『じゃあ、何賭けるんだ?』
『ふふふっ、やはり今日は悠が今穿いているパンティだろう!!』『おおっ、それ良い!!』
『なっ!?』
健吾の予想外の提案に悠を含め一同驚きを隠せなかったが、同じ驚きでも悠は嫌そうに、周りは嬉しそうな声を漏らした。
『ふざけんなよ!! 絶対嫌だからな!!』
あまりになめた発言にムカついて立ち上がり自分の机に戻ろうとすると健吾が謝りながら訂正した。
『待て待て、さすがにそれは言い過ぎた、じゃあブルマでいいだろ?』『うん、それでもいい』
『おい、たいして変わらないだろ、だいいち俺が買ってもメリットないじゃないか』
『う〜ん、まあお前が勝ったら望み通りジュースでいいだろ。俺等が勝ったら体育着一式で。
だいたい代金出してんだから少しくらい貸してくれてもいいじゃん、すぐに返すからさ、いいだろ?』
『買ったのはお前らが勝手に金出したからだろう、ブルマ穿けばいいって言ったんだからそれでチャラになるじゃないか』
『だから賭けの対象にしたんだよ、別に問題ないだろ? 賛成の方〜?』『は〜い!!』
健吾が手を上げるのにつられ一緒にいた2名が楽しそうに手を挙げる。
『はい、平等な多数決の結果決定しました』
『多数決の何処が平等なんだよ・・・弱者が切り捨てられてるだろうが!!』
『おいおい、いつまでウジウジ女みたいに言ってんだよ、男だったらスパッと決めろ。
そ・れ・と・も、悠ちゃんは身体だけでなく心まで女の子になっちゃったのかな?』
『誰が女だ!よ〜し俺も男だ、勝負してやるぜ』
皮肉を言うような口調で話す健吾の策略にはめられ勝負することを認めた。しかし悠の内心はかなりの嫌々であった。
体育をする前ならまだしも今穿いているブルマは運動で汗が染み込み、確認はしていないが、
もしかして下着と同様に恥ずかしい染みや尿のアンモニアが染みついているかもしれないという考えが頭をよぎる。
さすがにそんな状態だとは言えなかった。
また賭けを認めた後になって可愛い女子高生の脱ぎたてブルマがジュース1本と同等の賭けになってるとは思えなかったが、
今になって文句を言えば、なにやら皮肉を言われてしまう。
『ただしあんまり大声だすなよ、これ以上参加者増えたら俺はやらないからな』
『わかったわかった。じゃあやるぞ!!』
参加人数は全員で4人。
ただし今回は悠だけがジュース狙いなので、3対1の構図になり悠が3人と1人づつ勝負して2勝すれば悠の勝ちという形式にした。
勝負は簡単にジョーカーを抜いた52枚のカードをランダムに並べ、その中から2枚選んだ数の合計が高い方が勝ちというルールにした。
『よ〜しとりあえず1戦目大事にしていこう』
1戦目、裏返しにされたカードの山から2枚を選びピラッと捲る。
悠 ・・・3と7で10。
相手・・・5と9で14。
『よっしゃあ〜勝ち〜、早くもブルマリーチ!!』
(まじかよ、ここは勝っておきたかった・・・次は絶対勝たなくては!!)
