ジプシー
を?何読んでんだよっ?長っ鼻!
んだと〜こらっ!てめェの彼女からの手紙だと〜〜〜
てめェ〜彼女なんて、居たのかよ…
へェ〜カヤちゃんつーのか…
おっ?!もしや、てめェの同じ……長っ鼻か?
わりぃわりぃ、そう怒んなよ!
んだと〜こらっ!!俺ァ〜その何だ…
うっせェな〜俺みたいないい男は、一人の女じゃ、我慢できねェんだよ!
それによ〜他のレディ達に、わりぃだろ。
たった一人の女…かぁ……。
本当は、いるぜ…。
だけどな、勿体無くてなっ…人に話した事ねェんだよ……
んだよ…聞きてェのかよ。
仕方ねェな………話してやるよ。
ありゃ〜まだ、俺がちびナスって呼ばれてた頃の事さ…
クソじじいと、買出しに行った町でなっ、彼女に出合ったんだ…
くしゃくしゃの金髪を、くるっと、頭のてっぺんで結わえて
赤と黒のドレスで、ありゃ〜なんつったっけっ??
フラメンコみてェなドレスでなっ、真紅の靴で踊ってたんだよっ!
すげ〜美人でな。踊りも、こう…官能的つったらいいんかな
痺れちまって…動けなくなっちまうようなヤツだ。
俺ァ〜見惚れちまって、股間は熱くなるしよぅ…
心臓ぶち抜かれたみてェだったなァ〜。
俺ァ〜ガキだったからよ……
ん?いくつだったって?俺ァ…11で、彼女は……
わかんねェ〜レディに年聞くのは、失礼だろ?
んでなっ、彼女の眼が、すげェ〜〜〜また、いいんだわっ!!
意思の強さが、こうなんつ〜か…ん〜〜〜
うまく言えねェけどよっ、
「どんな事が遭っても生き抜いてやる!」って訴えてくんだよっ。
彼女が、どんな道を歩いてきたかなんて、知らねェけどよっ。
俺ァ〜まだ、女の扱いなんて、わかんねェガキだったかんな〜
自分の気持ちが何なのかも…わかんなくってよっ。
ただただ、彼女が踊ってんの…見てたんだよっ。
そしたらな、クソじじいが彼女に渡せって、
薔薇の花くれてよォ〜俺ァ〜〜〜心臓バクバクさせて…
なんだよ!!!笑うな!!!
もう!話してやんねェ!!
クソッ聞きてェんなら、ちゃちゃいれんなよ!
んでな、薔薇を渡したら…
薔薇を胸元に…すっと、差し込んで…
紫の瞳が、俺に注がれて…
真紅の唇から「ありがとう。可愛い金髪さん」ってなっ!
俺ァ〜〜〜〜もう、メロリンラブさ!!
なんだよ!!いつもと一緒だって??
うっせい!!黙って聞けよ!!!
んでな、ホケェ〜としてたらよォ〜
クソじじいが、足りねェ食材が明日入荷すっから
それを持って帰って来いつ〜からよォ
俺ァ一日ヒマんなっちまってよ
まぁ〜これ幸いと彼女が踊ってんの、ず〜と、日が暮れるまで、見てたんだ…。
したらな!彼女がな!!!
「金髪さん、最後まで見ててくれて、ありがとう。
夕食を、ごちそうするわvついてらっしゃい。」
ってな、誘われてなァ〜俺ァ〜嬉しくて舞いあがっちまって
何食べたか、覚えてねェ〜
俺のオールブルーの夢を、笑わずに聞いてくれてなっ
「心に強く思ってれば、必ず叶う」って、言ってくれたよ
楽しいひと時を楽しんでたらよォ〜
へんなヤロウが絡んできやがってなっ
俺がキレて暴れる前に、彼女のほうが暴れちまった。
戦ってる時の彼女の綺麗なこと。戦いの女神みてぇで、惚れるなっ!つ〜ほうが…無理!!
んでもな、彼女の姿形じゃなく、内に秘めるモンに強烈にやられちまった。
すげェ〜キツイ言葉を放つ人なんだけどよォ
実際、戦闘力もかなりのもんだったけどなっ
内に秘める、彼女なりの正義つ〜のにさっ…やられちまった……
後なァ…
ふっとした瞬間に見せた…弱いトコ……
俺ァ守ってやりてェ〜って思ったんだ
ん?そりゃ〜なんだって?
はっはは…教えてやんねェ〜〜
こればっかは、クソッ勿体無くて……いえねェ…
その後な、一緒に宿にしけこんだんだけどよォ
俺ァ〜ガキじゃん!ソファーで寝たよ。
うっせいな!!まだSEXつ〜〜もん、よくわかんなっかったんだよ!!!
ほっとけェ!!ボケッ!!
おろすぞ!!てめぇ〜〜〜〜!!!
んでなっ、朝、別れて…おしまい。
ん?その後、逢ってねェのかって?
おうよ。次に買出し行った時に、探したんだけどよォ、居なかった…
なんでも、ありゃ〜ジプシーつって、ひとところには
留まらない人らしいんだわ…
んでなっ、「グランドラインに行く」って、言ってたつ〜からよ
逢うの楽しみにしてんだよ
「心に強く思っていれば、必ず叶う」もんなっ
だからよォ…おめェの離れてても、想いはつながってる…つ〜の、よく、わかるぜ!
ん?その割にゃ〜ナンパしまくりだって?
おうよ!俺ァ経験つんでよォって、彼女をひいひい…
何、言わせんだよ!!
違うつ〜の!!
ナンパしてんのは、彼女に似た人だけさっ
俺がバカみてェに、ラブコックしてんのは
彼女以外には、本当の俺を見せないためさっ!
うっかり、違うレディが、俺に惚れたら可哀そうじゃねェ?
俺ァ〜応えてやれねェからな……
だから、道化装ってんだよっ!
まだ、俺ァ〜彼女の強さを超えれてねェ
バッカ!戦闘力じゃねェよっ!
心だよっ!!!こ・こ・ろ!!
だがなっ、俺ァいつか彼女を超えてェ〜
んでなっ、俺のもんにしてェ〜
待ってろよっ!!!!
日頃から、お世話になっていますシャオ様に、 あまりにも、べらべらと話しまくるサンジに眩暈を覚え、「お前は、ウソップか!!」と、一人突っ込みを、致しました。 4月のウソ誕用に書き始めたはずが・・・何故か、サンジ独白のみ!、あまりの出来ばえですな。 こんなはずでは…と、思いながら、続編でリベンジ(すいません。ウソです)続編予定ありません。 |