっていた。

 だけど・・きっと私も人の事言えない。

 異常に顔が暑いもの。


 「なんやねん、二人とも。真っ赤やん」


 忍足の言葉に返す言葉を考えられるほど冷静じゃなくって。

 あまりの恥ずかしさに私は部室を出て行った。


 (、ごめん)


 と心の中で謝りながら。


















 中庭まで走って乱れた息を整えるように近くにあったベンチに座った。


 「あーあ、何やってんだろう」




 せっかくずっと隠し続けた想いだったのに。

 ばれないようにいつも必死で。

 これ以上好きにならないように気をつけていたのに。


 あなたに聞かれたら断れないじゃない。



 ずっと・・・ずーっと好きだったんだから。

 この関係壊したくない。


 



 「



 ・・・幻聴?私も末期かもね。



 「大丈夫かよ、


 あぁ、どうして?

 幻聴だと信じたいのにちゃんといることが分かるの。

 ずっとみてきたから。。



 

 「・・跡部」




 どうして追って来てくれたの。

 そう思う反面嬉しいと思ってる私。

 ゆっくり瞬きをする。

 大丈夫、まだ誤魔化していける。





 「ごめんね〜、結構恥ずかしかったんだよね」


 いつもみたいに笑って茶化す。

 大丈夫、だからそれ以上聞かないで。

 相手の気持ちを良く分かってる跡部ならわたしが聴いて欲しくないことわかってるんでしょ。

 だから・・聞かないで。



 何も言わない跡部をじっと見つめかえすと何もすることが無くされるがままになっていた。

 何が起こったか理解できない。

 完全にショートしてる。



 目の前にあるのは跡部の制服で。

 背中にあるのは跡部の手。



 =抱きしめられてる。





 そして本気で幻聴かと思った。

 
 「好きだ」


 と私の大好きな声で囁かれた。



 何か言わないとと思っても。

 何もいえなかった。


 嬉しくて。

 言葉が出なかった。


 だからそっと跡部の背中に手を回した―――――――――。

















 ‘ ずっと、ずっと好きだったんだからね 
   
         これからも・・・ずっと好きだからね ’















 







 ―・あとがき・―
 えっと31000hitをとってくださった久美子様へ。
 遅くなった上従姉妹話でごめんなさい(汗)
 しかもまだまだ溜まってるという・・・
 本当にへたれ管理人ですみません。。
 なんだかただの跡部夢としても取れそうですが一応「優しさと本音」より番外編です。
 久美子様のみお持ち帰りOKです。
 2ヶ月ぶりの文章なんですが微妙に書き方が変わったような・・変わってないような・・・。
 と、とりあえずたいしたものではないですが一生懸命書いたのでお許しを〜!
 それでは本当に有難うござましたv

 管理人 憂水 愛利







 






 
 

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