はしゃぎまくる相手チームを尻目に、自分が選んだカードの数値を恨んだ。
2戦目、今引いたカードを除外して再びカードを2枚選ぶ。
悠 ・・・11と5で16。
相手・・・2と4で6。
『よし!! これで並んだ!!』
残念がる敵を無視してガッツポーズをとる。
最終戦、健吾と対峙したあと慎重にカードを選ぶ。
悠 ・・・13と1で14。
健吾・・・8と7で15。

『キターーーーーーーーーーーーーー!!!!』
『まじかよ・・・たった1違いで・・・』
おおはしゃぎをする健吾達の脇で机に手をつきがっくりとしょげる。そんな悠の肩を健吾がポンッと叩く。
『そうがっかりするなよ、ジュースなら奢ってやるから』
言葉では慰めていても顔はこれでもかと言えるほど笑顔で話し掛けてきた。
『じゃあ、悠さっそく頼むよ〜ん。どうせだから人来ないとこ行こうせ』
『・・・わかったよ、じゃあ5階いくぞ』
ブルマを教室や廊下で渡すと、誰かが寄ってきてしまうと思い、素早くカバンから体育の時に着ていた体操服を取り出し、5階に向かった。
一緒にカバンに突っ込んでおいたリボンも持ってきてしまったのでスカートのポケットに入れた。
悠達二年生は3階に教室がありその4階は1年生、5階は会議室やら授業道具が置かれた部屋など、あまり人が来ない階層である。
5階に到着すると連中を空き部屋に待たせ男子トイレに向かった。
個室に入ると体操服を荷物掛けの杭にかけ、ため息をした今日一日でトイレの個室は自分にとってあまりいい記憶ではない。
しかし周りから隠れて着替える場所が他に思い浮かばなかったので、
仕方なくスカートの脇から手を入れブルマのウエスト部分に指を引っ掛け、ぐいっと一気に膝までブルマをおろした。
小さいブルマは下着も巻き込み一緒になって脱げてしまいお尻が丸出しになってしまった。
『わっ!』
誰もいないとわかっていても恥ずかしさが込みあがる。
汗で湿気をおびた下着が脱がされお尻とブルマの間にあったむわっとした空気が外気に一瞬のうちに冷やされる心地よかった。
パンティをブルマからはずそうとすると、股間が触れていた部分がほんのり黄色く染まっている事に気付いた。
また黄色い染みの周りとお尻の谷間に沿うように縦に黄色ではない染みで濡れているのがわかる。尿と愛液のあとである。
『やっぱ染みになってたか・・・・』
白で特に絵柄もついてないせいか、想像以上に染みのあとが意識させられてしまう。
自分の不注意とはいえおしっこの後に拭かずにショーツを穿いてしまぅたの失敗したと思った。
淋しくため息をするとショーツをブルマからはずし穿いた、ブルマはそのまま足元までおろし片足づつ抜き取った。
ショーツは染みになった部分がそのまま秘部に沿うようにあてがわれる。
もうほとんど乾ききってしまったのか濡れているという感触は無かった。
スカートをめくり覗いてみると正面からも股の付け根がほんのり黄色く染まっているのがわかる。
『なんだか・・・小学生が、おしっこちびったみたいだな。でも、女は男と違いちびりやすいらしいし、たいした問題じゃないのかな』
女性は男性と違い、尿道口の構造上衝撃などで漏らすことがあるという事を聞いた事があったので、
黄色いシミができていてもそこまで不思議ではないと考えた。
今回はおしっこの後に単に拭き忘れただけなのでが、いちおうそういう事にしておいた。
とはいえ恥ずかしいのには変わらずブルマも脱がなくてはいけないし、
先程みたいにスカート捲りでもされたら一発でばれてしまうので気をつけなくてはいけ無いと思った。
次にブルマを手に取り見てみる。光の加減かもしれないが、うっすらと染みができてるようにも見える。
そっと鼻を近づけると汗の甘酸っぱいような香りと微かにアンモニアの匂いがフワッと鼻孔をくすぐった。
自分がしたようにこれから連中に匂いを嗅がれると思うと恥ずかしくなる。
あらぬ妄想をするのはやめてブンブン頭を振り考えを散らすと、ブルマと上着をぎゅっと握り締め連中の下に戻った。
脱ぎたてのブルマはまだホカホカと温かさが残っていた。
『おっ、来たな。待ってたよ〜』
『はいよ、ブルマと上着』
『ういっス。じゃあ後でジュースでも飲んでくれ、俺等はちょい楽しむから』
『どうでもいいけど、汚して返すなよ』
