なんでこんなにもアナタが大好きなのか。



「はい、鰤ちゃん。今日のデザートはかぼちゃプリンですよ」
屈託のない笑みを浮かべながら甲板で本を読む私の横に
デザートとアイスティーを置くアナタ。
美味しい料理を作る繊細な手が本に視点を置く視界の隅で動いてるのが見える。
そんな些細なことでもときめいてアナタでいっぱいになる。


私のナカがサンジで一杯になる


好きで好きでたまらなくなる


視界から消えていくサンジの手を逃したくなくておもわず手を伸ばし捕まえた。
読んでいた本は自分の下から床に落ちパラパラと風でページをめくっていく。
「どうしたんだい?鰤ちゃん」
少し面食らった顔で私を見るサンジ。その青い瞳には私が映っている。

そのまま私だけを映して欲しい
私の事だけ考えて私でいっぱいになってほしい


私がアナタでいっぱいになってるように



無意識に流れる一筋の涙が頬を伝う。
涙の筋を拭おうとするサンジの手をとって引き寄せ深く口付けた。

アナタの熱がほしくて全てで感じたくて

そしてアナタは私の激情に気づきそれに答えてくれる。


お互いの舌が絡み合い抱きしめる腕に力がこもり
全ての感覚を研ぎ澄ましサンジだけを感じる。



今私の世界はワタシとアナタだけ。


熱を受けとめあってどちらともなく唇を離す。
私の目には綺麗な笑みを浮かべるサンジの顔が。
その笑顔ですら私を食い殺していく要素でしかない。
私はもうアナタの虜なのだから。


もう一度唇を近づける。軽く触れサンジの唇の感触を楽しむ。
私の唇が覚えたアナタの熱、柔らかさ。
覚えるくらいしてもまだ足りない。いくらでも欲す私のココロ。


アナタはいつしか私のココロに入り込み侵食していった。
私の中はサンジで溢れている。
アナタの中に私はどれくらいいる?

サンジの中に私は侵食している?



お互いがお互いで侵食しあい溺れていく。
それが私の理想系。

ねぇ、私はサンジの中に住みついているのかしら?





















…なんだか名前変換少ないしサンジろくに喋らないしすいません…!
こんなんが捧げ夢でいいのかしら…(汗)
こ、こんなんでよければもらってやってくださいませ〜!!


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「ウタカタ。」満奈さまから、リンク記念でいただきました。
あいかわらず、ヒロインが可愛い。満奈嬢のヒロイン像はいつも私のツボつきます。
ヒロインの切ない心を豊かな感性でひろいあげた夢。
ありがとうございました。

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