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どれだけの時間が過ぎただろう。
蘭世のからだのこわばりが解けたのを感じ、俊は体勢を変えた。
「・・や・・・あ・・・」
俊はゆっくりと腰を動かした。
・・・・・くぅ・・・・・もたねぇ・・・
俊のそれはすぐに蘭世の中に白濁した液を放出した。
ぬるりと蘭世の中から抜くと自身の放出した液とともに破瓜の証である赤い血が流れ出した。
それを見て俊は蘭世を抱き上げ、バスルームへと連れて行くとバスタブへ沈めた。
「・・・・あ・・・その・・・なんだ・・・・・・」
そっぽを向きながら俊は言いにくそうにいった。
「体・・・流してこいよ・・・痛かったろ・・・」
そういってバスルームから出て行った。
蘭世は一つになれた喜びを体の中の痛みとともに味わっていた。
一方部屋に戻った俊は頭を抱えていた。
・・・・・ちくしょ・う・・・・・
・・・・なんであんなに・・・いいんだよ・・・・
不覚にも俊は蘭世に絶頂に導く前に自分がいってしまったことにショックを受けていた。
・・・・あいつ・・・・泣いてたな・・・
自分が我慢できなかったことも悔やまれる。
小さな音とともに蘭世がバスルームから出てくる。
無言で見つめあう二人、つぃと蘭世が俊に抱きつく。
「・・・・うれしかった・・・真壁くん・・・一つに・・・なれたのね・・・」
鼻腔をくすぐるバラの香り。蘭世の素直な愛情表現がうれしかった。
「・・・ああ・・・・」
俊は蘭世を抱きしめた。
「・・先寝てろよ。俺も風呂入ってくるから・・・・今日は疲れただろ」
「・・うん・・・」
初めて同じ部屋で眠る幸せ、そんな表情でベッドに横たわっている自身の新妻を
眺めて俊は思う。
・・・・こいつ・・・かわらねぇな・・・
「どうしたの?」
「・・いや・・・」
くしゃっと頭をなでると俊はバスルームへ向った。
ベッドにもぐりこむ蘭世はうれしそうであった。
・・・やっと真壁くんの奥さんになれたのね・・
「うふふ・・ふふ・・・」
思わずもれてしまうやわらかい笑い声、それは新妻の愛らしさをかもしだしていた。
そんな蘭世を感じながら俊は片手に氷のいっぱい入ったアイスペールを下げてバスルームへ消えた。
・・・今日は・・・この辺にして置こう・・・これ以上だとこいつ・・・無理だろうな・・・
でも・・いつかは・・・とその前に俺のほうだな・・・ちょっと鍛えないとだめか・・・?・・はぁ・・・まったく・・・俺って・・・・
ちらっと分身を眺めて蘭世に気付かれないようため息をつく俊であった。 |