待ちわびていた3人にブルマを手渡すと、ジュース代を渡されそそくさと教室の隅に行く連中の背中に向かって叫んだ。
『ふぅ、どうせあいつら好き勝手使うんだろうな・・・・』
女の子の脱ぎたてのブルマを持っていったのだから、それをネタにオナるのだろうと考える。
もし自分も可愛い子の品が手に入ったら同じような行動をしたかもしれない。
しかし今は自分が使用したものが使われると思うと嫌気が差す。
一人で考えているとどんどん落ち込んでしまうと思い、ジュースでも飲んでリフレッシュしようと思い、
教室から出ようとすると、健吾に呼び止められた。
『あのさ、悠。すまないが少しの間そこにいてくれないか?』
『は?なんで?』
『いや、本人いてくれたほうが想像ができていいかなって思って・・・』
『殺す!』
口篭もりながら言う健吾を言葉を聞いて一気に頭に血が上った。
自分がこいつらのオナネタにされ、しかも自分の目の前でしようとする考えに腹が立ち。
思い切り引っぱたくと教室からさっさと出て1階にある自販機まで小走りで向かった。
お昼休みが終わりに近づいているとはいえ自販機のある食堂付近はそれなりに賑やかだった。
食堂を覗くとまだ食事や談話をしている教師や生徒の姿が見受けられた。もちろん女子もいる。
購入したドリンクをゴクッゴクッと喉を鳴らしながら一気に飲み干す。甘い風味と冷たい感覚が舌、喉と流れていく。
飲み終えると心地の良い清涼感が頭と心をスッキリさせてくれた。
空き缶を缶用のごみ箱に捨てようとすると、自分の目の前を走っていく女の子がいた。
何気なくその子の後ろ姿を見ていると、少し先にある女子トイレに入っていった。
(なんだトイレか・・・・そうだ、ちょっとくらい俺にも役得があってもいいよな)
女になって自分の周り(特にクラスメイト)ばかり得して観があり、先
程の賭けに負けたウサ晴らしとばかりに覗きでもして少しは自分も楽しみたいと思い自分も急いで女子トイレに入った。
考えはこんな男だが、見た目は女の子だし悠の事を知っている人はほとんど限られているので、
廊下を歩いている生徒たちのも不審に思われずすんなりと女子トイレに潜入した。
中に入り鍵が閉まっている個室を確認すると、素早く隣の個室に入った。
壁の下に空いている隙間から隣を覗こうとしたが、
予想以上に幅が狭く無理に見ようとするとタイルに顔をつけなくてはいけ無いので、さすがにそれは嫌だと思った。
それによくよく考えたら、女子棟は入ったことが無いので詳しくはわからないが、(たぶん男子と同じ)男子棟の個室は全て和式なのに比べ、
中央棟のトイレ(女子用は今日知った)は全て便器は洋式なのだと思い出し、覗いてもあまり効果は無いと思った。
来賓の方などが使いやすいようにと中央棟だけ洋式にしたらしい。
そう考えるとあまりたいしたことはできないと思いせめて音だけでもと壁に耳をあてて隣の様子を確認した。
「シャーーーーージョボジョボジョボッ」
勢いのある音と共に便器の溜められている水とぶつかり合う音が聞こえる。
どうやら相当溜まっていたらしくなかなか尿が止まらなかった。
隣で女の子がおしっこをしていると思うと自分が女の姿であるのも忘れなんだか興奮してくる。
おそらく自分自身相当にやけた顔になっていただろうが、それでも美少女の顔は崩れていなかった。
覗きにも近い行為にばれるのではないかという緊張感が加わり心臓の鼓動が早くなる。口に溜まった唾液をゴクリと飲み込む。
頭の中で隣の光景を想像しながら既に膨らんでいると思われた自分のモノを掴もうと股に手をやるが、股の部分はツルンとしていた。
すぐに自分が女の身体になってしまったことを思い出させる。
下半身のモノがそそり立つ感じがしたが実際は股を見ても今まで数年間も一緒に過ごしてきた相棒とも言える品は無かった。
急に興奮が冷めなんともいえぬ悔しさが湧き上がる。興奮しても膨れ上がるモノをシゴクこともできない虚しさが心に残った。
そうしていると音の勢いが無くなり、カラカランとトイレットペーパーを巻き取る音がしたと思うと、
ジャーーッと水が流れる音がして女子生徒はトイレから出て行ってしまったが悠にはもうどうでもよかった。
少しそのままうなだれたあと自分も個室から抜け出した。
洗面台の鏡を見ると哀しそうな目でこちらを見る少女がいた。
