「お待たせしました。お姫様」
突然かけられた声に、ハッとする。
「サンジさん・・・」
暗闇に浮ぶシルエット。
ああ、世界で一番大好きな人。
さっきまで張り詰めていた頬が、途端にほどけてゆく。
長い足が、トンっと床に着く。
片手のトレイには、水筒とお夜食。
私の隣に腰を下ろしながら、うっすらと微笑んで。
サンジさんは、手早く水筒からコーヒーを注ぐと、ソレをそっと差し出してくれる。
「いつもいつも、ゴメンね」
湯気が立ちのぼるカップを受け取る。
・・・・あったかい。
「ちゃん。こういう時は、ゴメンじゃねぇだろ?」
苦笑しながら、サンジさんはウインク一つ。
それが、様になりすぎて、思わず笑みが零れる。
さっきまで、たった一人だったのにね。
淋しさがまるで嘘のようで、
「ありがと」
言って、そっとキス。
折角いれてくれたコーヒーを、零さないように、ちょっとだけ。
「・・・・よろしい。」
それでも、そう言って、まるで子供みたいに、ニカッと笑う貴方が。
愛しくて。
たまらなくて。
だから、カップを床に置いて、もう一回だけキス。
今度はちょっと、欲張って。
少しだけ深いキス。
キス・・・。
・・・・・・あれ。
いつもはもうちょこっと・・・・こう・・・・
「サンジさん?」
「ん?」
薄らと開いた貴方の瞳は、ひどく細くて。
その顔が間抜けで、噴出す。
「サンジさん、寝ておいでよ。」
眠たいんでしょう?
そりゃ、そうだよね?
「んー。でも、ちゃんと一緒に居たいからさ。」
「だって、明日も早いんでしょう?」
知ってるもの。
誰よりも早くて、誰よりも遅い貴方の一日。
今だってほら、
今にも閉じてしまいそうな瞳。
「でも、一人にしたら淋しがるだろ?」
俺のお姫様は。
そう言って、柔らかく微笑む貴方が。
やっぱり、好きで好きでたまらない。
だからさ・・・。
「今日だけだからね?」
言って、サンジさんの腕を引く。
「え?」
グラリと傾いたあなたの頭を膝に抱えて。
「私でも、あなたの眠りぐらいは守れるわ。」
「ちゃん・・・」
まいったな。と、漏れる呟き。
そっとアナタの右目にキスを。
「おやすみなさい。王子様」
囁けば、ちょっと笑う気配がした。
でも、閉じた瞼は、すぐに、開かなくなる。
疲れてるんだよね?
そっと漏れだす寝息に。
起こさないように、今度はそっと、サラッサラの髪にキス。
『おつかれさま。』
朝には、キスで起こしてあげるから。ね。
お姫様のキスで目覚める王子様ってのも、いいんじゃないかな?
ティオ様より、888キリリクでした。が。
書き上げてから、致命的なミスに気付く。 ・・・・・・リク内容はですね。
「働き者なサンジさんを膝枕してあげてお昼寝」
・・・・・お昼寝。・・・・・・お昼寝?
夜にお昼寝ってしますよね??(しません)
ちょっと、久々のドリームで大ポカ。(死) ティオ様!!ごめんなさい。土下座。
マジで、今の今まで何を考えていたんでしょう。(謎)
お待たせした上にコレって・・・打首?
「藤屋本舗」じゅんや様より、888キリリクで頂きました。 コレ、無茶苦茶好きです。はい。もうニヤニヤ笑いが止まりません。 なんていうのかしら?これこそ、夢小説って気が致します。 膝枕っていいですよね。無防備に寝入るサンジに激萌え致しました。 じゅんやさん、どうもありがとうございましたv |
05/02末、閉鎖されました。お疲れ様でした。