その激しくも情熱的なキスの感触。やわらかい女の肌の感触。
そして、上からの乳房の重み。
ただ裕紀にとってそれまでの女の経験と違うもの・・・真希と、そして自分自身の乳房同士がふれあう感触。
裕紀の乳房と真希の乳房が重なり合い、それが上の真希の重みでつぶれる。
特に、二人の硬く尖った乳首同士がこすれあう感触・・・
裕紀は、真希に抱かれているということもさることながら、
真希から、そして自らの体からもたらされる全くの未知の感触に翻弄されていた。
(き、きもちいい・・・)
キスを続けながら、首に巻きつけられていた真希の手は、
いつの間にか以前より長く伸びた裕紀のしなやかな髪を優しく撫でていた。
(このままずっとこうしていたい・・・)
裕紀は思わずそう感じずにはいられなかった。
無意識のうちに、裕紀の両腕が真希のほっそりとした体にまわされる。
ひんやりした外気と、淡く熱を持った真希の肉体のぬくもりが伝わってくる。
不意に、濃厚なキスが終わりを告げる。
真希がわずかに顔を上げる。
「裕紀・・・」
「真希・・・」
お互いのほんのり赤く、そして潤んだ瞳を見詰め合う。
そんな真希の瞳を見て、そして体に残る快感、その感触をもっと味わいたいという抑えがたい欲求もあって、
それまで裕紀の心に残っていた迷いは消えた。
裕紀の方から、真希を抱き寄せ、荒々しく口づける。
自分の肉体が女に変えられているということも忘れたかのように、真希の唇をむさぼり、その全身をまさぐる。
しかし、裕紀はすぐに自分が置かれている現実を知ることとなる。
「・・・ひゃあっ!」
突然の強い刺激に唇が離れ、意図しない甘い声が漏れてしまう。
真希が裕紀の大きくふくらんだ乳房にその手を這わせた。
そのほっそりとした手に余るような乳房を、ゆっくりと揉みはじめる。
そのたびに、強い快感が裕紀の脳に直にもたらされる。
「ん・・・あっ・・・ああっ・・・」
声が勝手に出てしまうのを必死に抑えようとするが、どうしても我慢しきれない。
「ふふっ・・・もっと素直になったらどう?」
真希が妖しげな笑みを浮かべ、すでに硬く尖っていた胸の先端をつかんで指先で転がす。
ひときわ強い快感が伝わり、耐えられずに裕紀はついに声を上げてしまう。
「ああんっ!」
「いい声ね・・・自分の声に感じちゃってるんじゃないの?」
「はぁ・・・はぁ・・・真希・・・こんな・・・」
「いいのよ、私に任せて・・・」
そういうと、胸に這わせた両手で裕紀の胸を強弱をつけてリズミカルにもみ始めた。
そのたびに裕紀の口からは甘く切ない声が漏れてしまう。
そして、喘ぎ声が漏れるたび、真希がもんでいる胸も固さを増していく。
「ふふっ、やっぱり自分の声で感じてるんだ」
真希が裕紀の顔をのぞきこむ。
なぜか反射的に目をそらしてしまう。
「女の子っていいでしょ・・・でも、まだまだこんなもんじゃないわよ」
初めての快楽に半ば放心状態になりつつある裕紀の後ろに回りこむと、
裕紀がはいていたジーンズをトランクスごと一気に脱がせてしまった。
「え、おい…何するんだ・・・」
「女の子がそんな男物はいてたらおかしいでしょ」
「お、俺は・・・・ひゃあああっ!」
その瞬間、裕紀の頭の中に電撃が走ったかのような感覚を覚えた。
「やっぱり・・・もうこんなに濡らしちゃって・・・裕紀・・・いや、裕美ってばいけない女の子ね」
真希が後ろから手を伸ばした裕紀の秘部、そこにはすでに男のものではなく、
小さな割れ目があるだけだったが、すでにぐっしょりと濡れていた。
「だから・・・俺は・・・」
「その言葉遣いも直したほうがいいよ」
言うと、すかさず裕紀の秘部に一本、二本と細い指を這わせる。
「あ、ああああああぁぁっっ!!」
「いい声ね。なんか私まで興奮してきちゃう」
挿入した指を、裕紀の中でこすりあわせる。
さらに激しい快感に、裕紀の意識が飛びそうになる。
「そろそろイきたくなってきたんじゃない?」
裕紀はそれに答えることができなかった。
その時、裕紀の頭の中でわずかに残っていた、埋もれていた理性が最後の抵抗を示した。
ダメだ・・・このままイかされたら、俺はこのまま女の体で・・・
いや、それよりも・・・そんなことよりも真希が・・・
でも、その真希が・・・俺のことを、こんなに・・・ああ、俺は・・・
そんな思考を、真希の言葉が打ち消した。
「さあ、そろそろ女の子としてイっちゃいなさい」
「えっ・・・」
裕紀が目を向ける間もなく、後ろにいる真希の右手が裕紀の秘部に、左手が胸に添えられる。
真希が意地悪げな笑みを浮かべて、二箇所から同時に快楽を送り込み始めた。
胸と股間の両方からもたらされる刹那的な快楽に、
片方耐えるだけでも限界に近かった裕紀の精神はもはやぎりぎりまで追い詰められていた。
「あっ、ああっ、ああああっ、お、お・・・おれはああっ・・・」
自分の口から漏れる喘ぎ声が、そして背中に押し当てられる真希の胸の感触が裕紀の肉体の興奮をさらに増大させる。
「さあ・・・」
真希が胸をもんでいた手で裕紀を強引に振り向かせ、そのまま裕紀と舌を絡めあわせ、その手を胸へと再び這わせる。
もはや裕紀の思考能力は完全にそがれていた。
真希が胸の突起と膣内の突起をとどめとばかり同時に摘み上げる。
「・・・・・・・・・・・・っっっっっっっ!!!!!!」
裕紀のめが大きく見開かれ、・・・そしてその場に崩れ落ちた。
女体の絶頂を真希の手で経験させられ・・・そして、裕紀の意識は途絶えた。
「さあ、立ちなさい」
裕紀を絶頂に追いやった後、その場に立った真希が倒れている裕紀を見下ろして言った。
ついさっきまでと全く違う、召使いに対し命令するような冷たい口調だった。
その言葉に呼応し、裕紀が目を覚まし、ゆっくりとその場に立ちあがった。
先ほどの行為の余韻か頬は赤く上気しているが、その目は虚ろで、まるで意思を感じない。
二人の女がその全裸を惜しげもなく晒し、そのまま向かい合う。
真希の身長はその年齢なら標準程度だったが、裕紀の身長は女の体に変えられた所為か、
真希よりも若干小さい程度まで縮んでいた。
「裕紀・・・いや、裕美、どう? 私の僕として生まれ変わった気分は?」
元裕紀・・・裕美の目に、今度ははっきりと意思の光が宿った。
自分の体の感触を確かめるように・・・全身を撫でまわす。
「ああ・・・真希様、私は・・・このような美しい体まで頂き、真希様の僕にしていただいて、本当に幸せな女でございます」
うっとりとした表情で隷属の言葉を述べ、真希のもとにひざまづく。
満足げに微笑んだ真希は、裕美の顔を上げさせた。
「よく言えたわね。ごほうびにその体をしっかり味わいなさい」
「ああっ・・・ありがとうございます、真希様」
恍惚とした表情でつぶやくと、裕美は自らの胸に手を伸ばした。


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