『こんな可愛い子になっちまうなんてな・・・・』
鏡の向こうにいる少女に手を差し伸べると鏡という壁によって遮られ、少女に触れようとする願いは届かなかった。
しばしそのまま何も考えずに少女の瞳をじっと見つめていた。
しばらくして、ため息をひとつすると手を洗いトイレをあとにした。
『・・・・・』
(こんな事ならジュース飲んですぐ教室戻ればよかったな)
せっかくリフレッシュされた気分も覗き行為をしようとおかげで自分が女になってしまった事を再認識させられ、
すっかりブルーな気分になってしまい、とぼとぼと階段に向かって歩いた。
『ふぅ、いつになったら戻れるのかな・・うわっ!?』
『あっ!?』
角を曲がろうとした時に逆側から走って来た人にぶつかり互いに後ろに転ぶ形に飛ばされた。
『いたたたっ、すいません大丈夫ですか・・・!?』
『いえ、こちらこそ・・ん?』
ぼーーっとしていた自分にも非難があると思い謝ろう上半身を起こし相手の男子生徒を見ると顔を赤くしながらこちらを見ているのに気付いた。
恥ずかしながらも見惚れている姿に疑問を持ち視線の向いている方角、視線は自分の顔を見ているというより、
やや下を向いていたのでそちらを見ると、転んだ拍子にスカートは捲れ上がり脚の膝を曲げM字に開いており、
視線の先にはシミのついたショーツがばっちりと露出されていた。
すらりと伸びた脚を遡り柔らかくすべすべしてそうな両足のフトモモに挟まれている小さな布切れに男子生徒は目が放せなかった。
『わわっ!!』
悠はショーツが丸見えなのに驚き脚を閉じ床にくっつけ女の子座りをするとスカートを押さえた。
恥ずかしさで顔が赤くなっていくのが自分でもわかった。微妙な沈黙が二人の間を流れる。
『あ、あの・・・』
『ご、ごめんね!』
沈黙をやぶるように先に口を開いた男子の言葉を遮るように誤ると、
サッと立ち上がり男の子を置いて廊下を走り抜け全力で階段を駆け上り急いで教室に向かった。
(うう・・・モロにパンツ見せちまったよ)
教室に戻り自席につくと腕を枕にして机に屈服しながら先程のことを思い浮かべた。
(くそ〜恥ずかしいよ〜きっとシミになってるのもばれただろうし・・・)
単に下着を見られただけでも恥ずかしいのにそ、の上誰にも見せないように注意しようとしていたシミまで見られてしまい、
顔から火がでるほど恥ずかしかった。
(見たこと無い顔だったし1年生かもな・・・誰にも言わないでくれよ〜)
学年全員の顔を覚えているわけではないが、まだ幼さが残る顔つきだったので1つ下の後輩だと考えた。
もし人に言われるようなことがあれば嫌なあだ名でもつけられてもしたらたまったもんじゃない。
彼が誰にも喋らないことを祈りつつも先程の光景が思い浮かぶ。
事故とはいえ知りもしない生徒に股を広げショーツを見せてしまったと思うとほんとに恥ずかしい。
しかし恥ずかしがっていくうちにこうなったのもブルマを脱ぐはめになった健吾のせいだと思い、怒りに変わるのを感じた。
(あの野郎・・・帰ってきたらおぼえてろよ!!!)
硬く拳を握り締め隣の健吾の机を睨んだが今だ楽しみ中なのかなかなか帰ってこなかった。
途中ポケットに入れた置いたはずのリボンがなくなっているのに気付いて机の周りを調べたが見当たらないので諦めた。
チャイムが鳴り教師がやってくるのと同時に健吾達三人組が教室に戻ってきた。
静かになる教室でさすがに怒鳴りあげることもできなかったので、とりあえず教科書の角で健吾の頭を引っぱたいておいて気を紛らした。
『あいたっ、何すんだよ』
『うるせー、いいから体操服出せ』
小声で会話しながら手を出すと、体ごと悠の方に向け手を合わせ頭を軽く下げてきた。
『すまん、もう少し待ってくれ!!』
『は? なんでだよ』
『いや・・・その、なんだちょっとよごしちゃってさ・・ははは
口篭もる健吾を問い詰めると、苦笑いしながら体操服を渡された後のあらましを話してきた。
どうやら匂いを嗅ぐだけではものたらず、自分たちのモノに巻き付けていたら射精して汚してしまい、今洗って干してあるらしい。
その言葉を聞いて怒りを通り過ぎ呆れるしかなかった。
『・・・もう、お前らにやるよ。そんな事された体操着いらねーよ』
『いや、洗ったから平気だって。それに、洗った体操着なんて俺らもいらねっての』
『はいはい』
まだ何かいいたげな健吾を黙らせ、机にうつ伏せになり目を閉じた。
声をかけても反応の無い悠にこれ以上は無理だと感じ、健吾も話し掛けるのをやめた。
(はぁ、なんにもやる気しねぇ・・・寝るかな)
疲労とお腹の満腹感から次第にまぶたが落ちてくる。首の向きをかえ、腕を枕に顔を横向きにすると目を閉じた。
熱弁を振るう教師の声を子守唄代わりに聞いて眠りについた。

『・・・・う、う〜ん』
どのくらい寝ていたのかわからないが、周りがザワザワと五月蝿くなり目を覚ます。
『!?』
そろそろとまぶたを開いていくと目の前に突如誰かの顔が見え咄嗟に目を見開き顔から離れるように立ち上がった。
起き上がった悠に驚き近くにいたと思われる生徒達が我先にといった感じに逃げていく。
いまいち状況がつかめない悠は逃げ送れた顔を近づけてきた男のむなぐらを掴み引き寄せると事情を説明させた。
『おい、こりゃ何の真似だ?俺が寝ている間のことを話せ!』
『ああ、みんな逃げてずるいぞ〜。わ、わかった話すからとりあえず離してくれ』
逃げられないと悟った男が寝ている間の事を話し始めた・・・・・

『おい、悠。もう終ったぞ』
授業も終わり教師もいなくなると健吾は今だ寝ている悠に声をかけるが起きる気配は無い。
もう一度起こそうと声をかけようとした所を、悠の机が置いてある列の前から歩いてきた生徒があわてて健吾の口を塞ぎ、シーーッと口の前に指をあてる。
疑問に持つ健吾にむかって悠の机の下を指差しながら机の前に回りこみしゃがんだ。
健吾も同じく前に回りこみしゃがんむと、下着が見えた。寝ている間に脚を広げたらしく前から見ると下着がモロ見えだった。
顔を上げお互い視線を合わせると硬い握手をするとすぐに視線を机の下に戻した。
机とスカートのせいで影ができたが十分に白い布の存在が確認できる。
ふっくらと盛り上がった恥丘を二つに分ける縦筋が1本、それを中心にするように他にもフトモモに挟まれ何本もシワが縦に入っていた。
また、つま先で脚を支え浅く椅子に座っているためにお尻の丸みもなんとなくわかった。
お椀型の山が二つ並んでいる。呼吸をするたびにお腹の膨れにあわせ恥丘も上下しているようだった。
朝に見れなかった悔しさをはらすようにギンギンと下着を睨みつけた。
そんな二人に気付いたのかクラスの連中が集まりだし俺も見せろと騒ぎ始めた。
『しかし、悠の奴いつの間にブルマ脱いだんだろうな』
『さ、さあ、でもおかげでパンツ見れるんだからいいじゃん』
賭けの事を知らない連中の疑問を健吾が適当に言って誤魔化す。
まさか賭けをしてブルマは俺が持っているなんて言えば、悠に殺されるかもしれないので、それだけは約束通り内緒にしておい
た。
『おい、なんか悠のアソコの部分シミになってないか?』
『やっぱり?俺もさっきから気になってたんだよな、なんか黄ばんでるよな』
『あれが黄金水のシミだな、やっべぇ俺なんだか興奮してきちったよ』
シミに気付いた連中は皆、股間が膨れ始める。頭の中に悠がおしっこをしている様子を思い浮かべる。
そんな前組に参加できなかった連中は悠の顔を見ていた。穏やかな寝息をたてながら眠る少女に誰もが見惚れてしまった。
透きとおるように繊細で白い肌、艶やかな唇、クーラーの風でそよそよ揺れる前髪、触れてしまえば壊れてしまうのではないかと思えるほどであった。
そんな穏やかに眠る悠に見惚れキスをしようと近づいたところ悠が目を覚ましたのだ。

『てめぇらーーーー人が寝ている間にそんな事してやがったのかーーーー!!!』
話を聞き終えると捕まえていた男を殴り、教室にいたクラスメイト全員を追いかけ一人残らず力任せに殴った。
しかし所詮は男のときと比べ弱った女の。
、殴られたとしてもたいした痛みも無く、この程度の痛みで下着を観賞できたと思えば満足であった。
もう1発殴ってやろうと思ったが、その前に担任の秋元先生が教室に来てしまい、仕方なく自席に戻った。
金曜日は5限授業なのでホームルームをしにきたのである。
いつも通り簡単な連絡事項をすませ終わると思ったが最後に自分に関わる話だった。
『え〜っと、あとは・・橘』
『はいっ』
『体育の真田先生に言われたんだが、お前体育の時だけ女子の方に行くかもしれないから』
『ええええぇぇ〜〜〜』
手をまわすのが早いというか、まさか今日一度の授業で真田の奴が担任まで話を持ち込むとは思わなかった。
自分も驚いたが、それ以上にこの話を聞いたクラスメイト達が騒ぎ始める。
『先生、それはないですよ』『もうブルマみれねーなんて嫌だーー』『女子棟いくなんてずるい!』
『まあまあ、落ち着け。別にまだ決まったわけじゃない、一応職員会議にもかけるし、お前らが橘に見惚れて授業真面目にやれば問題は無いはずだよ』
『あ、それなら大丈夫だな』『別に悠に見惚れること無いし』『悠が誘惑しなきゃいいだよ』
本人の意思を聞かずに次々と勝手なことを言い出す。
先程まで人のパンツ見ていた奴らがそんな事を言う資格は無いだろうと悠は思った。
第一俺がこいつらを誘惑したことなんかないだろうとも思った。
『まあ、これに関しては決まったらまた教えるからな。それじゃあ今日はこれで終わりな』
そう言うと礼をして解散となった。
担任が出て行くと皆それぞれが、
『悠、月曜の下着の色も期待しているよ』『シミのついたパンツいらないなら貰うよ』
などと好きなことをいいながら帰宅や部活動に向かって教室を出て行った。
見られないようにと思っていながら結局クラスの大半に見られてしまい、疲れて言い返す気力も無く椅子に座っていた。
『はぁ、こいつらの顔を2日間見ないですむと思うとありがたいな・・・・』
肩を下げながらしみじみと呟いた。しばらくしてクラスの人数が減るとのろのろと身体を動かし返りの仕度をする。
そこへ面目なさそうな顔でまだ湿っている体操服を持って寄ってきた。
『ほんと、すまない・・・』
『・・・・・』
無言のまま差し出された体操服一式をカバンに詰め廊下に向かって歩き出した。慌てて健吾もその後に続く。
『なあ、わるかったよ。機嫌直せよ、今度お前が見たがってたAV見せるからさ?』
『・・・・いいだろう、それで許す。ただし二度とやるなよ』
結果的の物につられてしまったが以前から見たいと思っていた品なので、それで手を打つことにした。
二人で階段を降り靴を穿き変え校門に近づくと声をかけられた。
『あ、あの・・・』
『ん?』
健吾と一緒に声がする方向に顔を向けると、男子生徒が一人立っていた。おどおどしながらもこちらをじっと見つめている。
その顔を見て悠は驚いた。
(昼休みにぶつかった奴だ!!)
『健吾、すまない先に帰ってくれ
『へ?あっ、お、おい・・・どこ行くんだ〜〜』
咄嗟に生徒の腕を掴み、校舎の方に引っ張っていく。取り残された健吾はぶつくさ文句を言いながら駅に向かって歩いていった。
『何の用?』
昇降口から死角になる角まで連れて行くと用件を聞き出した。
まさか下着のことで何か言われるのではないかとハラハラしたが、実際の用件は全然関係なかった。
『あ、あの、先程ぶつかった時にリボンを落したみたいなので、それを返そうと・・・』
差し出してきた手には無くしたと思っていた黄色のリボンがのっていた。
『あ、ありがとう・・・』
予想していたことが外れ拍子抜けしてしまった。別に無くなったらそれでいいと思っていた品だがとりあえず素直にお礼をした。
『い、いえ、お礼なんていいですよ』
『しかしよく自分が帰る時間わかったね?』
『あ、その、ホームルーム終ってすぐ校門で待ってましたので・・・』
『そうなの?! 何もそこまでしなくても良いのに・・・』
どうでもいいと思っていた品に、そこまでしてもらい驚いてしまった。しかし久々に受ける親切さはなんだかうれしかった。
『とにかくありがとね、それじゃあ』
『あ、あの、も、もしよろしければ名前教えてもらえませんか?僕、木下雄介。1年です』
『名前? えっと橘悠。2年生だから、じゃあ、またね』
お互いの名前を言い終わると木下に手を振り校門に向かった。
健吾を先に帰らせてしまったので駅まで一人テクテクと歩きながら今日1日を振り返った。
女子の制服での登校、パンティを穿き、ブルマを着て、トイレで自慰をして、クラスメイトに下着を見られと、ろくでもない記憶しかなかった。
でもくよくよしても仕方が無いので明日から二日間を充実させようと思った。


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